「テーマからつくる物語創作再入門」キャラクターとプロットとテーマの三位一体の循環を意識しよう

 昔むかし、キャラクターはプロットに恋をしました。

 二人は最初から波乱万丈、燃える二人は壮絶な機器にも襲われ、互いに「もう、無理」と心が折れた日もありました。でも、二人を分かつのは不可能でした。絶交したまま一つか2つ、物語を紡いでみても、なんだかつまらない。やっぱり二人はよりを戻します。時を超え、前世でも現世でも、また来世でも、必ず求め合うのです。

 遠くから、黙って二人の縁を結びつけようとしていたのはテーマでした。人々の話題がプロット対キャラクターでもちきりだったときも、両者をつなげていたのはテーマだったのです。

 今回は、この書き出しからはじまる本「テーマからつくる物語創作再入門」をご紹介します。この本によれば、素晴らしいフィクションにはプロットとキャラクターとテーマの三角関係があると書いています。

 物語づくりの技法には、「キャラクター主導で描く技法」や「プロット主導で書く技法」があります。このホームページでも「キャラクター主導で描く技法」や「プロット主導で書く技法」を紹介してきました。

  • プロット主導で書く技法

「プロット(物語地図)」を描き出すための5つの質問

創作ネタ | プロットの「つなぎ」を意識する。「つなぎ」に苦労するケースと対処策も紹介します。

プロットは小説に欠かせない!プロットの作り方2つを解説します。

プロットを書くのが億劫な人でもできる、燃え尽きないプロットの書き方2点

小説を面白くするものとは?哲学者アリストテレス著の『詩学』に学ぶ

  • キャラクター主導で書く技法

魅力的なキャラクターはどう作る?主人公、ヒロイン、敵キャラを解説

創作ネタ | 令和にウケるキャラクターの動機【鬼滅の刃に学ぶ】

魅力的なキャラクターの動機は、怒りである

キャラクター作りに役立つサイト

 「テーマからつくる物語創作再入門」では、キャラクターとプロットという両輪は必要だと書きながらも、三位一体の考え方が必要だと紹介しています。キャラクター、プロットに続く第3の存在、それが「テーマ」です。

 このエントリーでは「テーマ」について掘り下げて考えてみます。

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テーマにはなぜ技法が存在しないか

 なぜ一般には、キャラクターやプロットにスポットライトがあたり、テーマにスポットライトがあたらないのでしょうか。

 この本の中では第一に、書き手がテーマをプロットやキャラクターと別枠として考えているからだと紹介しています。プロットやキャラクターは具体的に考えることができるけれども、テーマは抽象的です。また、このホームページでも技法の紹介をしてきたように、キャラクターやプロットは作り方を学ぶことができます。それこそ学校で学ぶことができることです。

 ですが学校の先生にテーマの作り方を教えて欲しいと聞くと、曖昧な答えが返ってきます。「テーマは全面に押し出すものじゃない」「キャラクターの口でテーマを説明させてはいけない」「テーマは頭の片隅においておけばいい」などです。

 先生の中には「テーマは掴みどころがないもの」であり、力強いテーマのある物語を書きたいときには、テーマを書こうとしないことが大事という人もいます。テーマを読者に伝えるための技法が確立されていないわけですね。

 しかし「テーマからつくる物語創作再入門」では、テーマを書こうとしない態度は、テーマの理解が不足しているためと書かれています。テーマの理解を深めれば、力強いテーマが自然と生まれることを祈る他力本願なストーリーテラーではなく、意志を持ってテーマを構築することができるのです。

キャラクターとプロットとテーマはばらばらに存在しない

 「テーマからつくる物語創作再入門」は、キャラクターとプロットとテーマはばらばらに存在しないと書いています。

 例えば宇宙兄弟という作品があります。

 子供のころ「一緒に宇宙飛行士になろう」と誓い合った兄ムッタと弟ヒビト。ですが夢を叶え宇宙飛行士になったのはヒビトだけ。ムッタは鬱屈した日々を送っていましたが、あるきっかけで宇宙飛行士を再び目指すようになり、宇宙を題材に様々な問題に対して奮闘していきます。

 宇宙兄弟にはムッタとヒビトを始めとする魅力的なキャラクターと、JAXA宇宙飛行士になるために問題解決を繰り返して前に進むプロット(ムッタが宇宙飛行士になっていく道筋)があります。キャラクターもプロットももちろん面白いのですが、私なんかは読んでいるうちに別のことを感じました。それはこの「兄弟の関係いいな」というふわっとした感情です。

 宇宙兄弟という作品には、作者の考える兄弟の最高に心地よい距離感が表現されているように感じます。作者は兄弟の最高に心地よい距離感を描くためには、どういうイベントを起こせばいいか?と考えているように思えます。宇宙を舞台として最高に心地よい兄弟を書くのがテーマなのだろうと感じます。

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 自分の作品作りにもこの考え方は役立てることができます。例えば「素晴らしい青春」をテーマにした物語を書くとしましょう。

 「素晴らしい青春」を書くのだから、主人公は青春に後ろ向きなキャラクターでは物語が動かしにくいですよね。一方、いまは上手くいっていなくても、あわよくば彼女を作りたい、仲間と一緒に学園生活を楽しみたいという欲を持ち、前に進める主人公だと動かしやすいです。

 そして「素晴らしい青春」を書くのだから、ストーリーも友人や異性に裏切られてひたすら腹が立つ展開ではダメですよね。努力は報われてほしいですし、好きな人とお互い意識し合うような仲になってほしいです。そう考えるとプロットを考える際にも、憂鬱なイベントを盛りだくさんにするのではなく、楽しいイベントをたくさん盛り込むのが良いですよね。

 このようにテーマを決めると、キャラクターやプロットを考えるときに、テーマを伝えるためにはどう進めればいいか?テーマに反していないか?を考えながら書くことができます。これこそがキャラクター、プロット、テーマの三位一体ですね。

三位一体の循環

 キャラクター、プロット、テーマの三位一体の話を読んで、確かにお互いが関連しているなと感じた方はセンスがよいです。

 「テーマからつくる物語創作再入門」は。テーマによってキャラクターが生み出され、そのキャラクターがプロットを生み出し、プロットがテーマを出現させ、またキャラクターに還元されていく、三位一体の循環が紹介されています。

 ではそのキャラクターとプロットとテーマの循環はどうやって発生させるのか?その具体的な手法について気になった方は、ぜひ以下のリンクをクリックして、この本を読んでみてくださいね。

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ここまで読んで頂きありがとうございました。
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