読みやすい小説・文章の書き方「投稿小説が読まれない」を解決する、文章の読みやすさがアップする20のヒント | 小学生でもわかる小説の書き方

2023年3月2日

 文章を書く際に、より読みやすくなるような工夫をすることは重要です。小説や文章を読みやすく書くことは、作家にとって非常に重要な課題であり、読者に作品の魅力を伝えるためには、言葉の選び方や文章の構成など、さまざまな要素に気を配る必要がありますね。

 本記事では、読みやすい小説や文章を書くためのコツや心構えについて、詳しく解説していきます。投稿小説で苦労している方や、文章力の向上を目指す方は、ぜひ参考にしてください。

 

読みやすい小説・文章の書き方のポイント

読みやすい小説や文章を書くためには、リズム、構成、表現の3つの要素を意識することが重要です。

・リズムを整えるためには一文を短くしたり、語尾を統一したりすることが効果的です。
・構成面では、導入から結論までの筋道を明確にし、視覚的なバランスにも気をつける必要があります。
・表現については、分かりやすい言い回しを心がけ、誤字脱字がないよう注意を払いましょう。

この章ではリズムの良い文章の書き方や、構成、表現の工夫それぞれについて、具体的な方法を紹介しますよ。

リズムを意識する

読みやすい文章を書くには、まずリズムを意識することが大切です。リズムの良い文章は心地よく読めるので、読者に好印象を与えることができます。リズムを整えるためには、以下のようなポイントを押さえましょう。

  • 一文を短くする
  • 語尾を統一する
  • 文脈の自然さを大切にする

短い文章は読みやすく、語尾を統一することでリズム感が生まれます。また、説明不足や場面の飛び過ぎがないよう注意を払うことで、文脈の自然さを保つことができます。こうしたリズムの工夫を怠らず、心地よい読み心地を実現しましょう。

■参考:文末表現が文章力を高める!リズムと変化で読者を飽きさせない。
■参考:「読むのがストレスになる小説」の特徴と対策

構成を工夫する

文章の構成力を高めることも、読みやすさを向上させます。読者が内容を理解しやすいよう、以下のような構成の工夫を心がけるといいですね。

  • PREP法やリスト型、ストーリー型といったフレームワークを活用する
     ※ステータス形式を利用するのも良いですね!!
  • 導入から結論までの筋道を明確にする
  • 段落の長さや行間、字間に配慮する
     ※1行の字数を40字に制限してみると、どの小説投稿サイトでも読みやすいです!

構成を整えることで、読者はスムーズに内容を理解できるようになります。また、視覚的なバランスも大切なポイントです。適度な段落分けや行間、字間の調整で、読みやすい印象を与えることができます。

表現を工夫する

分かりやすい表現を心がけることも、読みやすい文章を書く上で重要なポイントです。以下のような工夫を意識しましょう。

  • 難しい言葉や専門用語、カタカナ語を避ける
  • 主語と述語が乱れないよう気をつける
  • 誤字脱字がないよう注意する
  • 言い回しが自然であることを心がける

初めての読者にもわかりやすい表現を心がけることが大切です。専門用語は避け、言い回しは自然なものを選びましょう。また、主語と述語が乱れていないか、誤字脱字がないかをチェックすることで、文章の体裁を整えることができます。分かりやすい表現は、読者の理解を深めるための第一歩になります。

文章の読みやすさを向上させるための20のヒント

 それでは、上記を踏まえて、ここからは文章の読みやすさを向上させるための20のヒントを紹介します。
 小学生でもわかる小説の書き方になりますので、ぜひ、このヒントを参考にして、読みやすい文章を書いてみてくださいね!

ヒント1.主語と述語、修飾語と被修飾語は近くに置く

 日本語は、主語と述語、修飾語と被修飾語が近いと読みやすくなります。

 つまり、「私は歩く」という文の主語「私」と述語「歩く」。「美しい山」という文であれば、修飾語「美しい」と被修飾語「山」の位置が近い位置にあるほど読みやすいということです。

ヒント2.漢字は基本、開く

 不必要に漢字を使うと、読みにくくなります。できるだけ開きましょう。以下はたられば@tarareba722さんのツイートに書かれていた、とてつもなく有益な情報です。

  • 更に → さらに
  • 殆ど → ほとんど
  • 下さい → ください
  • 事 → こと
  • 物 → もの
  • 1人・2人 → ひとり・ふたり(一人・二人は可)
  • そう言う → そういう(実際に声に出していれば漢字)
  • お早う → おはよう
  • そんな風に → そんなふうに
  • あちらの方 → あちらのほう(人物の「方(かた)」は漢字)
  • 出来るだけ → できるだけ
  • 恐る恐る → おそるおそる
  • 何時か → いつか
  • 何処か → どこか
  • 何故か → なぜか
  • 良いよ → いいよ(「よい」との混同回避)
  • 捗る → はかどる
  • 後で → あとで
  • あの人達 → あの人たち
  • 電話を掛ける → 電話をかける
  • ひと通り → ひととおり
  • ご免なさい → ごめんなさい
  • 丁度 → ちょうど
  • 時間が経つ → 時間がたつ
  • 使い易い → 使いやすい
  • 何でも → なんでも
  • 言って頂いた → 言っていただいた

ヒント3.一文は、短くしよう!

 簡潔な文章を書くための最良の方法は、文章を短くまとめることです。長い文章は、読者の集中力を削いでしまうので、1つか2つの独立した節からなる文章を目指しましょう。可能であれば、不要なフレーズを削除してください。

ヒント4.難しい漢字に、ルビを振る!

 ルビ(ふりがな)とは、漢字の読み方をあらわす表記法です。ルビを降ることで難しい単語でもスムーズに読むことができ、読者は文章を読みやすく理解しやすくなります。

ヒント5.読みやすくするために、改行する!

 改行や余白は、文章の読みやすさを向上させます。文章を短い段落やセクションに区切ることで、読者は内容を読みやすく、理解しやすくなります。

 また、テキストが多すぎると、読者が圧倒されてしまうので、ページを埋め尽くさないようにすることも重要です。文章を読み進めるうちに、文章を短くしたり、見出しをつけてセクションを区切ったり、すべての読者にとって適切なフォントサイズにするよう心がけましょう。

ヒント6.明らかなことは、略す!

 長い文章を書く場合、読者にとって明白な単語を省略することが有効です。まずは1つの文章の中で、同じ単語が出ることを避けましょう。

「私は私の好きな色をした私の靴を、私の家の私の靴箱に入れた」なんてのは、私を連呼しすぎですね。明確なことは略して、「私の好きな色をした靴を、家の靴箱に入れた」でいいでしょう。

ヒント7.ひらがな同士を繋げない!

 ひらがなをつなぎ合わせると、文章がわかりにくくなることがあるので、注意が必要です。読みやすくするために、ひらがなが続く場合は読点で区切り、まとめないようにしましょう。もしくはどちらかを漢字の言葉に置き換えましょう。

ヒント8.代名詞は減らす!

 「彼ら」「彼女ら」などの代名詞の多用は、読み手の集中力を削ぎ、文章を迷わせる原因になります。代名詞を減らし具体的に書くことで、読み手は文章をより理解しやすくなります。

ヒント9.い抜き言葉・ら抜き言葉は、カジュアルのときに使う!

 口語は一般的に、読み手にとってよりカジュアルで会話的な雰囲気を作り出します。しかし、"い抜き言葉 “や “抜き言葉 “を使いすぎると、俗語の使いすぎで文章がついていけなくなることがあるので、注意が必要です。口語的な言葉と正式な言葉のバランスをとることが目安です。

ヒント10.読点は、強調したい時に使う!

 句読点は、文章中の特定のポイントを強調するのに有効な手段です。しかし、句読点を使いすぎると、文章が途切れ途切れになって読めなくなることがあるので、注意が必要です。可能な限り、1つの文に感嘆符と疑問符を1つずつ入れる程度にとどめることをお勧めします。また、新しい文章は必ず大文字で始めることも大切です。

ヒント11.助詞「の」の連続は避ける!

 助詞の「の」は、英語の中で最もよく使われる接続詞の一つで、文章を読みやすくするために重要な役割を果たします。しかし、使いすぎには注意が必要です。「の」を連続して使用すると、文章が読みづらくなります。

ヒント12.列挙の際は、品詞を揃える!

 何かをリスト(列挙)するときは、同じ品詞をそろえるようにしましょう。そうすることで、文章が構造的に見え、読みやすくなります。  例えば、名詞、動詞、形容詞は可能な限り同じように揃えましょう。  そうすることで、文章を読むという作業が、簡単な練習に変わります。

ヒント13.受け身表現をしない!

 受動態の文章を使うと、文章が読みづらくなったり、理解しづらくなったりします。末尾まで読んでから冒頭に戻って(最初に出てきた主語を)再度理解したくなるケースもあるでしょう。

 文章を書くときは、可能な限り受動態を避け、能動態を使うようにしましょう。能動態の文では、文の主語が動作を行っており、前から後ろに読むだけで内容をスムーズに理解できます。

ヒント14.接続詞は多用しない!

 接続詞は「また」「そして」や「しかし」「ところで」など、フレーズや節をつなぐために使われる接続語です。接続詞はアイデアとアイデアのつながりを作るのに役立ちますが、使いすぎないことが重要です。接続詞が多すぎる文章は、読者が理解しにくく、ついていけなくなる可能性があります。特に「しかし」「だが」などの逆説の接続詞が連続すると訳がわかりません。文章の組み立てを考え直した邦画良いでしょう。

ヒント15.ト書き「~と言った」は、書かなくていい!

 ト書きとは、台詞のあとに「~と、〇〇はXXした」と補足するコメントのことです。

 台詞の後は「~と言った」と書かなくても分かるので略してよいです。誰の言ったセリフであるかは、口調や、話し手にセリフの中で話し相手の名前を呼ばせることで、示すことができます。例えば登場人物が2人しかいないシーンで、片方にもう片方の名前を呼ばせれば、誰がその台詞を言ったかわかりますね。

ヒント16.「が」を削る! 

 接続助詞の「が」がある場合は、文を分けて短くしましょう。AはBをしたが、CはDだった」という文は、「AはBをした。CはDだった」と分けられます。この時に使っている「が」は、実は文章をつないでなかったりするので、取り去ってしまって、文と文が無理なくつながっているかを確認すると良いです。

ヒント17.設定の説明は、リピート!

 設定について書く場合、読者が忘れた頃に同じ言葉や描写を繰り返し、記憶に留めるともに、一貫性を持たせることが大切です。読者の中に設定のイメージが定着することを目指しましょう。

ヒント18.声に出して、読んでみよう!

 文章の読みやすさを向上させる最善の方法のひとつは、声に出して読んでみることです。そうすることで、不明瞭な単語やフレーズをキャッチすることができ、また受動態の例にも気づくことができます。また、長すぎる文章や複雑すぎる文章も、声に出して読むことでよくわかります。

ヒント19.できる限り断言表現!

 私は○○だと思いました。~~の可能性があると思われます。など、曖昧な表現は避けて断定表現にしましょう。ただし、ビジネスメールなどでは、印象を柔らかくするためにつけたほうが良いケースもありますので、ケースバイケースで使い分けましょう。また、「という」と「こと」は文章をもたつかせる原因となります。削って文章を綺麗にするといいでしょう。

ヒント20.最後は心構え

 最後は心構えです。小説を書きたい気持ちを大事に、おめでたくいきましょう自分の文章は読みやすいと自信をもつこと。そうすればもっと上手くなりたいと学びますし、上手な人の良いところを取り入れようとも思えるはずです。

 さあ、小説を書こう!以下のエントリーでも基本の心構えについて書いていますので、ぜひ読んでみてくださいね。

ここまで読んで頂きありがとうございました。
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