電子書籍 | 読者と作家のメリットとデメリットを徹底解説!
電子書籍を利用したことがありますか?
電子書籍は、スマホ・タブレットを持っている方なら誰でも利用できます。
電子書籍は読者も作家もハッピーにする仕組みです。本エントリーでは快適な読書ライフのお供である電子書籍の魅力をお伝えします。
読者にとって電子書籍を利用する10個のメリット。作家にとって電子書籍を利用する4つのメリット。さらには誰も言わない電子書籍のデメリットについても紹介します。
このエントリー1つで電子書籍のことが全てわかる内容になっています。早速見ていきましょう。
「電子書籍」のもつメリット
メリット① 購入の「手軽さ」
「小説作品」もそうですし、「コミック作品」、「ビジネス書」など、「電子書籍」の現場に存在しないジャンルの書籍というのは既に見つけるのが難しくなっているほど、「電子書籍」は広く浸透し市民権を得ています。書籍購入サイトへの会員登録などを用いることで、数千という作品の中から、わたしたちは非常にお手軽に「好みの本」を選んで購入することが可能となりました。
本屋を探し回って歩く必要はなく、また「電子書籍」の特性上、「紙媒体」では入手困難となっている「人気作」や「人気雑誌」についても、「書店の入荷」を待つことなく手に入れて楽しむことができます。データとして購入するので、現実の部屋に積み重なる書物の山の置き場に悩まされることもありません。
さらに購入したあとは、すぐさま読むことができます。本屋さんへいかなくとも、すぐさま読めるのです……!!!本好きには素晴らしいメリットですね。
メリット② 持ち運びが楽
本をデータでダウンロードして持ち運ぶ形になるため、物理的な重さを感じることはありません。紙の本であれば、1,2冊は持ち運べても、3冊持ち運ぼうとすると肩も痛くなります。辞書のような分厚い本はなおさらですよね。
しかし電子書籍の場合、持ち運ぶ重さはスマホ・タブレットの端末分のみとなります。
※知らない方もいらっしゃると思いますので紹介します。Amazon Kindleは専用の端末を購入することなく、スマホで読めます。便利ですよ。
巻数が多い漫画を読む場合、電子書籍は非常に重宝します。
特に、旅行のお供に本を持って行く際、あらためて電子書籍の便利さに気がつく方も多いでしょう。新幹線に漫画本を20冊持ち込むのは難しいですから。
それに紙の本は、夏場に飲み物のペットボトルと一緒に運ぶと水滴で傷んでしまします。その点、電子書籍だと濡れる心配はないので安心です。
メリット③ 書籍が安価で購入できる
電子書籍を使う3つ目のメリットは、紙の本より、お得に書籍が購入できることです。
電子書籍はセールやキャンペーンを通じて商品が、半額に近い値段で販売されるケースがあります。一律99円!といったキャンペーンを見たことがないでしょうか。未知のジャンルでも「セール中だから買ってみよう」と購入に踏み切りやすいです。
限られた予算の中で、本をお得に購入したいは、電子書籍を積極的に活用する方法がおすすめです。
また、Amazonであれば【月額980円】で電子書籍が読み放題のKindle Unlimitedがあります。
読み放題!超お得!Amazon – Kindle Unlimitedの登録方法
品揃えは少ないですが、AmazonプライムでもPrime Readingという電子書籍の無料配信が始まっています。年間プラン4,900円(税込)または月間プラン500円(税込)でプライムビデオも見られますから、ぜひ登録してみてはいかがでしょう。
メリット④ 在庫切れの心配がない
電子書籍を使う4つ目のメリットは、いつ購入しても売り切れの心配がないことです。電子書籍は本をデータとして販売するため、物理的に在庫切れになることはありません。
電子書籍に対応している話題の新作本も、発売と同時にすぐに購入することができます。日付が変わり次第、本屋の開店時間を待たずに新刊本をゲットすることが可能ですから、本を買う前にネタバレを見聞きしてがっかりすることもないでしょう。
売り切れもありませんから、欲しい本が売り切れていて悔しい経験を持つ方ほど、在庫切れの心配が一切ない電子書籍を利用する方法がおすすめです。
メリット⑤ 試し読みが豊富
電子書籍を使う5つ目のメリットは、試し読みがしやすいことです。
本屋さんでは汚れたり場所を取ったりする理由から、試し読みするスペースがなかなか設けられていません。最近は雑誌でもビニール袋がかけられていたりして、立ち読みできませんよね。
その点、電子書籍の場合、漫画・小説などを中心に、数多くの作品が試し読みに対応している部分が特徴的です。巻数が多い漫画は1〜3巻を無料で試し読みできます。私もアルテをeBookJapanでためし読みして、衝動買しました。
中身を見て「面白い」「続きが読みたい」と納得した上で購入に踏み切れます。表紙に騙されることがありません。しっかり内容を確認して本を買いたい人に、電子書籍はおすすめです。
メリット⑥ 買いにくい本も購入しやすい
電子書籍を使う6つ目のメリットは、人の目を気にすることなく、ニッチなジャンルの本が購入できることです。
表紙が際どい本、男性にとっての少女漫画など自身がターゲット層から外れていると感じる本は、レジに持っていく勇気がなかなか出ません。
電子書籍の場合、誰の目も気にすることなく欲しい本が購入できます。保管方法も、任意のアプリに並ぶ仕様となるため、誰にも見られない自分だけのオリジナル本棚が持てます。
「家族に購入する本、全てに目を通される」
「本を買うとき、店員さんの目が気になる」
と、感じる方にこそ電子書籍はおすすめです。
メリット⑦ 読書へのハードルが低い
電子書籍を使う7つ目のメリットは、小説を読むきっかけを何度でも作りやすいことです。
紙の本は分厚いほど「読み切れるかな」とした不安を覚えやすく、気合が入らないとなかなか手に取ることも少なくなります。
電子書籍の場合、いつでも手にしている端末から本を読み始められるので、特に気合を入れる必要がありません。
例えば電子書籍の試し読みは、待ち時間、電車の移動時間などの空き時間にも最適です。「暇だな」と感じる瞬間を充実した時間に変えてくれます。
そうこうしているうちに読書に対する苦手意識が薄れて、自然と活字に触れることができます。
メリット⑧ 多読がしやすい
電子書籍を使う8つ目のメリットは、多くの本を併用して読みやすいことです。読みたい本をワンタップで開いたり閉じたりできる利便性があります。
小説を読んでいてわからない言葉があったら、辞書を開いて調べて、また小説を読む。という行為が指一本で可能です。
また、紙の本を複数冊読む場合、物理的な量の多さもありますがページをめくるのも億劫になってきます。読んでいない本を積み上げて放置していると、こんなにノルマがあるのか……と圧倒され、読む気をなくします。
その点、電子書籍を利用する場合、プレッシャーを抱えることなく多読が捗りやすいです。指一本でサッとページをめくることができるテンポが良い部分も嬉しいです。
片手はパソコンでインターネット、片手はスマホで電子書籍というマルチタスクも可能で、効率がいいですね。
メリット⑨ 本を汚さずマーカーが引ける(記憶に残る)
電子書籍を使う9つ目のメリットは、気軽にマーカーをつけやすいことです。
例えばKindleを使えば、本を汚さずマーカーを引けるのはもちろん、後で簡単に消すこともできます。
電子書籍は記憶に残りにくいと言われますが、流し読みをすると記憶に残らないのは紙の本も同じです。しかし電子書籍は気軽にマーカーが引けます。
読書中、記憶に残したい言葉に気軽にマーカーしましょう。
物理的な本の場合、マーカーで色を付けるのに抵抗があるかもしれません。ですが電子書籍の場合、文章データにマーカーをつける形となるため物理的にスマホ・タブレットが汚れてしまう心配はありません。
また、Kindleアプリを使えば、マーカした場所へすぐ飛べるようになっています。私なんかは「紙の本」を読むときに、気になったページの縁を折り曲げたり、付箋を付けたりします。ですが後であのセリフどこだっけ?と検索する時には苦労します。
電子書籍は本の中身を検索して、気になった箇所にすぐ飛べるので、とっても便利です。
メリット⑩ 暗い場所でも読みやすい
電子書籍を使う10個目のメリットは、スマホ・タブレットの明かりにより暗い場所でも読書がしやすいことです。
紙の本は暗い場所では読むことが難しいですが、電子書籍の場合、ディスプレイの明かりにより、いつでもどこでも読書が楽しめます。
夜の公園で椅子に座りながら、ゆっくりと読書することもできます。場所や時間を問わず読書ができるのは、紙の本にはないメリットです。
ただし、暗い場所で読書を長時間行うと、目に負担がかかりますので、休みながら読んでくださいね。
スマホと比べると、Kindleの専用端末は目の負担が少ないです。長時間本を読みたい方にはこちらがおすすめです。
電子書籍 作家にとってのメリット
近年、「出版」という言葉が持つ意味合いは大きく変化してきました。
それまで「出版」と言えば、「紙の本」を指していました。
しかし「電子書籍」と呼ばれる「書籍」が参入し、広く普及しました。作家は「紙の書籍」と「電子書籍」それぞれにメリット・デメリットを見出すことが可能となりました。
「購入」する際のメリット・デメリットもそうですし、「書き手」としての「出版」についても、それぞれのメリットとデメリットを見比べた上で選択することが可能となったと言えます。
ここからは作家にとっての電子書籍のメリットを紹介します。
作家のメリット① 出版の手軽さ
「電子書籍」の出版に際しても、やはりメリットとして大きいのは「手軽さ」でしょう。同人誌以外の「紙の本」は、基本的には「出版社」を介さないと出版が困難です。
ですが、「電子書籍」であれば、kindleなどを使用すればセルフで簡単に「出版」できてしまいます。
Amazonのアカウントを作成し、キンドルダイレクトパブリッシングと呼ばれる無料サービスの登録を済ませたら、あとは原稿を用意してテキストデータで送信。特殊なファイル形式に変換する手間だけはありますが、ファイルを取り込む環境と原稿データさえあれば、知識もスキルも不要で「出版」することができます。
さらに、あなたの本を誰かが「購入」してくれたなら、35〜70パーセントもの「印税」があなたのもとに入ってきます。あなたの「頭の中にしかなかった物語」が、誰かに求められ、お金という嬉しいプレゼントで返ってくるんです。
作家のメリット② 本に気軽におすすめできる
作家にとって電子書籍を出版する2つ目のメリットは、あなたの本を気軽におすすめできることです。
スマホにダウンロードすれば、いつでもどこでもあなたの作品を読むことができ、誰かへ気軽に勧めることができます。スクショをパシャリと撮って誰かにLineで送りつけるなんてのも可能です。
紙の本をカメラで撮ると、暗くなったりして、見栄えが悪くなったりするじゃないですか。暗い写真を送りつけられた方は読む気もなくしますし、作品に対する第一印象も悪いです。
その点、電子書籍なら原本そのままの美しさを友達に伝えることが可能です。
作家のメリット③ 劣化しない文章とイラスト
作家にとって電子書籍を出版する3つ目のメリットは、劣化しない文章とイラストです。
例えばKindleで出版したあなたの作品は、Kindleサービスがなくならない限り(Amazonの本業は、本屋なので、Amazonがなくならない限りと言い換えてもいいでしょう)、永遠に劣化しない作品として残り続けます。
古い本は本屋さんに並べてもらえませんが、Amazonはいつまでもあなたの本を並べてくれます。これは大きなメリットです。
作家のメリット④ 高い印税率
作家にとって電子書籍を出版する4つ目のメリットは、高い印税率です。例えばKindle Unlimitedだと、印税率は35%〜70%にもなります。ラノベ作家の収益化をAmazon kindleで実現する方法については、下記のエントリーにまとめていますので、ぜひ読んでみてください。
電子書籍はあらゆる作家の味方になると語っています。
【参考】ラノベ作家の収益化をAmazon Kindleで実現する
「電子書籍」のもつデメリット
古本屋さんがない
「電子書籍」のもつデメリットの1つ目は古本屋さんがないことです。古本屋さんがない……というのは、小説家を目指す人間であれば言ってはいけない雰囲気のあるワードのひとつです。
というのも、古本屋を経由して本が売れても、出版社側の売上にカウントされず、かつ作者の手元にお金が入らないからです(作品の打ち切りに関係します)。
『古本屋から買うのやめて』
こういった書き込みをよく目にします。
そろそろ出版社は、古本屋に流れてほしくない本を全て電子書籍化してみたり、電子書籍の売り上げをカウントする仕組みを取り入れるべきなのになと思うのですが、なかなか進みません。
古本屋さんという形態がなぜ存在を許されているのか、なぜそこで買う人がいるのか(金銭的な事情の人もあるはずです)を明らかにすること。古本の流通を止めるためには?や、古本が流通しても作者が問題ないようにするためには?を考えることが必要ですね。
とにかく古本屋さんがないので、本を安く買うことが難しいというデメリットがあります。もちろんAmazonで見ていただければ分かるとおり、Kindle版のほうが文庫版よりも10%、20%ほど安く売っている場合がほとんどです。
ですが古本屋さんをつかうと、まだ紙の本のほうが安いんですよね。
誰もいいませんが、これが電子書籍の流通しない最大の理由だと思います。
広告が困難
「電子書籍」のもつデメリットの2つ目は広告が困難なことです。
例えば紙の本は、本を買いたい人が集まる本屋という場所に、限られた本が並べられますね。購買意欲を持った人に、本が触れる可能性が高いので、コンバージョン率が高くなります。
CVR(コンバージョン率)とは、「Conversion Rate」の略で、Webサイトや特定のページに訪れたユーザーの内、どの程度CV(コンバージョン)に至ったかを表す数値です。
一方、電子書籍の場合は、本以外も売っているEC(electronic commerce:電子商取引)サイトに、無限の本が並んでいます。ランキングに載っているものは別ですが、一度埋もれてしまうと見つけてもらうことが困難です。
そのため電子書籍を出版する作家はSNSなど、自分の作品を広告できる場を持ったほうが良いですね。
電子書籍をリリースしたら書籍化できない?
電子書籍を出版したら、その作品はもう書籍化できないのではないか?と不安に感じる人もいるでしょう。
ふと思ったんだけど…… 例えば自費出版なりKindleでリリースした後に出版社からオファーが来て書籍化になったってパターンはあるのかな?
ですが、その心配は無用です。Kindleから書籍化を実現した前例があります。
例えば「魔女の旅々」はもともとAmazon Kindleで自費出版された作品でした。作者自身が2ちゃんねるのニュース速報VIP板で本作を宣伝するスレッドを立てた所、ニュースまとめサイトに取り上げられて一躍話題の作品となり、GAノベルから刊行された経緯があります。
Amazon Kindleからの出版は、書籍化の一歩にもなりうるのですね。
電子書籍を出版する方法
最後に電子書籍を出版する方法をご紹介します。先程も触れましたが、下記のエントリーでKindleの登録から出版までの方法を簡単にまとめています。
Microsoft Word等の文書作成ソフトをもっていないという方は、無料でつかえるサービスがありますのでこちらを利用してみてください。
自分で調べるのが手間だという方は、ココナラの電子書籍出版サービスをオススメします。
ココナラの電子書籍出版サービス私の作品も、下記の通りKindleで出版しています。
LinkAuter Chronicle Xceed (全4巻)
あなたもぜひ電子書籍を出版してみてください。
ともに電子の海を漂いましょう!!
ディスカッション
コメント一覧
まだ、コメントがありません