【劇的な展開不要論】梶井基次郎の「檸檬」に学ぶ、感情の変化が物語

梶井基次郎の「檸檬」という作品があります。 病におかされ鬱屈とした主人公が、寺町通の果物屋で購入した檸檬を触ったり、嗅いだり、重さを感じたりしながら、平常避けていた丸善に入ってイタズラする……という話なのですが、夢中になって読めてしまい ...
創作ネタ | 旅立つために「故郷を焼く」〜効果的な使い方について〜

故郷を焼くという展開について、水着二葉ちゃんさんのツイートがバズっていました。 故郷を焼くのは「旅に出る理由」「帰る場所を失う理由」「戦う理由」のすべてが手に入る旅立ちスターターキットなんですよね。 旅立ちスターターキットという表現 ...
《小説感想》ひげを剃る。そして女子高生を拾う。 これはライトノベルだけどアートだ

読みました。引き込まれるように読みました。 娯楽小説かなと思って手に取ったけど、考えさせられた。 大人の男が女子高生を拾う作品と聞くと、多くの人がエロい想像をするのではないでしょうか。ですが今作が書こうとしているのは、エロでもラッキー ...
文調とは?〜意味がよくわかる小説・ラノベの文調論〜

この記事では、文調について説明します。 文調と聞くと、「です・ます調」と「だ・である調」があることは知っているけれど、小説を書くときはそのどちらでもないような気がする……そういう方もいらっしゃるのではないでしょうか。 その違和感は、言 ...
ワクワクする物語とは〜ワクワクの正体を掴んだ〜

「読者に読まれたいなら、読者をワクワクさせる物語を書かなくちゃいけない」 こんな言葉を聞いたことがないでしょうか。 小説の紹介で「ワクワクする展開が待っています」というのもよく見ます。 ですが、私、この「ワクワク」というものが今ひとつピン ...
《小説感想》キミの忘れかたを教えて 夢がつまった田舎

あらすじ 俺は死にゆく身、なのにキミは何度もそれを許さない――青春感動巨編、開幕「残された余命は半年――、俺はこのまま死ぬつもりだった」大学を中退してニートとなり、生きる価値がないと感じていた松本修は、昔からの悪友・トミさんの誘いで母校の中 ...
正直、書籍化のコツは知りたいけど、本は読みたくない全ての人へ

とびらのさんが書かれていた「ポイント取れますか書籍化できますかと聞いてくる人の8割以上が、マジ人のを読んでない。言っても読まない」について触れてみたいと思います。 どうすればポイント取れますか書籍化できますかと聞いてくる人の8割以上が、マ ...
ファンタジー世界で「魔法と銃は共存しない」?そもそも銃自体が……

異世界と銃について、下記のような意見が話題になっていました。 「ファンタジー世界で銃が登場すると幻想の終わりの始まり」「魔法と銃は共存しない」 私自身、銃と魔法を作品に共存させたいと思う人間です。ですが、前述の意見をいう人達の意見が、ま ...