あらすじの書き方がよく分かる。あらすじに含むべき4つの構成要素。
あらすじの書き方を、あらすじに含むべき4つの構成要素から実例をまじえて紹介します。読書感想文、Web小説や電子書籍で幅広く利用できる知識です。
あらすじの書き方に悩みませんか?
小説本編は出来たんだけど、あらすじの書き方に悩む……そういった方は多いのではないでしょうか。
私自身もあらすじが上手く書けたらと考え、あらすじの書き方を調べました。その結果、作り方が見えてきましたのでシェアします。
重要なのは、あらすじに含むべき4つの構成要素をはずさないことです。このエントリーでは、あらすじの書き方を、あらすじに含むべき4つの構成要素から実例をまじえて紹介します。読書感想文、Web小説や電子書籍で幅広く利用できる知識です。
あらすじに含むべき4つの構成要素
作品の構成要素を的確に示すことが重要です。作品の構成要素とはキャラクター、世界観、ストーリー、キャッチフレーズの4点です。
それらについてひとつひとつ解説していきますね。
①主人公というキャラクターの説明
→主人公がどういうキャラクターかを示します。高校生なのかおっさんなのか、どういった属性で特技は何かといった情報です。
主人公以外のキャラクターについても、必要ならば記載します。
けれども名前が3つも4つも出てきたら読者は混乱しますので、物語上重要な人物をひとりだけ挙げることを意識します。これは主人公本人の名前でも、物語上重要なヒロインの名前でも構いません。
誰が何をする……がはっきりしていると記憶に残りやすいので、名前をひとつは入れておくのがいいかもしれませんね。
②世界観の説明
→読者にとって魅力的な部分だけを短く説明することが大事です。
異世界か現代かといった場所の説明にとどまらず、異世界でスローライフを目指すのか、魔王討伐を目指すのかといった作風の説明までを含めます。異世界か現代かだけだと、数ある作品に埋もれてしまいますので、その世界観の中で何をするのかを明確にして、作品独自の魅力を読者につたえることが肝心ですね。
③ストーリーの説明
→物語最初の事件。いってみれば起承転結の起をざっと説明します。起については、山場の決め台詞を書いてしまっても構いません(ここを出し惜しみすると良くないかもです)。
そして物語の着地点に向かうための目標を示します。
④キャッチフレーズ
→①〜③をまとめて、読者にどんなスタンスで読んでほしいかを提示します。歴史巨編!と書いたり、ドタバタラブコメディ!と書いたりして、この作品はどういうカテゴリの作品なのかをわかりやすく示すことですね。
①〜④をご紹介しました。
さて、①〜④をそれぞれ作り込んだあとは、並べ方を考えなければいけませんね。自由ではありますが、特にこだわりがなければ、世界→主人公→ストーリー→キャッチフレーズの順番で出していくと良いと思います。
あらすじの実例
最近読みはじめて、これは凄い!と感じた作品。弱キャラ友崎くんの第1巻のあらすじから学んでみます。
人生はクソゲー。このありふれたフレーズは、残念ながら真実だ。
弱キャラ友崎くん
だって、人生には美しくシンプルなルールがない。あるのは理不尽と不平等だけ。自由度が高いなんてのは強者の言い分で、弱者には圧倒的に不利な仕様でしかない。
だから、クソゲー。
あまたのゲームに触れ、それらを極めてきた日本屈指のゲーマーである俺が言うんだから間違いない。
――だけどそいつは、俺と同じくらいゲームを極めてなお、「人生は神ゲー」と言いきった。
生まれついての強キャラ、学園のパーフェクトヒロインこと日南葵。
しかも、「この人生(ゲーム)のルールを教えてあげる」だって?
……普通は、そんなの信じない。
だけど日南葵は、普通なんて枠にはまったく嵌まらないやつだったんだ!
第10回小学館ライトノベル大賞優秀賞受賞作。弱キャラが挑む人生攻略論ただし美少女指南つき!
さて細かく見ていきましょう。まず、世界観の説明がありました。
『人生はクソゲー』という単語から、ゲームを題材とした世界観なのかな?と推測させます。
『だって、人生には美しくシンプルなルールがない。あるのは理不尽と不平等だけ。自由度が高いなんてのは強者の言い分で、弱者には圧倒的に不利な仕様でしかない。』という文章からは、現実をゲームのように捉えて何かする作品なのかなという印象をうけます。これらの文から現実もゲームの一種として扱う……それがこの作品の世界観だろうと想像できます。
次にキャラクターの説明があります。
『あまたのゲームに触れ、それらを極めてきた日本屈指のゲーマーである俺が言うんだから間違いない。』からは、人生を楽しめていない主人公のキャラクター性を感じさせつつ、ゲームが特技だという特徴を見せています。
『生まれついての強キャラ、学園のパーフェクトヒロインこと日南葵。』ではじめての固有名詞。物語上重要なヒロインの名前がここで登場します。
キャラクターの説明とかぶるようにしてストーリーの説明も始まっています。
『――だけどそいつは、俺と同じくらいゲームを極めてなお、「人生は神ゲー」と言いきった。』
『しかも、「この人生(ゲーム)のルールを教えてあげる」だって?』
『……普通は、そんなの信じない。だけど日南葵は、普通なんて枠にはまったく嵌まらないやつだったんだ!』
現実もゲームの一種として扱う……という世界観の中で、人生を楽しめていないがゲームの得意な主人公が、ヒロインから人生は神ゲーと告げられる……これは「弱キャラ友崎くん」起承転結の起です(冒頭50ページ前後)。そして「この人生(ゲーム)のルールを教えてあげる」が、ゲームを勝ち抜くという最終目標を匂わせる一文になっています。
最後はキャッチフレーズがありました。
『第10回小学館ライトノベル大賞優秀賞受賞作。弱キャラが挑む人生攻略論ただし美少女指南つき!』
箔をつけつつ、「弱キャラが挑む人生攻略論ただし美少女指南つき!」という気軽そうなキャッチフレーズで〆てくれます。
自分でもあらすじを作ってみた
弱キャラ友崎くんに学んだ手法で、私もあらすじを作ってみます。あらすじをつくるのは、『境界を超えろ!』シリーズ第1部(1〜3巻)です。
『まわりと同じ感性をもてば、助け合って生きていけるのだ。村の外に出る必要はない』
『境界を超えろ!』シリーズ第1部(1〜3巻)
鳥籠のような故郷の村で、アイン・スタンスラインは世界に飛び立つことを諦めなかった。人の介助を受ける鳥のように、自分の才能を忘れてしまってはいけない。この鳥籠をいつか出なければならない。
『無限の境界』を片手に行動と改善を繰り返したアインは、秋の収穫祭で村の信仰に終止符を打った。
「そうさ、世界の問題を解決し続けた先に、全人類が求める理想の世界がある」
世界の片隅で生まれた14歳のアインが、17年の歳月をかけて世界のリーダーを目指す!
100人が読んだ電子書籍『境界を超えろ!』シリーズ。
究極の理想家が現実的に世界を変える教養物語。恐るべき外伝つき!
それとなく、友崎くんのあらすじの雰囲気を出せたのではないでしょうか。何事もまずは真似からですね!
みなさんも作品の構成要素……キャラクター、世界観、ストーリー、キャッチフレーズの4点を意識して(時間があれば好きな作品のあらすじを参考にして)、あらすじをつくってみてくださいな。
※あらすじについては以下のエントリーも参考にしてみてください。
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コメント一覧
読書感想文であらすじと感想が噛み合って無くて結局5日ぐらいかかってしまうんです