「ざまぁ小説」とは?世界観と設定解説【主流人気ジャンル分析調査シリーズ】

2020年8月15日

 「小説家になろう」における現在の主流人気ジャンル分析調査シリーズ第六弾は、「ざまぁ小説」。こちらについて書いていきます。

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「ざまぁ小説」とは

 元をたどると「ざまぁ小説」と呼ばれるようになった作品のルーツは、「乙女ゲーム転生もの」に行き着くといえるでしょう。もう少し言うと、「悪役令嬢もの」と呼ばれる作品から展開したであろうと見受けられます。

 「ざまぁ小説」の「ざまぁ」とは、「ざまぁみろ」というセリフを作品中で展開できるストーリー。主に、「ヒロインざまぁ」と言われるストーリー展開、「王子(攻略対象)ざまぁ」と呼ばれる展開などです。

「ざまぁ小説」の世界観と特徴

 見目麗しくカッコいい男の子たちと、ストーリー分岐によって幾つも派生する結末の中から、「ハッピーエンド」を称されるラストを目指してシナリオやセリフをチョイスして重ね遊ぶゲーム。

 「女性向け恋愛シュミレーションゲーム」と分類されるのが、「乙女ゲーム」ですが、この「乙女ゲーム」の世界に「生まれ変わってしまった」という世界観から生まれたのが、「乙女ゲーム転生もの」。

 ゲームの世界の主人公となって男の子を「攻略」する世界観のため、ライバルとなる女性キャラが出現しますが、それらのライバルキャラを「悪役令嬢」と呼び表した世界観が大きな舞台です。

 大まかな流れを把握すると、攻略対象と呼ばれる男性キャラが存在し、主人公もしくはヒロインと呼ばれるキャラ、妨害役としてゲーム世界で設定されているライバルキャラが絡みます。

 「恋愛シュミレーションゲーム」という設定上、ライバルとは恋のライバル。「悪役令嬢」と呼ばれるライバルキャラはヒロインの恋を妨害する位置まわりです。この世界観を踏襲した世界設定の作品なので、ヒロインのハッピーエンドが悪役令嬢のバッドエンド、逆もまた然りとなります。

 本来の乙女ゲームの世界では「ヒロインハッピーエンド」ですが、「転生」してしまった主人公は「悪役令嬢」の身分だった。

 ヒロインは自分のハッピーエンドを作り上げるため、無実の罪を主人公にかぶせたり、攻略対象と呼ばれる男性キャラはヒロイン可愛さに主人公を虐げる。その環境から、主人公がヒロインと男性キャラにどんでん返しの結末、悪役令嬢ハッピーエンドルートを生み出す。「ざまぁ小説」の大まかな基本設定です。

悪役令嬢とは何か?その定義と面白さ

 ヒロインに対するどんでん返しとセットで男性キャラに対するどんでん返しを用意されている。また、ファンタジー設定の舞台が多く、男性キャラの位置付けとしては「王子」が目立ちます。

「ざまぁ小説」のアイデア

 この人気設定を活かして、オリジナル作品を生み出すとしたら、どのようなルート選択が描けるでしょうか。

 まずは、王道から、「虐げられた無実の悪役令嬢が大逆転」。自分たちの恋路を邪魔する存在であると扱われた主人公が、それらの扱いが謂れなき非難であったことを誰の目にもわかるように証明し、汚名を晴らす。

 王道ルートではありますが、例えば主人公の立ち位置を冒険者のパーティの一員や近しいキャラクター、王子を勇者に置き換え、ヒロインを同じくパーティの一員とする。聖女や魔王、囚われの姫などの要素を加えてさらにアレンジする。

 同じファンタジーの世界観でも、王子と貴族の姫という要素に、冒険譚というアレンジストーリーやバージョンアップを加えてみることで、オリジナリティを生み出し、新たな物語を紡ぎ出すことができそうです。

 ほかに取り入れてみたい要素としては、「悪役令嬢、そもそも攻略対象キャラに興味ございませんでした」なども人気ルートですが、自分への好意を信じて疑わなかった攻略対象キャラのプライドをへし折るという「ざまぁ展開」。

 いくつかのルートに分けられることの多い「ざまぁ」をミックスしてみたりも面白くはないでしょうか。悪役令嬢だけではなく、ヒロインが攻略対象に興味を抱いてなかったんてストーリー展開に、女の子同士の友情を持ち込んだら……攻略対象キャラにはかなり酷な「ざまぁ展開」を仕組んだ物語が待ち受けそうです。

ここまで読んで頂きありがとうございました。
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