自分の表現したいものを知る方法

こんにちは。
杞優橙佳です。

先日『物語を書くときに大切にしているものはなんですか?』
という記事をアップしました。

https://kosiboro.work/?p=387

この中で『物語を書くときに大切にしているもの』を『自分の表現したいもの』と表現させていただきました。

今回のエントリーは、
いまいち自分の表現したいものがわからないという貴方のために、
こうすれば表現したいものが見つかるよ!
というアイデアをご紹介いたします。

白い部屋に一生閉じ込められるとしたら何を持っていく?

ここで思考実験です。

あなたは
白い部屋に一生閉じ込められるとしたら何を持っていきますか?

持っていけるものは小説、漫画、アニメや映画、音楽など娯楽作品に限ります。DVDやBD、ビデオやLDなどは全て見られる環境があると思ってください。

ただし持っていけるのは1作品。

一度選んだら今後一生、その作品しか見ることはできません。

さて、みなさんの回答はいかがでしょうか。

ゲームは駄目なのか?と言われる方がいらっしゃるかもしれませんね。
ゲームも有りにしましょう。
ガバガバですが1作品、何を持っていきますか?

それは生涯をともにするにふさわしい作品ですか?

選んだ作品があなたの一番好きなことを含んでいる

先程の質問で選んだ作品は、
あなたの一番好きなものを教えてくれる
大事なパートナーです。

あなたはその作品に心揺り動かされ、
時には泣いたこともあるかもしれません。

終わった後に喪失感を感じ、
しばらく立ち直れなくなったかもしれません。

そんな作品を選べましたか?

作品を選べたら、
あなたが思う、その作品の一番大好きな要素をあげてみてください。

それこそがあなたの表現したいもののはずです。

例えば私は中学校の頃、
ふしぎの海のナディアというアニメ作品
(制作GAINAX、監督庵野秀明)をビデオで見て、最終39話の最後の後日談と、EDアニメ―ションがつながるシーンにたまらなく感動しました。

毎話見てきた、
セピア色の画面で主人公たちが
飛行機を追いかけて走っているEDアニメ。

それだけでも十分成り立っていた
EDアニメが物語とつながって……

セピア色のアニメに
『ああ、私が見てきた39話分の物語は、彼らにとってセピア色のかけがえのない思い出だったんだ』

と気付かされ、

物語を終えた主人公たちは今も前に進んでいるんだと感じられ、本当に本当に、こんなに余韻を感じられる作品は素晴らしい。

と、1週間は喪失感でいっぱいだったことを覚えています。

だとすると私は、セピア色のかけがえのない思い出と思える作品を創りたいのか。

ではセピア色のかけがえのない思い出とはなんだろう?

奇跡の軌跡を歩く最高の主人公との別れじゃないか?
しかもそれを主人公に助けられた少年が振り返ったら、セピア色の思い出の素晴らしさを感じることができるんじゃないかと考え、物語を執筆してきたことを思い出します。

ぜひあなたも、
先程の思考実験で選んだ作品を見て、
自分が感じた感情を
目一杯分析してみてください。

分析結果の感情がそんなに良いものだと
思えなかったら、別の作品を
選んでみてください。

心の底から、
自分の心が震えるというのは、
創作活動の中で最も重要です。

自分の心すら震わせられない人間が、
他の人の心を震わせることなどできますか?

ぜひあなたの心の震え、エモーションを表現してください。

それがあなたの作品の最高の強みになります。

それが他人に受け入れられるかどうかは別

ただし表現したいことがわかったからといって、
万人に受け入れられるかどうかは別です。

もちろん誰にも共感されないことはないでしょう。
※もしあったら、それはそれで凄いです。

共感されない例をあげます。
例えば世界の真理に言及する作品を書いたとして、東大生しかわからない理論や言葉を使って説明されたのでは、偏差値70以上の人にしか伝わらない話になってしまいます。

偏差値70以上というと全人口の2.28%。
日本で言えば200万人くらいでしょうか。
どんなに売れたいと思っても客層が狭すぎて収益化は無理ですね。

同様にあなたの心を震わせる娯楽作品を、
買ってまで応援している人間がどれくらいいるのか?
(DVDやBDの売上で概ね判断できる内容)
によって、刺さる人の数が想像できると思います。

※売上をベースに戦略的に物語を書くのも良いでしょう。
私としては作者が自分の心を震わせながら
書いている物語が読みたいですが、
各人の夢や戦略もありますからね。

少なくとも覚えておくべきことは、
全員に受け入れられる物語なんてないということと、
狭い範囲で強烈に支持される作品は、
誰もが作れるということ。

自分の本当に表現したい、自分の心が動かされるエモーショナルな物語を形にしましょう。

その先に、きっと同じ趣向を持つ仲間が待っています。

頑張ろう、創作者!