敵を設定するポイントは「読者が憎しみの向け先を具体的に想像できるか」

インド映画「バーフバリ」シリーズの生みの親、ラージャマウリ監督の新作「RRR」を鑑賞しました。 イギリス植民地時代のインドで、ビームとラーマという2人の主人公が自由のために闘う闘争を描いた映画です。 インド映画といえば、ぶっとんだ展開 ...
ウマ娘 シンデレラグレイはなぜ面白い?| 伝説を作る・メンタルブロックを外す・ライバルを贅沢に使う

面白い漫画を探す活動をしています。 その中で、ウマ娘 シンデレラグレイを一気に読んだのですが、これが面白い。 競馬はディープインパクトが活躍していた頃に一時期嗜む程度で、あまり詳しくないのですが、そんな私でも胸が熱くなり、涙が自然とあ ...
作家の2極の考え方。主張したいものがあるから書く人と、主張したいものがなくても書く人

小説とは物語の世界や登場人物になぞらえ、作者が己の価値観や思想信条嗜好要するに腹の中に抱えているものをぶちまける媒体である、とかいう時代遅れもいいところの噴飯ものの考えを持っているので、小説には正直な自分をぶつけてほしい。自分はぶつけるよう ...
《映画感想》すずめの戸締まり | あのとき「行ってきます」で止まったままの時間に、「ただいま、いま幸せです」と返事する映画

すずめの戸締まりを見てきました。「君の名は。」から続く新海誠監督の厄災三部作の最終編にふさわしい作品でした。東日本大震災から10年半が経ち、あの出来事と紳士に向き合い、鎮魂の意味を込めて作られた作品だと感じました。 私自身は2011年3 ...
銃のあるファンタジー世界はありorなし?銃の扱いと銃を出す理由を考えてみた。

「銃と魔法は両立しない」という声がチラホラ聞こえてくるファンタジー小説界。ファンタジー世界における銃は許せる派、許せない派、あなたはどちらですか?銃はファンタジーの中でどのように扱うべきなのか、「魔法とは両立しない」といわれる中、あえて銃 ...
「リコリス・リコイル」はバディものだったのか? | 令和のスーパーヒーロー「錦木千束」を語る

2022年夏アニメ、リコリス・リコイルが終了してからしばらく経ちますが、まだリコリス・リコイルのことをよく考えています。 ギャグタッチの明るい作風、可愛い女の子二人のバディもの、ガンアクション、令和のしぶりん、映画のパロディ多数など取っ ...
爵位について詳しく解説!ファンタジー小説の設定に使おう!

「爵位」は、ファンタジー世界において重要な要素です。特に、近代以前の「ヨーロッパの世界観」を演出する際にはよく用いられおり、貴族の身分の違いを表現する際に非常に重宝します。 そこで本記事では、「爵位」の定義や種類について詳しく解説します ...
「チェーホフの銃」と「燻製ニシンの虚偽」|物語上意味のないマイノリティの扱い方

物語の序盤、「彼は左利きだ」と描写されるキャラクターがいたとします。あえて「左利き」を取り上げられた彼は、重要な鍵を握る立場のように感じませんか?さらに「左利き」エピソードが何の意味も持たないまま物語の最後を迎えたらどう感じますか?ここで ...