『TEAPOT』の破壊するもの。出版業界の民主化ははじまっている

2019年10月16日

こんにちは。
杞優橙佳です。

芳蓮蔵(よしれんぞう)@renzo_yoshiさんの
下記ツイートから飛べるnoteの内容に感銘を受けました。

この出版事業の革命的な部分について記載します。


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商業出版サイト『TEAPOT』の破壊するもの

芳蓮蔵さんの立ち上げようとしている商業出版サイト『TEAPOT』は何を壊すのでしょうか。

それは『商業作家』の希少性です。

なぜなら『TEAPOT』が目指しているのは、『全ての作者が商業作家になれる』ことだからです。

これによって何が起こるのでしょうか。

『商業作家』になりたかったドス黒い本音を直視してみよう

今の時代、作家業で食べていくことはほぼできません。

もちろんアニメ化されるような作品であれば別です。200万部売れれば印税収入だけで1億円に到達するでしょう。ですが90%の作家はそこに到達することはできません。

ではなぜ書籍化をしたいと願って、小説を書き、ランキング操作をする人が出るのでしょうか。

答えは『商業作家』という選ばれし者になり、アマチュア作家の上に立ちたいという心理があるのではないでしょうか。

出版業界の仕組みは科挙制度と同じ

『商業作家』は現代の上流階級です。

東大卒官僚、イラストレーター、歌手、お笑い芸人、アイドルといった夢のような職業の中で、最もハードルが低く見られがちな職業でしょう。

(実際は難しいんですよ?
 でも日本語は誰にでも書けるじゃないですか。
 だから夢を追えてしまうのですね)

さらに夢追い系の職業にありがちな権力構造がはびこっています。

どの作品を出版するかをプラットフォームの人間が『選ぶ』。この行為により、プラットフォーム側に多大な権力が生まれます。

作家はプラットフォーム側で評価される作品(評価ポイントやブックマークを稼ぐ作品)を書かざるを得ず、その評価を操作するケースもあとを絶ちません。

評価を操作する人間に対して、操作するなんてナンセンスだという人間も、言及している時点で同じ価値観の上に立っているのではないでしょうか。

自分は真面目にやってようやく評価されてきたのに、あの人は不正で私より評価されているのが悔しい。

もしくは私はある程度評価されているので、変な人に追い抜かれないようにしたい。

だからみんな評価を求めず好きなものを書こうよ、付き合いで評価するのをやめようよという。

正直、あまり好きな世界ではありません。

科挙になるため試験官に賄賂を渡したり、カンニングをしたり、勉強に人生を賭けて死の間際に後悔してしまう時代と変わらないからです。

こう書くと、私のアンチがものすごく増えるでしょう。小説家になろうやカクヨムで小説を投稿したときに批判されるでしょう。ポイント至上主義のみなさんから袋叩きです。

後悔、競争、敗北、報われない努力、上下関係、そういうものがもう古い

ですが私は思います。

全員の夢が叶う世界のほうが良くない?と。

死ぬときに後悔する人生っていうのがもう古くないかと。

夢があるんだったら手軽に叶えばいいじゃんと思っちゃいます。

野球少年はみんな1日プロ野球選手になればいいし、アイドルは満員の武道館で1日大人気アイドルやればいい。

現実世界に異世界転生してきたような考え方ですね。

でもチートものや異世界転生が流行っているのは、そういう考え方の人が増えたからだと思うんですよ。

仕事でも嫌なことがあったら転職しようって言うじゃないですか。競争とか我慢とかそういう考え方がもう古くなっちゃってる。

※とはいえ努力、成功を継続する人は引き続き評価されるべきです。私のような凡人は夢の一番いいところだけがほしいんですよ。次のステップへ進むために。踏ん切りをつけるために。

その点『TEAPOT』は夢を叶えるビジネスです。

全員の書籍化が実現すれば、みんな幸せですよね。

すると、出版業界の古い階層構造が破壊されるかも知れません。

商業作家なんて大したことないよそんなところに夢を設定してどうするの?と思える時代になれば痛快ですね。

↑が実現できるとようやく出版社も、ランキングというひとつの価値観の上で作家を競争させることをやめるでしょう。

そして次の価値観にシフトすることになるでしょう。

作家にどんな長所があって、どういう風に文章力を伸ばせば、こういう人にリーチできるとアドバイスし、作家を育てる。0から1を作る人間が一番貴重であるという事実を認め、受動的に選ぶのではなく、自分たちから積極的に育てていく……そんなサービス業になればいいです。

読者としては自分の好きなテーマで、好きなキャラクターで、好きな物語を書く作者とマッチングできるようになると嬉しいです。インターネットを見てみれば、全ての物事が個人にカスタマイズされる時代なのですから、早く出版業界もここまできてください。

競争主義、努力至上主義、権威主義。こういうものを過去の価値観にしたいです。テクノロジーによって努力は報われ、権威は地に落ちて皆平等となり、全員が報われる世界、これが理想だと思います。

そして最後は全員がアニメ化可能な社会へ

全員が書籍化された後の世界を創造すると楽しいですね。

作家はどんな夢を描くのでしょうか。

次はアニメ化をかけてランキングが開催されるかも知れません。そうしたら今度は全員がアニメ化できる会社を作る人がでてくるかもしれない。

全員がアニメ化できる社会になったら今度は何を目指しますか?ここまで来てようやく日本のサブカルチャーは次のステップに進めるのかも知れません。

古い価値観の壊れた先に新しい世界が見えてきます。『TEAPOT』はその第一歩だと思います。

ここまで読んで頂きありがとうございました。
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