マナについて詳しく解説!ファンタジー小説の設定に使おう!

 「マナ」は、ファンタジー世界において重要な役割をはたしています。なぜなら、ファンタジー世界に登場する魔法を使うための源泉として、マナが使われているケースが多いからです。

そこで本記事では、マナの定義はもちろん、マナ以外の魔法の源泉についても紹介します。本記事を参考にして、マナを使った魅力あふれるファンタジー小説を作りましょう!

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マナとは?

 「マナ(Mana)」とは、ファンタジー世界における「魔法を発現するためのエネルギー」のことを指します。この神秘の力の源泉であるマナは、ハワイやメラネシアなど、太平洋の島々の神話(原始的宗教)に伝わるもので、世界にあまねく存在し、非人格的・超自然的な力を発揮するものとされています。ちなみに「マナ」とは、メラネシア語で「力」という意味です。

 マナは、それ自体には実体がありません。そのため、生物・無生物に関わらず、様々なものに宿ることで、対象に力を与えるとされています。

 例えば、人間にマナを注入すると病気が治癒したり、大きな力を発揮できたりします。一方、マナが物体に宿れば、その品物の性能は高まり、マナによって神秘の力を発揮するでしょう。

 そうしたマナを多く宿していたり、あるいは周囲のマナを集め、方向性を与えることで扱うことのできる人を、「魔法使い」と呼びます。

 このマナを、作家のラリー・ニーヴンは、1978年発行のアメリカのファンタジー小説「魔法の国が消えていく」の中で、「神秘の源泉」として使っています。当時は「ロジカル・ファンタジー」などとも呼ばれ話題になりました。

 この作品の影響で、多くのファンタジー作家たちが触発され、作品内にマナを登場させるようになったのです。今では、西洋風ファンタジーでも、マナの存在は当たり前に登場します。

 また、魔法の源泉をマナとした場合、周囲のマナがエネルギー源ですから、無制限に魔法をかけることが可能です。あるいは、環境などに制限を設けることで、作品に緊迫感を与えることもできます。例えば周囲のマナ濃度を設定したり、当人がどれだけのマナを一度に扱えるかといった点で、上限を設けてやるのです。

 この条件下だと、マナの濃度が薄い時には、時間をかけてマナを溜めないと、魔法が使えませんし、一定量の魔力を使い切った場合も、もちろん魔法は使えなくなります。すると物語に緊張感が生まれ、読者を物語に引き込む役目を果たすのです。

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聖書に登場するマナについて

 「マナ(Manna)」という言葉は聖書内で食物として登場します。別名は「マンナ」です。モーセによって、イスラエルの民に示された食物とされ、彼らがカナンの地(古代のパレスチナ地方)に到着するまで、40年間主食になったと言われています。

 これらのマナを「魔法の源泉」と誤解している人もいますが、別物です。聖書のマナは、奇跡によって現れた食物ではありますが、神秘の力はなく、「単なる食物」であり、魔法とは関係ありません。

 また、ビスケットの商品名に「マンナ」というのがありますが、これは聖書のマナから取った名前です。

マナ以外の魔法の源泉について

 スイス出身の16世紀の医師兼錬金術師であるパラケルススによれば、世界は「地・水・風・火」の四大元素からなり、各元素に精霊がいるとされます。これは「元素と精霊の力」を「魔法の源泉」とする考え方です。

 この考え方はファンタジー世界の設定を作る上でかなり便利で、「地・水・風・火」という四種類の元素に分かれているため、それに合わせて魔法使いも四系統に分類することができます。読者も、この方法で魔法使いが分かれていれば、能力の違いをすぐに見分けることができるため、魔法使いのキャラクターに親しみやすくなるでしょう。

 また、魔法の力の源泉が「自分の内部にある」と設定する場合もあります。これは自力で魔法が使える反面、精神力や気力など、魔法を使うためのエネルギー源が枯渇すると、魔法が使えなくなります。ゲームでおなじみのMP(マジックポイント)も、この考えと同じです。

 ただし、現実の魔法系統には、こうしたタイプの魔法使いは少ないと言えるでしょう。あくまで、ゲームにおける魔法を、より分かりやすく使えるようにするために発明されたものです。人間の精神力程度では、魔法の力を発揮するには力不足だと考えられているからでしょう。とは言え、最近の異世界転生ブームでは、ゲームの世界観をそのまま作品内に登場させているパターンも多く見られるため、その数は以前よりは格段に増えていると言えます。

 また、MPシステムを「精神エネルギー」と解釈して、ファンタジーに活かしているケースも見受けられます。この場合は、「複雑な儀式を正確に行うには、緊張などによって精神が疲労する」という考え方が元になっていると言えるでしょう。

まとめ

 今回はマナについて紹介しました。

 内容を簡単にまとめると以下の通りです。

  • 「マナ(Mana)」とは魔法を実行するためのエネルギーのことを指す
  • 聖書に登場する「マナ Manna)」は、神秘の力などない「単なる食物」
  • マナ以外にも、世界の四元素に宿るとされる精霊の力を源泉とし、魔法を発動できるという考え方がある

 本記事を通してマナについて詳しくなり、ファンタジー小説の世界観設定に役立ててくださいね。

ここまで読んで頂きありがとうございました。
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