《映画感想》そして父になる 描写の教科書

大手建設会社に勤め、都心の高級マンションで妻と息子と暮らす野々宮良多(福山雅治)。ある日、産院からの電話で、6歳になる息子が取り違えられた他人の子だと判明する。妻のみどり(尾野真千子)は気づかなかった自分を責め、一方良多は、優しすぎる息子に ...
《映画感想》心が叫びたがってるんだ 制約と解放の物語。題材選びの難しさも知る。

幼い頃、何気なく発した言葉によって、家族がバラバラになってしまった少女・成瀬順。そして突然現れた“玉子の妖精”に、二度と人を傷つけないようお喋りを封印され、言葉を発するとお腹が痛くなるという呪いをかけられる。それ以来トラウマを抱え、心も閉ざ ...
《映画感想》最高の人生の見つけ方 押し付けがましい優しさをどう美しく描くか

自分を大切にする喜びを知った彼女たちの輝きが、まわりの人たちの人生も変えていく――家庭のために生きてきた幸枝と、会社のために生きてきたマ子。全く違う世界に暮らしてきた2人が偶然に出会い、自分たちの唯一の共通点は余命宣告を受けたことだと知る。 ...
《映画感想》マチネの終わりに 切ない物語の教科書

たった三度会ったあなたが、誰よりも深く愛した人だった―東京・パリ・ニューヨークの彩り豊かな街並みを舞台に、音楽家とジャーナリストの男女二人が、出会い、悩み、そして愛した六年―原作は、芥川賞作家・平野啓一郎の代表作「マチネの終わりに」。ラブス ...