登録できたらこれを読む!KDPで本を出版する方法
本好きにとって、自分の本を出版するのは夢ですよね。昔であれば原稿を用意して、出版日の2週間前とかまでに出版社へ納入して、印刷してもらって。お金も結構かかりました。
在庫の山に囲まれたときは悲しみに包まれましたよね。
しかし時代は変わりました。今はKindleダイレクト・パブリッシングを使って簡単に本が出版でき、在庫を抱えることもないんです。
そんな素晴らしい出版生活を迎えるためには、Kindleダイレクト・パブリッシング(KDP)への登録が必要です。まだの人は下記のページからぜひKDPに登録してみてください。
KDP(Kindle ダイレクト・パブリッシングに登録ができたら、いよいよ本を出版しましょう。
STEP1 タイトルの新規作成
Kindleダイレクト・パブリッシングのホームページ上部にデカデカと表示されている下記の四角を押してください。
これでKindle本の出版ページにジャンプします。
以下のようなページが表示されていれば成功です。
ここから先の説明では、私が実際にKDPで出版した際の情報を参考に載せていきます。こういうことを書けばいいんだなと参考にしていただければ嬉しいです。
STEP2 Kindle本の詳細を入力
STEP2ではKindle本の詳細を入力していきます。
言語は何か、本のタイトルは?サブタイトルはあるのか?著者名は?どんな物語?そういった本の基本となる情報を入力するページです。
私が出版した際は、下記のように入力しました。
タイトルのローマ字部分は、タイトルをそのまま書かなくても問題ありません。
私は日本語のメインタイトルの直訳ではなく、すこーしひねったローマ字タイトルを記載するのが好きです。(日)「アナと雪の女王」(原)「Frozen」みたいなイメージですね。
続いてサブタイトル、サブタイトルのローマ字、レーベルを記載します。
レーベルについては特に記載する必要はありません。
続いてシリーズ物の場合は巻数を記載します。
私の作品でいうと、本筋である「境界を超えろ!」シリーズは1から順に番号をつけており、外伝「リーダーシップと紙とペン」シリーズは11から順に番号を、今回出版するハテの世界!は21から順に番号を振っています。
番号の使い方は人それぞれでいいと思います。使い方は無限大ですから。
続いて著者名を記載しましょう。本名を使わずに出版を行う場合、ここはペンネームで記載してください。
その後内容紹介を書いていきます。
「出版に関して必要な権利」については、あなたが著者であり出版についての権利を持っている場合は上のラジオボタンをクリックしてください。
もし「パブリックドメイン(著作権が切れているか、そもそも著作権が存在していない)の作品」を選んだ場合でも、35%の印税率を受け取ることはできます。言葉は悪いですが、自由にパクってもらっていいですよという人はパブリックドメインで出版しても良いかもしれません。
キーワードとカテゴリーを記載、選択します。
成人向けコンテンツが含まれていないかを回答します。
成人向けコンテンツって何なの?というところなのですが、基本的には紙の本で成人向けとして販売されているようなエロ、グロを含んだ本が該当します。
上記のチェックに「いいえ」と回答しても、Amazon側の審査結果によって、本がアダルトカテゴリに分類されることもあるそうです。
Googleで検索すると、アダルトカテゴリに分類されると下記のような影響があるとのこと。エロ、グロに特化した内容でないなら、「成人向け」に分類されないほうがいいですね。
1)検索結果ページに、本のタイトルは出るが書影が出ない
2)場合によっては、検索結果に出ないことすらある(これが一番困った!)
3)ベストセラー商品ランキングに表示されない(アダルトランキングにしか表示されず、正しいランキングの恩恵を受けられない)
4)「この商品を買った人はこんな商品も買っています」で書影が出ない(レコメンドされない!)
5)年齢認証のクッションページが入る(そこで脱落する人もいるだろう!)
6)著者セントラルなどの一覧で書影が出ない(自分の作品なのに!)
これら、普通の小説を販売するにはとんでもないデメリットを背負い込むことになりました。
ここまで入力ができたら、「本の発売準備ができました」にチェックを入れ、保存して続行を押してください。
STEP3 Kindle本のコンテンツアップロード
おまたせしました。STEP3ではあなたの作品をKindleダイレクト・パブリッシングにアップロードしていきます。
STEP2が終わった時点で下記のページが表示されているはずです。DRM、ページを読む方向を選択したら、「電子書籍の原稿をアップロード」をクリックしてください。
※私はDRMを「いいえ」にしていますが、基本的には「はい」にするほうがよいでしょう。
DRMを「はい」にした場合「購入した本人のアカウントのKindleアプリ・端末でのみ閲覧できる」ようになります。著作権保護に繋がりますので、通常は選択したほうが良いです。
なぜ「いいえ」にしているかというと、詳しく知らなかったからなんですよね。。しかもDRM設定は出版後には変更ができないのです。
あなたには私と同じ失敗はしてほしくないので。著作権を守りたいならDRMは「はい」にしましょう!
「電子書籍の原稿をアップロード」をクリックするとファイルを選択するウィンドウが表示されますので、原稿ファイルを選択してアップロードしましょう。
サポートされているのは下記の7形式のファイルです。
- Microsoft Word (DOC/DOCX)
- HTML (ZIP、HTM、または HTML)
- MOBI
- ePub
- リッチ テキスト フォーマット (RTF)
- プレーン テキスト (TXT)
- Adobe PDF (PDF)
これらはGoogleドキュメントで無料で作成できます。Googleドキュメントの使い方は下記を参考にしてください。
変換も兼ねているのかアップロードは結構かかります。
同様に表紙ファイルもアップロードしてください。この表紙が商品説明ページに表示されますので、目を引くものにしましょう。
下記のようにアップロードファイル名が表示されていればアップロード成功です。
最後にISBN(本の世界のマイナンバーみたいなもの)を入力できるページが出てきます。
けれどもKindleダイレクト・パブリッシングではISBNの入力は必要ありません(公式で謳われています)。
KDP で出版されたコンテンツには、10 桁の ASIN (Amazon Standard Identification Number) が割り当てられ、この番号で Kindle 本を識別することができるからです。
ISBNを記載する部分があるのは、STEP2であったパブリックドメインの作品のためでしょう。著作権の切れた古書を、データとして残しておくためKindleダイレクト・パブリッシングに登録する需要があり、その際に本のISBNを入力するというイメージです。
ここまで入力が済んだら、「保存して続行」を押しましょう。
次が最後のSTEPとなります。
STEP4 Kindle本の価格設定を行う
このSTEPでは一番楽しくもあり、悩ましくもある価格設定を行います。
初っ端に、KDPセレクトへの登録(Amazonで独占販売をするかどうか)を決める必要があります。下記の画像にある通り、私はAmazon独占販売にチェックをいれました。
KDPセレクトのメリットは購入された際の印税を70%にできる点です。ただし1250円を超える商品については印税が一律35%になるようです。
KDPセレクトへの登録を選択できたら、出版地域をチェックしましょう。「すべての地域」が選択されていれば問題ありません。
続いてロイヤリティと価格設定の選択です。
ロイヤリティプランについてはKDPセレクトへの登録が済んでいれば、70%を選択できます。
いよいよ値付けに移ります。
日本円で価格を考えたいので主なマーケットプレイスでAmazon.co.jpを選択してください。
Amazon.co.jp以外の場所は、正直売上が上がるかわからないので無視しています。それでも特に問題はありません。Amazon.co.jpでつけた値段を基準に価格は決まります。
希望小売価格を入力しロイヤリティの金額を確認しましょう。
この値付けですが、実はKindle Unlimitedで読まれた分については関係がありません。Kindle Unlimitedはページビュー数にしたがって支払いが行われるからです。
ここでつけた希望小売価格は、ダウンロード販売で購入された際の金額であり、ロイヤリティはダウンロード販売で得られる印税となります。
最後にMatch Bookや本のレンタルに関する記載があります。
Match Bookは紙の本を出していなければ関係のないオプションですし、本のレンタルは設定をいじることができません。
ですので気にせず「Kindle本を出版」を押しましょう。
あとはAmazonの審査が終われば、晴れてKindle本の出版が完了します(審査には最大72時間かかります)。お疲れ様でした。
※今回例として出版した本はこちら。24時間も経たないうちに審査が完了し、出版されました。
※その後本のお値段、値下げしました。
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