小説家になろうで書籍化するための条件3つ

2021年10月16日

 このエントリーは「小説家になろう」の書籍化作家の皆様から情報をいただいて書いています。是非参考にしてください。

 「小説家になろう」は最大手のWeb小説投稿サイトです。楽しくいろいろなことができて、そこからプロになる道が開けている場です。

 今回の記事では、小説家になろうで書籍化されるための条件について紹介します。

 結論からいうとポイント数、ブックマーク数、ランキングの3つで条件を満たせば書籍化します。

 

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小説家になろうの書籍化条件

 小説家になろうで書籍化する作品の条件は下記の3点です。どれか1点だけでも書籍化の可能性はあります。条件を満たすと書籍化しやすいのは、総合評価ポイント数>ブックマーク数>ランキングの順です。複数を満たすと書籍化の可能性が上がります。

①総合評価ポイント数が30,000ポイントを超える
②ブックマーク数が10,000を超える
③月間ランキングで1位を取る>週間ランキングで1位を取る>日間ランキングで1位を取る

 文字数は処女作の場合10万文字以上あることが必須ですが、過去作品で10万文字以上書いた実績があれば、3,4万文字でも書籍化されます。それではここから、①〜③の条件について詳しく見ていきます。

 

①総合評価ポイント数が30,000ポイントを超える

 条件を満たすと書籍化しやすいのは、作品の総合評価ポイントが3万ポイントを超えることです。このレベルになると、高確率で出版社から書籍化の申し出があります。  

「総合評価ポイント数30,000」の書籍化条件達成はどれほど難しいのか?

 問題はこの30,000ポイントがどれほど難しいのか?ですよね。

 小説家になろうのポイント取得方法は2種類あります。まず作品がブックマークされると1件につき2pt加算されます。そして作品が評価されると文章力、ストーリーの評価点が加算されます。文章力、ストーリーはそれぞれ5pt満点で、合計で最小2pt〜最大10ptもらえます。

 いわゆる底辺作家と呼ばれるのが、連載中にポイント1桁〜10ポイント代しかもらえない人たちです。私の1作目は総合ポイント35ポイント。まさしく底辺作家です。連載当初は0ポイントが続いたりして、書く気力すら失うレベルです。

 連載中に100ポイントを超えるのは、そこそこ凄い方達です。一日のPV(ページビュー)は軽く100を超えます。

 連載中に1000ポイントを超えるような作家は、凄まじい猛者ばかりです。かなりの人に読まれており、1日のPVが1000を超えます。

 総合評価ポイント数が30,000となると、1日のPVは200,000にもなります。毎時間1万人に読まれている計算ですね。それほど多くの人に続きが期待されている作品だからこそ、書籍化するのですね。

「総合評価ポイント数30,000」の書籍化条件達成のために。

 「総合評価ポイント数」を増やすためには、ブックマーク数を増やした上で、毎日複数話の投稿が必要です。

 ブックマーク数というのは、作品の更新を待ち望んでいる人です。そのため、例えばブックマークが5,000あったとすると、新しい話を投稿した時点で5,000PV増えますね。毎日複数話投稿することで、5,000PV×投稿回数のPVを稼ぐことができます。

 PVは特に書籍化条件に含まれませんが、読者の母数が多くないと評価ポイントもあがりません。目安としては、1日のPV数×2%(50分の1)がその日に増加する評価ポイント数となります。PVが安定しているということは、新規読者が増えたこともありますが、ブックマークした人が継続して読んでいるということです。継続して読んでくれれば、満足したところで読者は評価をしてくれますね。だからPVを増やすことが「総合評価ポイント数」を増やすことに繋がります。

 PVを増やすためには、ブックマーク数を増やした上で、毎日複数話の投稿が有効です。日間ランキングにのればPVのブーストが掛かりますから、流行りの作品を書くことも肝心ですね。

 

②ブックマーク数が10,000を超える

 書籍化条件の2つ目は作品のブックマーク数が10,000を超えることです。①で紹介したとおりブックマークが1つ増えるごとに総合評価ポイントに2pt加算されますから、その時点で2万ポイントが確定します。

 ブックマーク数が10,000を超えれば、PVも1日10,000あるわけで、1日あたり200ポイントずつは評価ポイントが増えるでしょう。そうなると1,2ヶ月のうちに総合評価ポイント数は30,000ポイントを超えて書籍化条件を満たします。

「ブックマーク数10,000」の書籍化条件達成はどれほど難しいのか?

 総合評価ポイント30,000を達成するよりも、ブックマーク数10,000の達成は難しいです。

 つまり総合評価ポイントが30,000を超えても書籍化できない作家が、より確実に書籍化できる追加条件が「ブックマーク数10,000」になります。ブックマーク数とはいわば作家のファンですから。例えばブックマーク数が10,000あれば、その10分の1が買うとして1,000部は売れる……などとソロバンを弾き、出版社の経営層も書籍化にGOを出しやすくなります。

「ブックマーク数10,000」の書籍化条件達成のために。

 ブックマーク数を増やすための方法は、地道ですが作品を出し続けることです。ブックマーク数は作家のファンですから、1作目でファンになった人を引き連れて2作目を、2作目でファンを増やして3作目を書いてと、執筆を続けることが大事です。ブックマーク数を増やして、狙い通り書籍化した天野優志先生、やまと先生の例でいうと、下記が理想のフローとなりますかね。

 1作目を投稿(ブックマーク10を目指す)
   ↓タイトル・内容見直す
 2作目を投稿(ブックマーク100を目指す)
   ↓タイトル・内容見直す
 3作目を投稿(ブックマーク1000を目指す)
   ↓タイトル・内容見直す
 4作目を投稿(ブックマーク10000を目指す)

 

③月間ランキングで1位を取る>週間ランキングで1位を取る>日間ランキングで1位を取る

 ①②の条件を満たしていなくても、ランキングで1位を取ることで書籍化した作家が多数いらっしゃいます。

 もちろんのことながら、日間ランキングよりも週間ランキング、週間ランキングよりも月間ランキングで1位を取るほうが書籍化に近づきます。

「ランキング1位」の書籍化条件達成はどれほど難しいのか?

 ①②と比べると、時の運に左右されます。特に日間ランキングは、ライバルの有無、投稿日にたまたま沢山の人に読んでもらえたなど、運が達成を左右します。それでも毎日1人はランキング1位を取ることができます。可能性は常にゼロではありません。

「ランキング1位」の書籍化条件達成のために。

 例えば先ほど紹介した天野優志先生の場合、最初に用意したのは「錬金畑という、錬金術+農業というアイデアだけ」だったそうです。そこに、当時の流行であるスローライフ好きの女性をセッティングし、毎話1000文字〜2000文字程度の長さで投稿を続けることでランキング1位を達成しました。

 日間ランキングは読者の興味に左右されますから、大事なのは「人気のテンプレート」をキャッチし「流行を追いかけること」でしょうか。

 

「小説家になろう」で書籍化が決まったら?

 さて、ここまでは「小説家になろう」の書籍化条件を紹介しました。ここからは楽しい話をします。「小説家になろう」で書籍化が決まったあとの話です。

 出版社から書籍化の申し出があり、あなたが書籍化の誘いにGOをだしたら、編集者さんと出版に向けての打ち合わせを行います。
 直接お会いして、打ち合わせをしようという流れになります。

 もし、文量が本にできる文字数に至っていない場合は、編集者と二人三脚で書籍化可能な文字数まで書き続けていきます。

 編集者さんはイラストレーターの候補を挙げてくれて、その候補を見て作家も口出しができます。例えば「この方は自分の好みに合わないので外してください」「この方を最優先にお声がけしてください」といった意見が出せます。

 そうしてイラストレーターの候補が決まったら、順番にお声がけしていく形になります。作家の推敲・校正にも時間がかかりますし、イラストレーターの予定もあります。書籍化決定から発売日までは2ヶ月〜8ヶ月と大変幅があります。

 その間、作家は編集者とともに作品のクオリティをあげていきます。場合によってはウケる方向性への大胆な路線変更をすることもあります。編集者がつくといよいよ「小説家っぽい」ですよね。

 こうして本ができると、作家のもとに見本誌が送られてきます。きちんと本になった自分の作品を見るのは感動しますよ。数日後には日本全国の書店にあなたの本が並びます。重版されればコミカライズ、ゲーム化、そしてアニメ化とメディアミックスが行われます。ここまでくれば大人気作家ですね。

 好きなことを書いて大人気作家になれる可能性がある場――それが「小説家になろう」です。
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 ライトノベル作家を目指してシナリオ・小説科に入り、あとでイラスト科に転科することもできるようですから、何かをつくりたいという人におすすめです。

ここまで読んで頂きありがとうございました。
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