小説を書くことは健康に良い!?
小説を書くことは健康に良い、というツイートに納得したのでシェアします。
カロリンスカ医学大学教授のエーバ・ボイナー・ホルビッツは、著書『健康のための文化活動』で「文章を書くことで身体の免疫システムが強化される」という理論を提唱しています。
本エントリーでは「ライティングセラピー(筆記療法)」や「ポジティブサイコセラピー」、「小説を書くことがストレス解消になり鬱が治った」といった事例を取り上げ、小説を書くと健康(メンタルヘルス)によさそうだとご紹介します。
小説を書くことでストレス解消
これは私の経験ですが、実際、小説を書くことは健康に良いと考えています。
私は以前、物書きが物語を書くべき理由を書きました(わたしたちが物語を書くべき理由)。
この中で「自分の中に抱えているモヤモヤを形にすることで、自分が救われることがある」と書き、実際に私が自作で心を救われたシーンを紹介しました。私にとっては、小説を書くことがストレス解消になっています。
家族や友達に、言いたくても言えない不満を伝えることもできます。あのとき言えなかった感謝の言葉も、物語の中では伝えられます。それが私にとっての過去を精算してくれ、ストレス解消につながっていると考えています。
「ライティングセラピー(筆記療法)」という心理療法があるくらい
心理療法の中には、ライティングセラピー(筆記療法)というものがあります。
「思考や感情を文章化することで、感情をうまく処理することができ、メンタルを浄化したり、癒やしたりする効果がある」ことは、学術的にも示されています。
私も、30歳のときに自分史を書くことにより、今まで悩んでいた自分の病気や家族との関係をうまく処理することができました。
そもそも私にとって、創作活動は日頃の何かしらのネガティブな感情を形にして処理し、救うための手段だったように思います。
パーフェクトホープ〜狂気を呼ぶ悪魔と希望を抱く少女〜
書いたことが自分に影響を及ぼすこともある
書いたことが自分に影響を及ぼすこともあります。
例えば私なんか、人生は嫌なことばかりだと思う時、Twitterを触ると、愚痴ばかり書いてしまいます。だからそんなときは、Twitterを触らないようにします。
Twitterに愚痴を書くことで、苦しい時はスッキリできるかもしれないけれど、後で見たときに愚痴ばかり並んでいて、憂鬱になるのが嫌だからです。
昔、デイトレードをしていたころ、Twitterに愚痴ばかり書いており、自分の書いたものを後で読むことが、自分の幸福感にも影響を及ぼしてしまいました。一年間、試行錯誤して損益がトントンだったとき、何故こんな無駄な時間を……と思い、今はデイトレード自体やめちゃいました。お金があっても精神的に満たされてなかったら人生は意味がない、と思っているので。
できるなら、一日にあった些細な良いこと面白いことを、Twitterに並べてみたい。一週間にひとつしか見つからなくてもいいので、ポジティブなことを書き連ねてみたい。そう考えています。
ご機嫌で書き続けた結果、いい思い出になった
じゃあ、何かTwitterで動いたのか?というとできていないのですが、ブログでは最近実践できるようになってきました。
例を出しますと、私は2019年9月前半、やたらと尖った記事を書いています。(https://kosiboro.work/?m=201909&paged=2)ブログを始めたてで(30記事くらいしか書いていない頃です)余裕がなかったのでしょう。他と違った鋭い記事を書かないとと意気込んでいました。
しかし、つい先月の2020年11月などは、自分でも優しい記事を書くようになったと感じました。(https://kosiboro.work/?m=202011) ブログも200記事を超え、余裕が出てきたのかもしれません。1年間小説を書くことと向き合い、方向性が見えてきたのかもしれません。
どちらにせよ、2019年9月の記事よりも、2020年11月の記事を読むほうが気持ちがいいです。なんだか、ご機嫌だったのだなと自分でもわかるので。本当は辛いことも沢山ありましたけど、残っているのはいい思い出だけです。
ご機嫌で書き続けた結果、いい思い出になった実例です。
ポジティブサイコセラピーという手法もある
心理療法の中には、ポジティブサイコセラピーという手法があります。
例えば「ポジティブな自己紹介」を書いて自分が最高に成功していた時期の物語を語ったり、その日に起きた良いことを2,3個書く「いいこと日記」をつけたりするそうです。
私自身、日記は続かないので実施したことがないですが、ようは先程書いたブログ(https://kosiboro.work/?m=202011)のようなことでしょう。いい思い出だけが残っているので、2020年11月は自分にとって良い月だった!と思うことができます。
ポジティブなことだけを書き溜めて、後で振り返る、と言い換えられるでしょう。
なろう小説を書くと鬱が治る
うっぴー/ライトノベル作法研究所さんが下記ツイートで書いている【なろう小説を書くと鬱が治る】についても、共感します。
というのも、つい先日同じような意見を書いたからです。
(主人公を称賛したら気持ちよかった)
「スライム倒して300年、知らないうちにレベルMAXになってました」をリスペクトして主人公を称賛した結果、作者である私がすごく気持ちよくなれたのですね。「作者が小説から得る快感は、読者の10倍近くになります」というのも根も葉もない話ではなさそうです。
実際、鬱が治るくらい主人公を称賛した作品であれば、読む人も気持ちがいいでしょう。
今の時代、私も含めて土日祝日も勉強しながら、必死で生きている人が多いでしょうから、みんな疲れを癒やしてくれる作品をもとめています。そんな読者層にガッチリハマりますね。
結論:小説を書くことは健康(メンタルヘルス)に良い!?
ここまで書いてきた結論をまとめると、小説を書くことは健康(メンタルヘルス)に良い!ということです。
・心理療法の中には、ライティングセラピー(筆記療法)というものがあり、「思考や感情を文章化することで、感情をうまく処理することができ、メンタルを浄化したり、癒やしたりする効果がある」とされています。
・ポジティブサイコセラピーという、ポジティブなことだけを書き溜めて、後で振り返る手法もあります。私は実際、ご機嫌で書き続けた結果、2020年11月がいい思い出になりました。
・作者が小説から得る快感は、読者の10倍近くになります。実際、私も主人公を称賛したら気持ちよかったです。(主人公が称賛される物語を読むよりもずっと)
あなたも、自分が癒やされたいという動機からでも、小説を書き始めてみませんか。時代は意外と、そんな優しい小説を歓迎してくれるかもしれませんよ。
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