妖精や妖精の種類を紹介!ファンタジー小説の世界観に活かそう!
ファンタジー小説にさまざまな形で登場している「妖精」は、物語のカラーやテーマに直結していることが多い重要な存在です。
本記事では、「妖精」と「妖精の種類」について詳しく解説します。
妖精の特徴や妖精同士の繋がりに、すでに世界観が構築されているものも多いので、ぜひ物語作りの参考にしてくださいね。
妖精とは?
妖精と聞くと、多くの人は人間の姿に近い、羽の生えたかわいらしい女の子を思い描くのではないでしょうか?
ただ、実際の妖精とは種類が豊富で、定義が曖昧です。あえて妖精を一言で表現するなら、「人間と神の中間的な存在」と言えるでしょう。そのため、性格についても人間や神と異なり、よく「気まぐれ」と表現されるのも妖精の特徴の一つです。
また、妖精には「良い妖精」と「悪い妖精(邪妖精)」が存在します。「良い妖精」の特徴は、多くの場合人間に近い見た目をしており、大きさは人間より少し大きめ。あるいは身長20cmくらいのミニチュアサイズの妖精までさまざまです。
一方の「悪い妖精」の特徴は、人間とはかけ離れた姿をしている種族が多く、例えば「ゴブリン」や「ドラゴン」といった種族も、妖精にあたります。
妖精の起源について
妖精の起源は、一説によると6種類に分かれます。
項目 | 概要 |
四大元素・自然の精霊 | 地・水・火・風の中に精霊が住むという考え |
自然の擬人化 | 例えば「自然災害」を「○○の仕業」と呼ぶなど |
古き神々が小さくなったもの | 妖精化したケルト神話の神々 |
古代の精霊・民間信仰の神 | 古い文明の名残 |
堕天使 | キリスト教の影響 |
死者の霊魂 | 日本の「人魂」みたいな存在 |
このように、妖精の始まりについても諸説あります。
これだけでも、「妖精」という種族の括りがいかに広義であるか、分かっていただけるのではないでしょうか。
妖精の種類について
つづいて妖精の種類について紹介します。
妖精の名前 | 英語表記 | 説明 |
フェアリー | Fairy | フェアリーは2種類存在します。1種類目は、古い伝承に登場するフェアリーです。人間と同サイズで、魔法を使える威厳のある種族になります。2種類目は、20世紀に広まったフェアリーです。人形サイズで、小さな羽根をもつかわいい種族になります。ちなみにフェアリーという言葉は「運命」を意味するラテン語に由来します。 |
ピクシー | Pixie | イングランドの南西部諸州の民間伝承に由来する妖精です。大きさは人形サイズで、いたずら好き。怠け者を見つけるとつねったり、ポルターガイストを起こして懲らしめたりもします。また、最近のピクシーには羽根の生えているものが多いですが、昔ながらのピクシーには羽根がありません。 |
ブラウニー | Brownie | イギリスの民間伝承に登場する妖精で、日本でいうところの「座敷童子」に近い存在です。無骨で、全身に茶色の毛を生やしている小人で、羽根はありません。夜中に掃除をしたり皿洗いをしたり、家事を手伝ってくれます。ただ、報酬に1杯のミルクが必要です。 |
エルフ | Elf | 元は北欧神話の小さな妖精です。ただ、その後は多くの民話に登場しています。大きさは人間サイズのものから掌サイズのものまでさまざま。また、ファンタジー作品に登場するエルフは「指輪物語」の影響を受けたものが多く、人間サイズで美しい容姿をもつ、長命あるいは無限の命を持つ、魔法を使える種族として描かれています。エルフと人間の間に生まれた子供はハーフエルフと呼ばれています。 |
ハーフエルフ | Halfelf | ハーフエルフは2種類存在します。1種類目は、「指輪物語」に登場するタイプで、「人間」として生きるか、あるいは「エルフ」として生きるか、自分の意志で決めることができます。2種類目は、「人間とエルフの中間(D&D)」に位置する(能力においても)存在です。「D&D」のハーフエルフは、人間とエルフ、両方の社会からつまはじきにされています。 |
ドワーフ | Dwarf | ドワーフは昔から特徴が変わらず、髭もじゃで丈夫な小人です。見た目は無骨ですが、優れた細工の腕をもっています。サイズは人間の膝くらいのものから、大きめの小人までさまざま。ただ、体の横幅はかなりどっしりしています。 |
ホビット | Hobbit | 農耕を好んで行い、平和と食べることをなにより愛しています。体型は太っている場合がほとんど。優れた視力をもち、投石と弓矢の扱いが上手です。 |
オーガ | Ogre | 間抜けだが、凶暴で残忍な性格をもっています。人間を好物とする、大きな妖精です。 |
グレムリン | Gremlin | 機械にいたずらをする妖精です。ノームやゴブリンの遠い親戚にあたります。好物はチューイングガムと言われています。 |
ゴブリン | Goblin | ふざけるのが大好きで、意地の悪い妖精です。 |
ボギー | Bogies | イギリスの各地に生息すると言われている、いたずらが大好きな妖精の総称です。 |
デュラハン | Dullahan | アイルランドに伝わる、女性の姿をもつ首のない妖精です。「首なし騎士」と呼ばれることもあります。また、「死の予言者」としてアンデットで描かれることも多い種族です。 |
ノーム | Gnome | 四精霊の内、「地」をつかさどる妖精です。寿命は400歳を超えると言われており、「グノーム」とも呼ばれます。一般的に、鍛冶が得意とされています。 |
上記は妖精の種類の一部です。 数が膨大なため、妖精の種類を区分けするだけでも、ファンタジー小説の世界観の設定にかなり役立つのではないでしょうか。
まとめ
いかがでしたか?
今回は妖精の定義や種類について解説しました。
本記事の内容を簡単にまとめると以下の通りです。
- 妖精とは「人間」と「神」の中間的な存在
- 妖精の起源は1つではない
- 妖精の種類は膨大で、見た目も性格もさまざま
ファンタジー小説の重要なファクターである妖精。もし世界観の設定に迷った場合は、妖精の種類に着目して世界観を構築していくのも一つの方法です。
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