チート小説とは?世界観と設定解説【主流人気ジャンル分析調査シリーズ】

2020年8月15日

 「小説家になろう」における現在の主流人気ジャンル分析調査シリーズ第五弾は、「チート小説」について、解説していきます。

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チート小説とは

 「小説家になろう」からもっとも有名どころとして派生したジャンルともいえる「チート小説」。もともとの意味や語源を正しくご存じでしょうか? 

 「チート小説」といわれると、なんとなく「なんでもあり小説」と翻訳してしまいそうな方も多いのでないかと思われます。もともと、「チート」とは「コンピューターゲーム」に関係する用語でした。

 「ゲーム業界」における「不正行為(インチキ)」などを意味するものであり、そこから派生して「なんでもあり」のようなニュアンスで広まりました。「ゲーム用語」で指すところの「チート」とは、「製作者の意図を逸脱した遊び方」のような意味合いでの「不正行為(インチキ)」を呼ぶと定義されています。これは日本で定義されるカタカナ英語としての「チート」の意訳で、正しくスペルを綴った「Cheat」はずるいこと、いかさまなどを全般に意味します。

 「ゲーム」に隠されて仕掛けられている「裏技」や「隠しスキル」などとは、「チート」と呼ばれる「力技」は本来の意味が異なります。

 ゲームソフトの「パグ(誤作動)」を恣意的に引き起こすような形で、「ゲーマー(遊び手)」の有利な状況を作りだすのを「チート」と定義しています。

 「チート」を引き起こすための専用ソフトなども流通しており、「製作者サイドの意図しない状況を作りだす行為」をもって、「チート(不正行為・インチキ行為)」と呼ばれていたのが本来の語源に遡った「チート行為」の成り立ちです。

チート小説の世界観と特徴

 そんな「チート行為」から派生した「チート小説」とは?

 豆知識を先に挟んだのは、「ゲーム用語」としての「チート」が大きく携わったところから派生したものを「チート小説」と多くが呼んでいるからです。

 「異世界転生ファンタジー」と呼ばれる「現代からゲーム世界などのファンタジー世界に転生した」という舞台装置と世界観が仕掛けられた世界で、本来であれば「勇者」に「ならなければいけない」、「能力値」の最大設定に「限界がある」など、その世界では「クリアしなければいけない課題」を持っているはずの主人公。

 ところがここで「チート」が発現されます。

 「勇者」一択のルートしか持ち得なかった主人公、登場人物はなぜか「魔王」や「賢者」、はたまた「パン屋」を開いてしまうことができる。「聖女」よりも強い「魔導士」など存在しないはずの世界で「それらを超越した魔力」を覚醒させることができるなど、本来は起こり得なかったはずのストーリー展開を生み出すことになります。確かに「なんでもあり」とも言い換えられるかもしれません。

チート小説のアイデア

 そんな「チート小説」を「書き手」として描き出すとしたら、どのような物語が編み出せるでしょうか。

「チートその壱・ルート回避」。
 乙女ゲームの世界に異世界転生した主人公でしたが、好きな人を他にみつけてしまいました。が、このままのエンディングだとゲームシナリオの「バッドエンド」もしくは「ハッピーエンド」しかありません。
 「ノーマルエンド」と呼ばれる可もなく不可もないエンディングが存在しないゲームだったと記憶しています。ここは自身の幸せのため、「チートスキル」を発動させて頂きます。要はゲーム内のシナリオに登場人物のわたくしの手てバグを起こさせてやりますわ。

「チートその弐・能力値無視」。
 転生した世界での俺は「傭兵そのⅠ」の振り分けだった。まぁいい、筋肉自慢を誇った俺としてはそう悪い立ち位置でもない。現世のごとく日々の筋トレに明け暮れられる……と意気揚々としていると、冒険者ギルドで叩き出した能力値がおかしなことになった。
 「英雄」を超えた数字を出したという。あれ、なんかこの展開知ってる気がする。「チートルート」で作りだせる、「反則的な傭兵」ってもしかして俺でしたの……。

 あなたは「チートその参」にどんなルートを作りだしますか?

ここまで読んで頂きありがとうございました。
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