小説は生きがいになるか?
必要としてくれる誰かに小説を届けることができたなら、小説が生きがいでいいじゃないか? これが私の意見です。本エントリーでは、生きがいフレームワークをもとに、小説は生きがいになるかを書きます。
生きがいフレームワーク
生きがいというフレームワークがあります。
・LOVE (大好きな事)
・GREAT AT(得意な事)
・PAID FOR(稼げること)
・NEED(世界が必要としている事)
という4つの要素が絡み合ったものが、生きがい(IKIGAI)だという考え方です。
このベン図、出典はアメリカです。外国では、生きがいを持つという考え方が主流ではないらしく、日本の文化の特異性を説明する方法として、このベン図が考え出されました。
日本の文化によると、誰もが生きがいを持っています。人生の中で見つけた価値、人生が貴重であるように感じさせるものを示します。人生に理由があるように感じる精神的および霊的な状況の両方を指します。生きがいについて私が本当に賛美するのは、それが交換可能だということです。それは個人独特のものであり、「幸福」という考えは実際には定義が難しいことを認めています。概念として、生きがいは、皆がするように進化することができます。目的の1つの生き方がなくなると、目的に合わせて新しい情熱を適応させ、変化させ、追求することができます。生きがいはこのためのスペースを作ります。
結局のところ、生きがいとは、単に長く幸せな人生を送ることだけではありません。それは、あなたが歩んでいる旅を認め、それを自分のものにすることです。自分の人生に意味と目的をもたらすものは何かを知ることです。
Darling
小説を生きがいにするために、稼ぐ
このベン図では「好き+得意=情熱」「好き+必要性=使命」といったことが示されています。 ですが情熱や使命が生きがいとなっていくためには、PAID FOR、つまり稼げることが必要となります。
日本では稼げるという単語のイメージが悪いため、表立って稼ぎたいと言いにくい雰囲気があります。ですが誰しも霞を食って生きることは出来ません。誰かに食べさせてもらい、誰かを食べさせてあげながら生きていくのが、人間の社会です。
では、本題。
小説を生きがいにしたい人は沢山いると思います。
小説を生きがいにしたいと言った時、小説で稼げるわけ無いだろうと言われたらどうしますか?
稼ぐ=生活するじゃない
私は2018年12月31日にはじめての電子書籍を発行しました。そして2019年の1年間で電子書籍の利益が約5万円でした。
もちろんこれだけの稼ぎでは食べていけませんが、重要なのはお金を払ってでも読んでくれる人がいらっしゃったという事実です。
これは私にとって大切な発見でした。
私は、ほんとうに僅かでも、必要としてくれる誰かに作品を届けられたなら、その作品を『あなたの生きがい』と呼ぶ権利があると思います。
そもそも私は、小説だけで食べられない時代がくるという予想をしています。小説を使って生活すること=稼ぐことじゃなくていいと考えれば、小さな稼ぎでも生きがいにしていいんだと頭を切り替えることができます。
それこそもう一度、二次SS全盛時代の心構えを取り戻すときかもしれません。
誰かに届ける仕組みは充実してきている
考えてみれば、いまの時代は天国です。Amazon Kindleでも、Pixiv FANBOXでも、作品を発信し続けて、必要とする誰かに届けられる……そんな世界ができあがっています。
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小説が生きがいでいいんじゃない
まとめになります。生きがいとは、下記の4つの要素を満たしたものでした。
・LOVE (大好きな事)
・GREAT AT(得意な事)
・PAID FOR(稼げること)
・NEED(世界が必要としている事)
小説を好きで、得意で、というところまでは一人の力で可能です。
誰かに求められているとか、お金を稼げるかとかは、一昔前は一握りの天才だけの特権でした。
しかし今の時代、誰もが自分の得意を、必要としている人に届けられる仕組みができています。また、時代として、ひとつの仕事で稼ぐ時代ではなくなっています。
必要としてくれる誰かに小説を届けることができたなら、小説が生きがいでいいじゃないか? これが私の意見です。
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Your story-telling style is awesome, keep up the good work!