「ラブコメチェックリスト」これが出来てるラブコメは基本面白い。

2023年4月21日

 バルサミ子さんが作成された「ラブコメチェックリスト」が大変参考になるためシェアします。
 バルサミ子さんは、1vs1のラブコメを書く時にこのチェックリストを意識されているそうです。

 このエントリーでは、「ラブコメチェックリスト」を紹介しており、具体的な例としてリコリス・リコイルのキャラクターで言えば〇〇を合わせて書いていきます。
 読めば読むほど、確かに面白いラブコメに必須の要素だなと感じられるリストです。参考にしてみてください。
※「ラブコメチェックリスト」は1vs1の純愛系に限る条件がありますが、リコリス・リコイルにおいては主人公・錦木千束とヒロイン・井ノ上たきなと読んだときに条件を満たしているように見えました。

 また、そのバルサミ子さんが原作を担当した《狐目令嬢の幸せな嫁入り~人相の悪さのせいで『狐目令嬢』と蔑まれ婚約破棄され、政略結婚の道具にされた私の幸せな婚姻~》(漫画: 戌海コウ先生)が収録された『不遇令嬢を待っていたのは幸せな溺愛生活でした アンソロジーコミック』が発売されています。
 ラブコメに関する知見の深いバルサミ子さん原作のこの作品。ぜひ読んでみてください。

Unlimited 読み放題 - 200万冊以上の本が読み放題 2ヶ月99円!

境界を超えろ!シリーズが特別キャンペーン中!5冊セット495円!

これが出来てるラブコメは基本面白い。「ラブコメチェックリスト」

1.主人公とヒロインをつなぐものがあるか

→メインテーマ。幼馴染、義妹といった関係性に起因するものだと弱い。

リコリス・リコイルの千束とたきなで、例えば千束を主人公、たきなをヒロインとして見立てた場合。
主人公・千束とたきなは、2人セットで行動する相棒でした。幼馴染や義妹といった関係性ではなく役割でつながっています。

2.ヒロインが主人公にしか見せない一面がある

→その他大勢との違いが態度で分かるように。
→主人公が得られるご褒美、特権。

井ノ上たきなは、リコリスをやめてまで千束のために行動します。その他大勢の人のためには絶対にこんなことをしませんね。千束の得られるご褒美です。

3.主人公単体で魅力があるか?

→ラブコメは特に一人称が多いので、魅力のない主人公だと致命的。
→ヒロインの魅力を移すだけのカメラマンになっていない?
→〇〇な△△さんみたいな作品はマジでこれ意識して欲しい。

リコリス・リコイルに関して言えば、主人公・錦木千束 単体で魅力的です。
千束が丁寧に描かれた、令和のスーパーヒーローであることを以下のエントリーでも書きました。

 

4.主人公がヒロインに何を与えているか?

→オタクに優しいギャル。ギャル側にメリットはあるの?
→着せ恋で言うコスプレ衣装のように物理的にor精神的にオタク側はギャルに何かを提供しろ。

例えばリコリス・リコイルで主人公・錦木千束は、3話でたきなに居場所を与えました。
※たきなを主人公と考えることもできて、たきなは13話の延空木でのラストバトルの最後で千束に命を与えたといえるでしょうか。

※楽しいことが大好きな千束に、笑いを提供しているという考え方もできます。

5.主人公&ヒロインに共感できる欠点があるか?
6.その欠点は過去の実体験に由来しているか?
7.その欠点はヒロイン&主人公の存在によって補えるか?

→この欠点が1.とリンクしているとなおよし。
→欠点を作るためには必然的にキャラを深堀する必要がある。

千束の欠点は「愚かで生意気なクソガキだから、救世主になろうとして、周りの人生を狂わせていく」ことです。
その欠点は過去、救世主さんに命を救われた体験に由来しています。
では、「愚かで生意気なクソガキだから、救世主になろうとして、周りの人生を狂わせていく」彼女の欠点を補うには?
答えは井ノ上たきなのように、千束と一緒に居続けることを誓うか、真島のように「愚かさを突き付けるか」です。
どちらの存在が欠点を補っているかはご想像にお任せしますが、私は真島のように現実を突きつける敵が主人公の未熟さを補うことがあると考えています。

8.主人公とヒロイン以外の人間が舞台装置になっていないか?

→親友ポジなら親友たるに相応しい関係性を。

リコリス・リコイルにおいては、メインキャラクターだけでも千束、たきな、ミズキ、クルミ、ミカ、真島と全員キャラクターが立っています。
例えばミカとヨシさんにも裏の物語があり、どのキャラクターも舞台装置になっていません。

9.主人公orヒロインは最終的に自ら決断して動いているか?

リコリス・リコイルにおいては、井ノ上たきなが自らの意志で千束を救うことを選んだから、あのラストがありました。
千束もたきなも、お互いを相棒だからと無条件に信頼したり、背中を預けることなく、自分で考えて自分で行動しています。その点も非常に良かったと感じます。

10.その決断によって、何かが変わっているか?

→その決断は欠点の克服に近づくものであるとなお良い。

先ほど紹介した以下のエントリーで「リコリス・リコイルの物語を経て、スーパーヒーロー錦木千束はひとりの一般人に堕ちたようにも思える」ことを書きました。救世主から一人の人間になる……それは井ノ上たきなの決断によってなされました。

 

まとめ

 このエントリーでは、「ラブコメチェックリスト」を紹介しました。読めば読むほど、確かに面白いラブコメに必須の要素だと感じられたのでは。もしラブコメを書く際には、これらの要素を満たしているか、ぜひチェックしてみてください。

ここまで読んで頂きありがとうございました。
このホームページは創作者支援サイトです。
創作者の方向けの記事を発信しています。



下記ボタンを押して頂けたら
モチベーションが高まります。
応援よろしくお願いします!
にほんブログ村 小説ブログ ライトノベル(小説)へ腰ボロSEのライトノベル奮闘記 - にほんブログ村
ライトノベルランキング