『Twitter時代に勝つ小説』4つのポイント

2020年4月19日

こんにちは。
杞優橙佳です。

100日後に死ぬワニがTwitter上で大ヒットしましたね。その後の展開に失敗して、減速しているところもありますが、作品に罪はなく、私は今の時代にあった作品だったと思っています。

https://kosiboro.work/?p=688

小説家であれば、この現象から小説に活かせることはないか?を考えてみるべきでしょう。ということで、私もTwitter時代に勝つ小説について考えてみました。

『Twitter時代に勝つ小説』4つのポイント

ポイントは4点あると思います。

①終わる時期を示す
②着地点を示す
③読む労力を最小化する
④作者の経験に根ざす

それぞれ説明していきますね。

①終わる時期を示す

→100日後に死ぬワニがヒットした一つの要因は、100日後に終わるということが明確になっていることだと感じます。最近は出だしの勢いはあるものの、終わらない物語が多すぎて、うんざりしている人も多いと思うんですよね。テレビや映画は続編ばかりですし、小説も長いものは凄まじく長いです。

平成は終わらない物語が推奨されていた時代とも言えるでしょう。それが編集部の安定でもあり、作家の安定でもあってWin-Winでしたから。けれど読者にとってはあまりにも長い物語は苦痛を生むものではなかったでしょうか。

それに比べてワニくんは2020年の3月20日に終わることがわかっていたので、離脱した人も戻ってきやすかったです。途中から戻ってきてついていけるの?という意見もあると思いますが、人の想像力って凄くて、最初と最後さえ読めばあとは想像できるんですよね。

例えば
 にんほご むかずしい
で日本語難しいと読めてしまうように。

ワニくんの日常も1話目と100話目だけ見て(最初の数話はみるでしょうけど)、間を想像するってことも、人によってはできるわけです。それで面白そうだったら、今の時代アーカイブがありますので、途中を見直すのは簡単です。90日をこえて、テレビで話題になったころに最新話から見て、気に入ったら最初から見たという人も多いのではないでしょうか。

でもテレビで話題になったとしても、終わる時期が明確になっていなかったら、今更読んでもな―で終わったでしょう。終わる時期が明確になっていたことが重要でした。

②着地点を示す

→1日目の時点で死ぬことが明確化されていました。着地点を最初に示しておき、その着地点とのギャップで惹きつけるのは物語づくりの基本ですよね。

古来、ひ弱な青年が勇敢な勇者になる、その成長物語が人を惹きつけたわけですから。

③読む労力を最小化する

→4コマという形式が読者の労力を最小化しました。労力が小さかったから、テレビで話題になってから興味を持った読者がワニくんの物語についてこれました。

じゃあ、これをどうやって小説で行うのか。

絵と文字では伝えられる情報量が違うというのは理解していますが、工夫の仕方はあります。例えば会話劇のみで作品を作るとか、Twitter小説にしてみるとか。

どうですか? 具体的なイメージが湧いてきませんか?

④作者の経験に根ざす

→①で終わる時期を示すことが大事だと書きましたが、例えばこれが1000日後だったら、読者はついていけないと思うのですね。そういう意味で100日というのは絶妙でした。

さて、ではせいぜい100日の読む労力を最小化した作品で何が表現できるのでしょうか。短編なら書けるかもしれませんが、ゼロベースでファンタジー作品を作り上げるのは厳しいのではないでしょうか。

私はゼロからなにかを作り上げるのは諦めて、作者の経験に根ざした作品を書くのが良いと思います。自分自身のプロフィールや言動から、物語が生まれた背景を推察できるようにしておくんです。(きくちゆうきさんの場合は、ご友人を交通事故でなくされた経験があったようです)

そうすることで、キャラクターが唐突になくなったりしても、「作者があのとき経験した死を表現したかったんだな」と考察をうみ、展開に対する批判はなくなり称賛がうまれると感じます。

なにより、自分の経験で感じたこと、自分のつたえたかったこと。

それを表現することが大事です。
これは、全ての創作にもつながるな、と私は感じます。

まとめ

この記事では、『Twitter時代に勝つ小説』4つのポイントについて書いてみました。

①終わる時期を示す
②着地点を示す
③読む労力を最小化する
④作者の経験に根ざす

変化のスピードが早すぎるTwitter時代ですが、小説をヒットさせるヒントになれば幸いです。