心に響いた「半沢直樹」の言葉【本当の勝ち組】

2020年8月10日




日曜劇場『半沢直樹』|TBSテレビ」より

 半沢直樹シーズン2、第4話、観ましたか? とてもよかったですよね。

 特に半沢直樹が、東京中央銀行へ栄転することが決まったあとの送別会で、セントラル証券のメンバーへ向けた言葉が素晴らしかった。

 勝ち組、負け組という言葉がある。私はこの言葉が大嫌いだ。
 だが私が銀行からここに赴任したときによく耳にした。銀行は勝ち組。
 俺達、子会社の社員は、プロパーの社員は負け組だってな。
 それを聞いて、もちろん反発する者もいたが、大半は自分はそうだと認めてた。

 だが今はどうだ?
 君達は大銀行が総力を挙げてもなし得なかったことを成し遂げた。
 負け組だと思っていた君達がだ!
 大企業にいるから、いい仕事ができるわけじゃない。

 どんな会社にいても、どんな仕事をしていても、自分の仕事にプライドを持って日々奮闘し達成感を得ている人のことを、本当の勝ち組というんじゃないかと俺は思う。

 ここは若い会社だ。君達は40代から20代。
 大半は 就職氷河期で苦労をした人間だ。
 そうした事態を招いたバカげたバブルは、自分達のためだけに仕事をした連中が、顧客不在のマネーゲームを繰り広げ、世の中を腐らせてできたものだ。その被害を被った君達は、俺達の世代とはまた違う見方で 組織や社会を見てるはずだよ。

 そんな君達は10年後、社会の真の担い手になる 。
 君達の戦いは この世界をきっと よりよくしてくれるはずだ。
 どうかこれからは胸を張ってプライドを持って、お客様のために働いてほしい 。たとえ相手が銀行でも遠慮することはない。
 君たち世代の逆襲を!いや、君たちの倍返しを! 私は心から期待してる。

 これは私も強く思うことだったから、半沢直樹が代弁してくれてスカッとした。

 いまは、肩書も給料も、あまり権威を持たなくなっている時代だ。
 会社に逆らったら、評価しない……だから会社に忠誠を誓えといわれても、どうもしっくりこない。金をもらえるから勝ち組。一流企業にいるから勝ち組。そんな価値観は、全員の共通意識ではなくなってきている。

 どんな場所だって、ひたむきに生きて達成感を得ている人が、真の勝ち組なんだという言葉は、団塊・バブル世代に既得権益を独占されて、困難な戦場で必死に戦っている若者に響いたのではないだろうか。

 つまり半沢直樹が示してくれたのは、若い世代の人たちに対する希望だと思った。老兵はただ去るのみ……もできず、権威にしがみついている老兵をささえながら、必死で日本を沈めないよう支えているのは若者だ。

 この、ひたむきに生きている若者が、負け組なんて言葉で切り捨てられて良いわけがない。

 今年の新入社員をみても思う。いまの若者は目が開けている。コロナウイルスが流行している中で、出勤なんてしたくないといってくれるのも彼らだ。彼らは半沢直樹が先輩社員として後輩につたえた3つの信条を、自然と心に抱いて、社会を良くしようとする意志がある。

①正しいことを正しいと言えること。
②組織の常識と社会の常識が一致していること。
③ひたむきで誠実に働いた者がきちんと評価されること。

 半沢直樹という作品は、昭和のサラリーマンを描いた時代劇ドラマといわれることがある。けれど作品に込められているのは、昭和がよかったという想いじゃない。

 むしろ逆で、「昭和はもう終わったんだ。この国を動かしているのは、この国を支えているのは若者だ」という希望を込めているように思える。

(30代の自分ですら、若者に可能性を感じることが増えた。いまの40代、50代、60代よ、今どきの若者は……なんて言ってる場合じゃない、とっくに超えられている部分がある)

 半沢直樹シーズン2はまだ続くが、この4話は伝説の回だった。
 これから先も半沢直樹の展開を見守っていきたい。

【半沢直樹に共感する、作者の書いた尖ったエッセイ一覧】

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思ったとおりにいかなかったらdisる公式団体ってあるよね
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「なろうデビューに未来は無い」本当に?考えれば考えるほど……
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