スターシステムとは?手塚治虫作品に見る役割とそのおもしろさについて

 スターシステム、あなたはこの名前を耳にしたことはありますか?システム名は知らないけど、システムの中身を知ってる人は多いはず。

 というのも手塚治虫作品にも多く利用されている技法だからです。今回はスターシステムとは何か?またその役割とおもしろさはどこにあるのかをご紹介します。小説の1つの技法として参考にしていただけたら幸いです。

スターシステムとは

 ハリウッド映画で使われていた言葉で、チャップリンがスター俳優を企画の中心に据えた映画作りを目指したことを「スターシステム」と呼んだのが始まりです。

 現在では、自分が作ったキャラクターを、他の作品の中で「別のキャラクター」として登場させることを指し、漫画やアニメ等における技法の1つを指します。

 似たような技法として、「コラボレーションやクロスオーバー」もありますが、これらは一人のキャラクターが設定をそのまま引き継いだ状態で別作品に登場するというものであり、スターシステムとは少し毛色が異なります。

 見た目は同じ、でも中身が別人として登場するのが「スターシステム」です。

スターシステムの代表「手塚治虫作品」

 スターシステムの代表といってもいいのが、「手塚治虫作品」です。一人の俳優が同じ監督の作るさまざまな映画に出演するのと同じで、漫画の登場人物を一人の俳優として扱い、作品が変わる度にさまざまな役に扮して登場させています。

 例えば、手塚治虫作品で一番有名なスターシステムキャラクターといえば「ヒゲオヤジ」ではないでしょうか。短気でガラっぱちだけど、人情に厚い、決してカッコイイとは言えない中年男の代表です。「オヤジ探偵」として生まれて以来、鉄腕アトム・ブラックジャックなどさまざまな人気作品に登場しています。

 その役は探偵役にととまらず、寿司屋の大将・プライドの高いスリなどありとあらゆる役に扮して名演技を披露しています。

 手塚治虫はマンガ作りを映画作りと重ね合わせていました。彼自身も監督気分を楽しみ、またキャラクターを一人の俳優として愛していたことがよくわかります。

スターシステムの役割とおもしろさ

 ではスターシステムの役割とは何でしょうか?1つはファンサービスやちょっとしたお遊び心で使う場合です。もう1つは、そのキャラクターが元々登場していた作品における人間関係や設定を伏線として機能させ、新たな物語の鍵とするためです。

 時には、キャラクター自身が自分の役柄に不満をこぼしてみたり、「次回をおたのしみに!」などのメッセージを読者に発信する「メタ発言」が飛び出すこともあります。あまり利用しすぎても手抜き行為のように捉えられるので、物語のスパイス的に利用するのがおすすめです。手塚治虫ワールド全体をじわじわと感じられるところが、そのおもしろさではないでしょうか。

 筆者は、キャラクターが影響を受けた人、影響を与えた人、通りすがっただけの人、どんな人にもそれぞれに物語があり、薄く、またある時は濃くつながっているんじゃないかなと感じられるところが好きです。物語を超えて、作者とキャラクターと読者の間に新たな世界観が広がり、ふるさとに帰ってきたような温かい感覚や絆が生まれる、そんな風に感じます。

まとめ

 スターシステムという名前を聞いたことがなかった人も、手塚治虫作品を読んだことがあれば、なんとなくどんな場面かは思いだせるのではないでしょうか。ユーモラスでもあり、鍵を握る重要な役割だったり、利用する目的はいろいろです。

 手塚治虫がこのスターシステムを利用していたように、作品に立体感を与え、読者を絆でとりこにさせるのには大変有効な方法です。ぜひ皆さんも参考にしてみてください。

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ここまで読んで頂きありがとうございました。
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