【読者を惹きつける】人が興味を持たずにはいられない10のキーワード

2020年4月19日

こんにちは。
杞優橙佳です。

あなたは読者を惹きつける物語のネタをお探しではないでしょうか?

本日は『「ついやってしまう」体験のつくりかた 人を動かす「直感・驚き・物語」のしくみ』という本から、人が興味を持たずにはいられない10のキーワードをご紹介します。

キーワードを読むだけでも空想がはかどるものになっています。
ぜひ読んでみてください

ポジティブキーワード

性のモチーフ

→肉体/健康美、恋愛沙汰、婚姻、性器/性行為、出産/赤ちゃん、繁殖
※ときめきやエッチな感じがでるもの。

 小説に活かした例でいうと(もちろん大きなおっぱいのような、見た目に性のモチーフを盛り込んだキャラクターもいますが、それを除いて。作品のテーマが性のモチーフになっている作品を紹介しますと)、異世界レビュアーズ(異世界の風俗を舞台にしたライトノベル)や、JKハルは異世界で娼婦になった(スクールカースト上位の女の子が異世界の娼婦になった話。これ芸術です)がありますね。

→食べ物/飲み物、食べる行為/飲む行為、料理/食材の加工、飲食や料理のにおい/音、シズル感(元の意味はみずみずしさ。コップについた水滴や肉汁など)、収穫や狩り/飢え
※おいしそうと感じたり、腹減った感のでるもの。

 小説に活かした例でいうとダンジョン飯(ファンタジー飯テロ)や、異世界居酒屋「のぶ」(日本特有の文化である居酒屋をファンタジーで)がありますね。

損得

→お金/財、お金/剤の増減、お金持ち/貧乏、競争/勝負、贈与/交換、羨望/嫉妬
※お金欲しいとか、損したくないという感じのでるもの。

 小説に活かした例でいうと、弱キャラ友崎くん(弱キャラの主人公友崎文也が、パーフェクトヒロイン日南葵の支援をえて強キャラを目指す。威圧系リア充男子、クラスカーストのトップに君臨する強キャラの中村なんかが出てきて競争をイメージさせます。弱キャラという言葉自体が競争を喚起するいいタイトルですよね)。タイトルで競争を喚起するといえば、魔法科高校の劣等生もそうですね。
※お金欲しい感の出るタイトルでヒットした作品はあまり見当たらないです・・・これは重要なポイントかも知れませんね。お金を全面に出してたらラノベ読者に売れないよ―という(これあるよっての言われたら教えて下さい)。

承認

→仲間/友情、家族/血のつながり、懐古/流行/あるある、役割/職業/肩書、国家/階級/上下関係、自己承認感/全能感
※認められた感や、所属している感のでるもの。

 スライム倒して300年、知らないうちにレベルMAXになってましたの下記画像(うあああああああ!!!魔女様マジで強すぎですぅぅぅぅ!!)は自己承認感/全能感を凄く高めてくれますよね。あとは、懐古/流行/あるあるの例としては異世界誕生2006をあげておきます。これはあのときからWeb小説始まったよね、というWeb小説家にとっての懐古作品だと思うんですよ。

ネガティブキーワード

けがれ

→汚物/排泄物、腐ったもの/菌の増殖、醜さ/グロテスクな生き物、非道徳なふるまい、犯罪/悪、悪魔/悪魔憑き/呪い
※汚い感じや罪悪感を感じるもの。

 小説で活かした例でいうと、教え子に脅迫されるのは犯罪ですか?(わたしに、夜の個人レッスンをしてください―ねからのストーリー)、俺が好きなのは妹だけど妹じゃない(兄に厳しい妹が『兄を溺愛する妹のイチャイチャラブコメ』を書いていた)ですかね。

※けがれについては、単純に犯罪を書けばいいというものではないです。単に犯罪や醜さを表現するだけの作品は2020年代以降はNGです。犯罪を書くとしても普通はありえない、弱者からの犯罪である必要があります。

暴力

→喧嘩/肉体的暴力、殺傷武器/兵器、大量殺戮/絶滅、略奪/搾取、蔑み/差別、自由の剥奪
※痛さや一方的な感じをうけるもの。

 小説で活かした例でいうと、ゴブリンスレイヤー(世界を救うのではなく、小さな鬼を殺す、という主題がいいですね。暴力的だけど、主人公は手の届く身近な人のために戦っているのだというイメージも湧きます)、それから暴力ヒロインはもう滅びかけていますが、一方的な感じがするという意味では涼宮ハルヒシリーズが該当するかもしれません。

※もしかすると涼宮ハルヒシリーズが止まったのは、時代の流れに敏感な谷川 流が、今の時代はこれじゃないと感じて、書くのをやめてしまったのかもしれませんね。止まったのは東日本大震災のあとですし。私は、あの前後で暴力に対する印象がガラリと変わったと考えています。けがれと同じですが、暴力についても、単純に暴力を振るう作品は2020年代以降はNGです。優しさの結果の暴力である必要があります。

混乱

→誤り/まちがい、矛盾/不条理、記憶喪失/異世界、多量の情報/情報がない、天変地異/物理法則の崩壊、動きが高速/大きさが異常
※まちがっている感じや、くらくらする感じがでるもの。

 小説で活かした例でいうと、オーバーロード(主人公が骸骨の見た目を持つ、最強の大魔法使い“モモンガ"に転生)、青春ブタ野郎はバニーガール先輩の夢を見ない 『青春ブタ野郎』シリーズ(思春期症候群の影響が広がってヒロインを認識できない人間が増えていく)ですかね。

→血/怪我、死、絶体絶命/死が近い状況、死体ゾンビ、弔い/墓、幽霊/異形の存在
※死に近づく感じや、オカルトな感じがでるもの。

 小説で活かした例でいうと、乙女ゲームの破滅フラグしかない悪役令嬢に転生してしまった…(破滅フラグという絶体絶命に近いタイトルとか)、Re:ゼロから始める異世界生活(死んだら巻き戻る『死に戻り』)ですかね。

ニュートラルキーワード

射幸心と偶然

→賭け事(カジノなど)、くじ、幸運を祈る、偶然、思いつき/アイデア、幸運が舞い降りる
※賭けている感じや、祈っている感じが出るもの。

 小説で活かした例でいうと、賭博師は祈らない(異国の奴隷少女を護るため、主人公は知識やイカサマの技術を駆使してギャンブルに挑む)、ひげを剃る。そして女子高生を拾う。(「ヤらせてあげるから泊めて」から始まるので性のモチーフも多くあるのですが、拾うという単語が偶然を喚起させますね)ですかね。

プライベート

→読者自身の秘密、読者自身のお金、読者自身の過去、読者自身の性格/センス、読者自身の身辺情報
※はずかしい感じや、秘密な感じがするもの(名前をつけてもらうとか、男女主人公のどちらを選ぶかなど)

 小説で活かすのは難しいかもしれませんが、全体的に最近のラノベはタイトルでどんな話かがわかるので、読者自身のプライベートにそった作品を探すことができますね。例えば理系な彼女の誘惑がポンコツかわいい(理系な女の子が好きな読者にささりますね)、所持金ゼロの彼が資産家令嬢から求められるようになった理由(自分の所持金がゼロだったら、おおっと思いますね)などですかね。

つい読んでしまう作品を書く方法

 ここまで人が興味を持たずにはいられない10のキーワードを紹介しました。これらはつい読んでしまう作品の要素になります。ズバリいいますと、つい読んでしまう作品を書く方法とは、

 タブーに手を出すことです

 先程までにご紹介した10のキーワードにしても、言ってみれば人が大きな声で話しにくいものですよね(性や死、射幸心など)。常識の世界で頑張って生きている読者ほど、タブーのような弾けた作品に夢中になるものです。

 また、あなた自身がどのタブーに興味を惹かれそうか?を考えてみるのも良いと思います。

【10のキーワードまとめ】
性のモチーフ

損得
承認
けがれ
暴力
混乱

射幸心と偶然
プライベート

 例えば私であれば、↓のような順番になるでしょうか。
射幸心と偶然>性のモチーフ>損得>死>混乱>暴力>プライベート>食>けがれ

 ここからわかることは、自分の興味のある射幸心と偶然、性のモチーフ、損得、死あたりは面白いと思って作品に取り入れるけれども、食やけがれは作品に取り入れてこなかったかもしれないということです。

 ですが実際には、食やけがれに惹きつけられる人もいるわけで、そこを充実させて多くの人に興味を持ってもらえる作品にするか、はたまた自分の興味がある射幸心と偶然に絞って尖った人向けの作品を書くか。そういった戦略を練ることが出来ます。

まとめ

 本エントリーでは、『「ついやってしまう」体験のつくりかた 人を動かす「直感・驚き・物語」のしくみ』という本から、人が興味を持たずにはいられない10のキーワードについてご紹介しました。

 自分自身の強味と弱味の再認識のためにも、あなた自身がどのタブーに興味を惹かれそうか?はぜひ一度考えてみてくださいね

 参考にした本は下記になります。面白いのでぜひ読んでみてください。