All For One, One For Allという価値観

2019年9月25日

こんにちは。
杞優橙佳です。

ラグビーワールドカップ2019、楽しんでみています。

ワールドカップ前に特番が多くて、ラグビーのルールがある程度頭に入りました。前に投げてはいけないけどキックはOKとか、トライで5点、トライ後のキックで2点、ペナルティキックドロップキックで3点とか。

ポジションごとに役割があって、ある選手は像のようにフィジカルが強いけど、ある選手はチーターのように足が速いという風に、特徴ある選手が揃っていると。

その知識を仕入れた状態で見てみると、なかなか面白いですねラグビー。思ったよりもロースコアな試合が多くて、逆転の可能性が残されたまま試合が進むのが面白かったです。

そんななか、テレビ番組なんかでラグビー選手が出てくるとよく言われる価値観All For One, One For All。これ、なんだか個人的には受け付けないんですよね。こればかり言われると違和感があります。

相手をリスペクトするのがラグビーと言われる分には抵抗ないんですけどね。

もちろん局所的にはアリ

もちろんラグビーのようなスポーツで、All For One, One For Allを掲げて、みんなでトライに向けてボールを繋いでいく。というのはオッケーだと思います。

仕事でも、ひとつの目的のために全員が協力して仕事を果たすっていうのはアリだと思います。しかし胸につっかえている違和感は何なのか。

例えばパワハラ上司が、おまえはAll For One, One For Allの精神がないな、とかって言って残業を強要するとか、そういうのはめちゃめちゃイラつきます。

そしてAll For One, One For Allを強要される世界の行き着く先は、戦争で神風特攻してこいというのを肯定することにつながります。これは絶対に肯定してはいけない価値観だと強く感じます。

アリなのはひとつの目的に向かう同じ意識レベル同じ技術レベルの集団でAll For One, One For Allを唱えること

見出しにある通り、ひとつの目的に向かう同じ意識レベル同じ技術レベルの集団でAll For One, One For Allを唱えることはアリだと考えています。

逆に言えば下記の集団ではAll For One, One For Allはナシだと考えます。

目的が違う集団:
例えば個々人のプライベートって生きる目的が違うわけです。それなのに休日、会社の集まりに顔出せと強要するのはナシだと感じます。

例えば個々人のプライベートって生きる目的が違うわけです。それなのに休日、会社の集まりに顔出せと強要するのはナシだと感じます。

意識レベルが違う集団:
プライベートを重視する人と、ワークを重視する人では仕事に対する意識レベルが違うはずです。なのでAll For One, One For Allが通用するのは同じ価値観を持つ集団の中だけの話で、違う価値観を持つ人に対して強要するのはナシだと思います。

技術レベルが違う集団:
目的と意識レベルが同じなのであれば、もちろんそれぞれの人間が自分のできることをやって全体に貢献すれば良いので、技術レベルが違ってもAll For One, One For Allは成り立つはずです(私は上手くやれる自信があります)。

しかし日本の会社で、マネジメント能力の低い上司だと技術レベルの違う集団ではAll For One, One For Allは成り立たないというのが私の認識です。

例えばIF文しかかけないプログラム初心者と、3Dゲームが作れるようなプログラマではやれることが違うはずです。よくやりがちなのは、All For One, One For Allを唱えて初心者に上級者レベルの仕事を要求すること。チームのためなんだから背伸びしてがんばれよ!とか言いがちですよね。個人的には、極端に能力以上のことを強要するのはナシだと考えています。

ラグビーは面白い。All For One, One For Allは時と場合を考えて。

結論としては、ラグビーというスポーツは非常に面白いということです。トライのために自己犠牲の精神でボールを繋ぎ、みんながつないでくれたボールだと感じてトライのために走る、そんな姿は感動を呼びます。

けれどその価値観を、絶対的に正しいと考えて日本国民に強要するのは間違っていると思います。

特に日本の報道に対して疑念を抱いている私としては、ラグビーが急にピックアップされだしたのは、自己犠牲の精神は美しいんだよと国民に思い込ませて、戦争に導こうとしてるんじゃないか?と穿った見方をしてしまいます(ラグビーを見てAll For One, One For Allに感動し、神風特攻する人が出ないことを祈ります……やべーやつですねw)。

なのであくまでもラグビーはスポーツのひとつとして、楽しみましょうね。