【実践ガイド】視点トレーニング入門:日常を“物語”に変える目のつけ方

―― 特別な経験がなくても、あなたの人生から物語は生まれる

「物語のネタが見つからない」「日常がつまらなく見える」そんな悩みを抱える創作初心者に向けて、視点トレーニングの基本と実践方法を解説します。日常を“ファンタジー”に変える技術を身につけましょう。


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はじめに:「物語はどこにある?」という問いから始めよう

物語を書く人なら、一度はこんな悩みを抱えたことがあるはずです。

  • 「何を書けばいいのかわからない」
  • 「自分には特別な体験がない」
  • 「日常が退屈で、創作に繋がらない」

でも実は、物語のタネは“非日常”の中ではなく、あなたの“いつもの日常”の中にこそ眠っています。
そのタネを見つけられるかどうかは、才能ではなく、「視点の持ち方」=ものの見方にかかっています。

このガイドでは、創作のための“視点トレーニング”を実践的に学んでいきましょう。
テーマはズバリ、「つまらない日常を、物語に変える目の使い方」です。


第1章:「視点力」とは何か? 〜同じ景色、違う物語〜

例えば、商店街の端にある錆びた自販機。

  • 通りすがりの人にとっては「景色の一部」
  • 写真好きの人にとっては「味のある被写体」
  • 小説家のあなたにとっては?
     → かつてその自販機に100円玉を入れた少年の記憶が、そこにあるかもしれません。

視点力とは、「見えるものの中に、見えない背景を想像する力」です。
これは訓練によって、誰でも育てることができます。


第2章:5つの視点トレーニング技法

① ズラす:いつもと違う立場で考えてみる

  • :「満員電車」を描くとき、自分ではなく“吊り革”の目線で書いてみる
  • ポイント:視点を変えるだけで、日常の風景にドラマが生まれる

② 広げる:1つの出来事から背景・関係性を妄想する

  • :カフェで静かに泣いている女性を見かけたら、その理由を3パターン想像する
  • ポイント:その人の1時間前/1年前/10年後を想像する癖をつける

③ 切り取る:“瞬間”を抽出してドラマにする

  • :誰かが手を握る、その一瞬だけを書いてみる
  • ポイント:全体を書こうとせず、**“1シーンの強度”**を大切にする

④ 比べる:他の文化・ジャンルと掛け算して見る

  • :古い神社の狛犬 → 「この狛犬がもしロボットだったら」
  • ポイント:リアルにファンタジーを少し混ぜると、物語の入口になる

⑤ 埋める:沈黙や空白に意味を見出す

  • :レストランで向かい合っている老夫婦が無言だった理由を想像する
  • ポイント:語られない部分に物語を足すことで、読者の想像力を刺激できる

第3章:視点トレーニング・今日からできる3つのワーク

ワーク①:他人の“何気ない一言”から物語をつくる

  • 職場、電車、カフェで聞こえた断片的な会話
     →「え?あれって昨日のことだったの?」
     →「あの人、絶対今日来ると思ったのに…」

これを起点に、背景・関係・感情を妄想して短い物語にしてみましょう。


ワーク②:「今日の主役は誰だったか」を毎晩考える

  • 通勤中、家族の中、コンビニ店員…
    今日すれ違った“印象に残った誰か”を主人公にした物語を、頭の中で作ってみてください。

ワーク③:見慣れた場所を「初めて来た設定」で見てみる

  • 例えば、自宅の玄関を“異世界から来た転校生”の視点で見たらどうなるか?
    →「なんて複雑な開閉構造だ…この扉には試練がある…」など、妄想が膨らみます。

第4章:視点力がある人が書く物語は、なぜ人の心に届くのか?

視点力がある人の作品には、**「物語化されていない誰かの“日常”をすくい上げる力」**があります。

  • 誰にも見向きされなかった小さな感情
  • 普通すぎて描かれなかった1日
  • 誰も語らなかった沈黙の意味

それをすくって言葉にできるからこそ、読者の心に「これは自分のことかもしれない」と響く。
視点トレーニングは、単なる創作技術ではなく、“共感の感度”を育てる訓練でもあるのです。


おわりに:ネタに困ったときは、“もっと目を使おう”

創作に詰まったとき、「もっとすごい設定を考えなきゃ」「感動的な話を作らなきゃ」と思うのは自然なことです。
でも、ネタは外ではなく、あなたの目の中にあります。

  • コンビニのレジ前の光景
  • 夕焼けの中ですれ違った親子
  • ふと見上げた電線に止まるカラス

それら全てが、物語の入口になる。

大切なのは、見る力を育てること。
そして、それを信じること。
あなたが見る世界は、あなたにしか書けない物語になる。

あなたの現実を、誰かのファンタジーにしましょう!

ここまで読んで頂きありがとうございました。
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