【プロットで悩んだらこう考えろ!】物語の「設定を決める」「展開を決める」ヒント

2020年3月23日

こんにちは。
杞優橙佳です。

理系人に役立つ科学哲学という本を読んでいます。

科学とはなにか、検証とはなにか、生き残っていく理論とはなにかといった普段意識しないものを意識させてくれる名著です。

本エントリーでは、この本を読んでいて、物語を書く上でも気付きがありましたので共有しますね。

例えばキャラクターの設定をどう取捨選択していますか?

理系人に役立つ科学哲学のなかで、「どうすれば理論の優劣を決められるか」という一節があります。

そういえば我々は物語を書くとき、どうやって色んなことを決めているのでしょう。このエントリーでは、例えとしてキャラクター設定の優劣を決めることについて考えてみます。

理系人に役立つ科学哲学によると、
説は大きく3つ紹介されていました。

・研究プログラム説(発展性)

→どのプログラムを選ぶべきかは、「どちらのプログラムがより真であるか」ではなく、いわば「どちらのプログラムにより発展性があるか」といった観点から比較決定される

 キャラクター設定にかみ砕いていうと、ある設定からどれだけ物語を生み出せるか(設定から生み出される物語の数)と考えてよいでしょう。例えばヒロインに幼馴染という設定を付与した場合、ヒロインと主人公の昔の出会いが描けますし、子供から大人になるにかけてお互いを思う心がどう変化したかを書くこともできます。
 いわゆる属性と呼ばれるキーワードは、発展性が高いですね。
https://chara-zokusei.jp/question_list

・研究伝統説(課題解決性)

→科学の進歩は「どれだけ解決された問題があるのか」で測ることができる。さらに、競合する研究伝統があるとき、どちらを選択するべきかは「どちらがより高い問題解決能力をもっているか」で合理的に決めることができる

 キャラクター設定にかみ砕いていうと、主人公にどんなチート能力を付与すれば、物語の障害を解決できるかと考えてよいでしょう。例えばお金を無尽蔵に生み出せるという能力があれば、古今東西の勇者を集めて魔王を倒すこともできるでしょう。
※もちろん、お金があるから解決した、だと面白くないので、ひとひねり必要です。例えば異世界で土地を買ってホテルを建て、そこに世界中の勇者を集めて最強の社宅会を結成するなど。

・社会構成主義(時代の流行、読者の趣向)

→科学的知識が現在のような形であるのは、決して不可避なものではなく、別の形でもあり得た。科学的知識が現在のような形であるのは、社会的なできごとや力によるものである。例えば超ひも理論はなにか実験的なテストを経て力を持ったわけではなく、一度それが学界で優勢な理論となると、「若い物理学者からすると、この分野に加わらないのは、この世界ではほとんど自殺行為」となってしまい、新たに別の理論を研究するものが減り、超ひも理論が実験的な検証もなしに唯一の量子重力理論の座に座ってしまう可能性がある

 キャラクター設定にかみ砕いていうと、どんな設定を行えば流行りの展開を誘えるかと考えてよいでしょう。
 例えばハーレム体質、例えば不幸体質、はたまた異世界トラベル体質。
 流行りの設定を調べて主人公に反映することが、このタイプの設定となります。

展開についても同じ考え方ができます

 先ほどはキャラクター設定を例に出しましたが、下記の考え方は展開においても活用できます。
・研究プログラム説→発展性
・研究伝統説→解決できる課題の数
・社会構成主義→時代の流行、読者の趣向

 例えば

・研究プログラム説→発展性

 プロローグで親友との仲の良さを描いてから、『親友を裏切らせる』といった物語を書くとします。
 このとき、少なくとも下記2つの展開が考えられます。
①友は心の底から主人公を恨んで裏切っていった。
②実は心に葛藤を抱えながら裏切っていった。

 どちらのほうがその後の展開を考え付くでしょうか?アイデアが山のように出る……展開があるとしたら、その展開を採用したとしたら、あなたは研究プログラム説にそって、展開を選んでいると言えます。

・研究伝統説→解決できる課題の数

 主人公が二人の女の子から言い寄られているとします。このとき主人公にどういった行動をとらせますか?
 例えば
①二人ともに告白する
②Aに告白する
③Bに告白する
④どちらにも告白しない

 少なくとも①は多くの課題を生み出しそうな気がしますね。
 一方、②や③の展開を行った場合、恋愛という課題については解決できます。
 風呂敷を広げるフェーズか、風呂敷をたたむフェーズかによって考え方は変わると思いますが、解決できる課題の数によって、次の展開を決めることもありますね。

 

・社会構成主義→時代の流行、読者の趣向

 主人公を最初のパーティから追放させるか、させないか。
 主人公を異世界に転生させるか、それとももともとファンタジー世界の住人とするか。

 こういった設定を考えるとき、無意識のうちに時代の流行が頭をよぎっているのではないでしょうか?
 プロ野球選手になるとか、戦国時代に生まれ変わるといったアイデアがあったとして、最終的に異世界をうまく絡めていけないか?と考えてしまうのは、時代の流行を意識できているからこそでしょう。

 『時代を意識することでたくさんの人に読んでもらえるのなら、そっちのほうがいい』と、読者の趣向に近づけるのも戦略ですし、『流行には流されない、俺は芥川賞を目指す』と独自路線を貫くのも素晴らしい戦略です。

 

物語を書く上ではいくらでも「展開の優劣を決める」必要がでてくる

 物語を書いていく上では、どんなにプロットをねっていても、都度の雰囲気で「展開の優劣を決める」必要が出てきます。

そんな時にはぜひ、下記の考え方を活用して、どんな展開がよいかを考えてみてください。

・研究プログラム説→発展性(キャラクター属性や、次の物語につながりそうな展開)
・研究伝統説→解決できる課題の数(チートの内容や、主人公に降り注ぐ問題への回答)
・社会構成主義→時代の流行、読者の趣向(流行りの展開を誘う設定や展開)

※私自身は、どうしても課題解決を好む傾向にあるようです。このタイプの人って、自分の思う通りに書いていくと話を長く続けられないと思うんですよね(問題が出るたびにその場で解決しちゃうので。そういう人、いませんか)。
 私のような問題解決型の人間は、時には物語が多少複雑になってごちゃごちゃしてしまったとしても、時には発展性や、時代の流行、読者の趣向を踏まえて展開し、物語の幅を広げていくのが大事だと思いますね。

 参考になりましたら幸いです。
 私がヒントを得た、理系人に役立つ科学哲学という本はこちらから。

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