ファンタジー小説における「神の実在する世界」とは?神の人格や種類についても紹介!

 ファンタジー小説において、「神の実在する世界」に対する認識は、私たちの住む現実とは大きく異なっています。

 そのことを知らずに、世界観の設定に「神の存在」を利用すると、不必要な説明をしてしまったり、逆に重要な説明が不足してしまったりと、作品作りの大きな障壁となりかねません。

 そこで本記事では、創作とリアルでの、「神」に対する認識の違いについて詳しく解説します。「神の種類」についても紹介しておりますので、ぜひ作品作りの参考にしてくださいね。

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神の実在する世界とは?

 ファンタジー世界では、多くの場合、神が実在します。もちろん、私たちの住む現実世界においても、「神」と呼ばれているものは多くあります。

 ただし、現実世界において「神の存在」は証明できません。なぜなら、現存する「神の存在証明」では、神を信じない人を納得させることが不可能だからです。

 一方、「神は存在しない」ことも証明できません。世の中には、科学では解明できない不可思議な事象が無数にありますが、それについて「神の力ではない」と断言できる証拠を、誰1人提示できないからです。

 ただし、ファンタジー世界においては状況が異なります。なぜなら、ファンタジー世界の中では、「神の奇跡(あるいは力)」を、万人の前で実行することによって、「神の存在」を証明できるからです。

 仮に「それでも神の存在を信じない」という人がいたとしても、「神に値する力を持つ者の存在」は認めざるを得ないでしょう。

 つまりファンタジー世界における「神の実在する世界」とは、よりリアルで、切実な問題として横たわっているのです。

神の人格の有無について

 「神」は、人格の有無で分類することができます。それぞれの呼び名は、「人格神」と「非人格神」です。

 「人格神」とは、人格と意志を持つ神を指しますが、肉体の有無は、物語や宗教によって異なります。例えば、ギリシャ神話では肉体を持つ人格神が登場しますし、キリスト教では、肉体を持たない人格神も存在します。

 ただし創作作品においては、ビジュアル的にわかりやすくするため、肉体、あるいは何らかの外見を持った神が主流と言えるでしょう。

 一方の「非人格神」は、マナのような意志を持たない神秘的存在や、呪力そのものを神としています。

 ただ、姿形のない「非人格神」はビジュアル的にわかりにくいため、創作においてはあまり使用されません。

神の種類について

 神の種類について紹介します。有名なファンタジー世界に登場する神についても触れていますので(表の最後3つ)、世界設定の参考にお使いください。

神の名前概要
ゼウス「ゼウス」は、古代ギリシャの宗教における、「天空」「雷」「法律」「正義」を司る「神」です。ギリシア神話に登場する、オリュンポス十二神の長であり、神々の父として尊敬されています。また、ゼウスは女好きとしても有名です。
アポローン「アポローン」はゼウスの息子であり、ギリシア神話のオリュンポス十二神の1人でもあります。主に「音楽」「芸術」「医術」「弓術」を司り、人間のあらゆる知的文化的守護神です。
オーディン「オーディン」は北欧において、広く崇敬されている「神」です。「戦争と死」「呪術」「知識」「詩文」に関係する「神」と言われています。また、片目のない長い髭を持つ老人として描かれることが多く、「グングニル」という強力な槍を持つことでも有名です。
シヴァ「シヴァ」は、ヒンドゥー教でもっとも崇拝されている「神」の1人です。破壊神として有名ですが、「1116の異名を持つ」とも言われており、「ナタラージャ(踊りの神)」「シャンカラ(恩恵を与える者)」などさまざまな顔を持ちます。見た目は、第3の目、青い肌を持つ男性神として描かれることが多いですが、両性具有の姿で描写されることもあります。
中国の四神「中国の四神」とは、中国において「東西南北」の4つの方角を守護している「霊獣」あるいは「神」のことを指します。それぞれの呼び名は、「東の青龍」「西の白虎」「南の朱雀」「北の玄武」です。きれいに方角で分かれているため分かりやすく、物語に使用されることも多いと言えます。
天照大神「天照大神(あまてらすおおかみ)」は、日本神話に登場する「神」です。「八百万の神」と言われる程多くの神を持つ日本ですが、その最高位に位置するのが「天照大神」になります。「天を照らす大いなる神」という名前からも分かるように、「太陽神」としての性格を持ちます。
イエス・キリスト「イエス・キリスト」は、キリスト教の始祖であり、「神の子」とも呼ばれるおり、キリスト教においては「神」に値する存在と言っていいでしょう。また、キリスト教国が多く存在するヨーロッパにおいて、「イエス・キリスト」の存在は文化にも多大な影響を与えています。
アッラー「アッラー」は、イスラム教において唯一絶対であり、全知全能の「神」です。万物を創造し、または滅ぼす力を持つと言われています。ただ図像化は認められておらず、「目無くして見、耳無くして聞き、口無くして語る」とされています。
神様(ドラゴンボール)「神様」は、「ドラゴンボール」というアニメに登場する「神」です。ただし物語が進むにつれ、「神の上にいる神」という形で次々と「偉い神」が出現し、後半になると最初に登場した「神様」の存在はあまり重要なものではなくなります。
アクア(この素晴らしい世界に祝福を!)「アクア」は、「この素晴らしい世界に祝福を!」というファンタジー小説に登場する女神です。ただ、「女神」らしい場面は少なく、基本的には主人公のカズマからいびられる「ネタ」に使われています。
存在X(幼女戦記)「存在X」は、「幼女戦記」というファンタジー小説に登場する「神」です。「存在X」は、信仰心のない主人公のサラリーマンを、「幼女・ターニャ」として過酷な戦争世界に送り込むことで、信心を抱かせようとします。ちなみに「存在X」とは、「神を認めない」主人公が命名した呼び方です。

まとめ

 いかがでしたか?今回は神の実在する世界、そして神の種類について紹介しました。

 内容を簡単にまとめると以下の通りです。

  • ファンタジー世界では「神の存在」がよりリアルな問題として身近にある
  • 神には人格と意志を持つ「人格伸」と、そうではない「非人格神」がある
  • 神の種類は膨大で、古今東西でさまざまな考え方がある

 ファンタジー小説の世界設定において、「神の存在」を利用することは、物語の自由度を高める上でかなり有効です。「神」がいることで読者の共感も得られやすくなりますので、ぜひ世界観を演出する際は「神の存在」を上手く活用しましょう!

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