セリフで説明はNG?小説のセリフの決め方「説明台詞を避ける編」




 脚本や小説などにおいて「説明台詞(せつめいぜりふ)」は基本的にタブーとされているのを知っていましたか?そもそも説明台詞とは何か?それを避ける方法、でも本当に「説明台詞」はNGなのか?これらについて解説していきます。避ける方法を試すことで、さらに味わいのある描写ができるかもしれません!

説明台詞とは

 説明台詞とは、何かを説明するためにキャラクターに言わせる不自然なセリフのことです。ここで間違えてはいけないのは、NGなのは「説明する」ことではなく「不自然である」ということです。どうしても「描写しなければ」という作者の思いが強く、「セリフ」に頼りすぎた結果不自然な形になってしまった状態です。では、何をもって「不自然である」と判断するのか?例えば「こんな時自分なら本当にこんな事を言うだろうか?」「このキャラクターに無理矢理言わせてしまっていないだろうか?」など自問してみて、セリフ一つ一つを判断するしか方法はありません。

 

説明台詞を避ける方法 

 では、どのようにしたら説明台詞を使わずに済むのでしょうか?見ていきましょう。

①セリフに頼らない

 確かに「人の話し言葉」で説明してしまえば、一番簡単かつ確実に情報は伝わります。でも「説明します!」といわんばかりにあからさまに説明しては、それは芸術とは言えませんよね。一見説明していないけど、ちゃんと伝わる。そこが表現という芸術の極意ではないでしょうか?小説であれば、セリフ以外の「地の文」で状況や風景の描写をすること。それが難しい場合は、直接的なセリフでの描写をさけて、説明したい事柄の前後をセリフにからませて描写し、わかるようにするなどの方法もあります。

例えば、ここが病院の受付で、注射を嫌がる子どもを描写したいとします。
A案:「病院来たくなかった・・注射嫌だもん!」

B案:「予防接種の予約を入れてある▲▲です。」
   (さらに母親が息子に向かって) 
   「泣かずに頑張ろ。終わったら美味しいもの食べにいけるじゃない」
A案のように息子本人に喋らせるのではなく、前後の他者の言葉によって状況を描写するという方法です。

②説明しても不自然じゃない状況を作る

 よくあるのは、「その状況を知らない人を聞き手に仕立ててしまう」という方法です。
例えば、異次元の世界に主人公が迷い込んでしまい、その主人公に向かって、説明キャラが
「説明シヨウ!」という風に説明するのであれば、主人公はこの異次元の世界のことを何も知らないので、説明キャラがいくらセリフで説明したとしても、それは全く不自然になりません。
 他には、説明したがりキャラをあえて設置したり、薬や何かのきっかけで説明させられているキャラを設定するという方法もあります。

③説明しない

 この方法は案外おすすめです。なぜなら思ったよりセリフの無駄は多く、前後の流れをよく分析するとそのセリフが必要ないということに気付くものです。何度も何度も読み直すことで無駄は省けます。思い切って「セリフ」を消してしまいましょう!

本当に説明台詞はNGなのか?

 実は、とても複雑な感情や心情を描かなければいけない時、前述した「避ける方法」では描写が難しい場合もあります。そんな時、著名な作家はあえて説明台詞を利用している場合もあります。しかしそのセリフが非常に秀逸にできているのです。確かにそのセリフはリアルか?と言われればリアルではないかもしれませんが、その秀逸な表現に思わず引き込まれてしまって「不自然かどうか」を忘れさせるという事があります。
 一行のセリフにも「構成」というものがあります。「これが、うまいんだな。」と「うまいんだな、これが!」では、どちらが引き込まれますか?後者の方が、感情に訴える感じで本当に美味しそうですよね。こんな風にセリフも「構成」を意識してみると説明台詞もまた違って捉えられるかもしれません。

まとめ

 まだ小説を書き始めたばかりの人にとっては、説明台詞をうまく利用するのは難しいかもしれません。基本的には「避ける方法」をマスターして、説明台詞なしでまずは書いてみることをおすすめします。でもいつかNGと言われる説明台詞を逆手にとって、秀逸で面白い小説を書いてみることも
試してみてほしいものです。

ここまで読んで頂きありがとうございました。
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