小説のタイトルは『作品の象徴』。役割、付け方、テクニックを解説




 小説のタイトルって、どれも素敵に感じませんか?あんなタイトルを思いつくなんて売れっ子作家はやっぱり天才だ!・・と思うことなかれ。
 一部の天才作家はさておき、ほとんどの作家は、時間を使い、それなりの定石を踏んで、考え抜いてタイトルを決めています。では読者の関心を惹きつけるタイトルとは?タイトルの役割、付け方、ちょっとしたテクニックまで解説していきます。

 

タイトルは『作品の象徴』

 どんなに最良の作品を書いたとしても、タイトルがいまいちではまず読んでもらえません。小説は読んでなんぼの芸術。考え方によっては、小説の中身より重要なもの、それがタイトルです。「あの小説読んではないけど、タイトルは知ってる。なんか有名だよね」というように、タイトルはひと目で読者を惹きつけ、「面白そう」という感覚を引き出し、さらに読み終えてその深い意味がわかるというのが理想です。タイトルを考える作業は、作品そのものを考えるのと同じ。タイトルはまさに『作品の象徴』です。

 

小説タイトルの役割とは?

 タイトルの役割は、「面白そう」を引き出すだけではなくこんな事もあります。

  • ①想像力をかきたてる
  • ②伏線やメッセージを仕込む
  • ③深みを与える

 ②の伏線は、物語の重要なヒントを仕込んだり、わざと違う展開を見せて意識を他に向けさせたりといろんな方法があります。③の深みは、読者はタイトルの意味と物語そのものを比較することで、深い意味を見出していきます。書き手が意識していない事から伝えたいメッセージまで、読者個人で自由に読み解くという、読書ならではの楽しみへと繋がるものです。

 

センスがいいタイトルの付け方とは?

 せっかくつけるなら「センスがいい」タイトルにしましょう。
おすすめの付け方をいくつかご紹介します。

  • ①主人公の名前、ジャンル、設定を盛り込む
  • ②ミスマッチな単語を組み合わせる
  • ③難読漢字ではなく、あえて読みづらい文字配列を一か所入れる
  • ④一部にカタカナをいれる
  • ⑤七五調にする

 ①はあえて、作品の情報を一部滲みださせる事で、読者の「面白そう」を引き出す効果を期待するものです。②は、読者に「違和感」をもたせる事で興味を惹きます。例えば「溺れる魚」などが有名です。③は「とある魔術の禁書目録」など、「とある」という文字列を見た時の一瞬のつまり感をあえて利用して目線を止めさせて注目させています。⑤の七五調は、「アルジャーノンに花束を」や「千と千尋の神隠し」など、思わず口ずさみたくなるリズム感のよいタイトルです。

 

タイトルの付け方+@のテクニックとは?

 使いすぎは要注意ですが、+@のテクニックとしてコピーライティングの手法をご紹介します。

  • ①数字を入れる
  • ②極端にする

 ①は、「百年の孤独」「1Q84」など。②は「100万回行きたねこ」など。これらはどれも効果の高いコピーライティングの手法を用いたものです。確かにどれも頭に残るタイトルばかりです。でもあまり使いすぎると「浅い印象」にとられがちで飽きられてしまうことも。キャッチ―だけどやはり「深み」のあるタイトルにしたいものです。

まとめ

 タイトルで読者の「面白い」を引き出すことで、あなたの小説は数多くの人の手に渡り、はじめて読んでもらえる小説、さらには物語の良さを味わってもらえる作品へと成長します。「中身さえ良ければいい」という考えはこの際一切捨てましょう。そしてタイトルは『作品の象徴』であると認識し、作品の中身同様にしっかり練って決めましょう。

ここまで読んで頂きありがとうございました。
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