初心者ライトノベル作家必見!『「好き」を言語化する技術』で“好き”を創作の力に変える方法

「最高に感動したのに『おもしろかった』しか言えない……」――そんなジレンマに心当たりはありませんか?自分が大好きな作品やキャラクターの魅力を伝えたいのに、語彙が出てこず「やばい!」ばかり…。ライトノベルを書き始めたばかりの初心者ほど、この「言葉にできないもどかしさ」を感じることが多いかもしれません。しかし大丈夫、あなたの「好き」を言葉にするコツを教えてくれる心強い一冊があります。書評家・三宅香帆さんによる『「好き」を言語化する技術』は、あなたの情熱を的確な表現へと導き、創作の原動力に変えてくれる頼もしいガイドブックです。

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『「好き」を言語化する技術』の概要とテーマ

三宅香帆さんの新書『「好き」を言語化する技術 推しの素晴らしさを語りたいのに「やばい!」しかでてこない』は、「推し」(自分が大好きな作品や人物)の魅力を 自分の言葉で 伝える方法を指南する本です。著者の三宅さん自身、宝塚歌劇やアイドルをこよなく愛する熱烈なファンであり、その情熱と書評家として培った文章術を余すところなく注ぎ込んでいます。本書では、SNS投稿・ブログ・ファンレター・友人とのおしゃべり・音声配信など様々な場面ごとに、自分だけの言葉で感想を伝えるための具体的なテクニックが解説されています。言いたいことはあるのに「語彙力が足りない…」と悩む人に向け、「語彙力や文章力は実はそれほど重要ではない。必要なのは自分の感動を言葉にするちょっとしたコツだけ」という力強い主張がなされているのも特徴です。

本書の構成は6章立てで、「推しを語ることは人生を語ること」といった哲学的な序章から始まり、実践的なテクニック解説、さらには著者自身が書いた推しの魅力を伝える例文集まで盛り込まれています。ページ数は約256ページとコンパクトながら内容は充実しており、発売からわずか数ヶ月で累計12万部を突破、各種ランキングで1位を獲得するなど大きな反響を呼んでいます。それだけ多くの人が「好きなものをうまく言葉にできない」という悩みに共感し、この本に救いを求めた証と言えるでしょう。

初心者クリエイターに響く5つのポイント

ライトノベルに限らず創作を始めたばかりの人にとって、本書の内容には「目からウロコ」のコツが満載です。特に初心者クリエイターに役立つと感じたポイントを5つ、ご紹介します。

  • 他人の意見よりまず自分の「好き」を! …「作品を楽しんだら、感想をアウトプットする前に他人のレビューを見ないこと」が大切だと説かれます。他人の評価を先に見てしまうと無意識に引っぱられ、自分の言葉が失われてしまうからです。まずは自分が感じたことを素直に書き出しましょう。他人と違う意見でも全く問題なし、と本書は背中を押してくれます。「自分の心を大事にしましょう!」というメッセージは、創作者が自分だけの視点を持つうえでも大切ですね。
  • 感動した瞬間をメモする習慣 … 映画や本、ライブなどで「ここが良かった!」と思った箇所は、その場でメモしておくことを著者は勧めています。時間が経つと熱量や細部を忘れてしまうため、感じた直後に「セリフ」「シーン」「驚いた展開」「好きなキャラ」など具体的に記録しておくのです。そうしたメモを元に後から感想を言語化すれば、記憶が鮮明によみがえり、自分らしい言葉で書けます。これは日々の創作アイデアメモにも通じるテクニックでしょう。
  • 「言語化=細分化」でオリジナルな表現 … 著者曰く、『言語化とは、「どこが」どうだったのかを、細分化してそれぞれを言葉にしていく作業』なのだそうです。闇雲に語彙力を増やそうとするより、自分が「好き!」「ヤバい!」と感じたポイントを徹底的に洗い出し(細分化し)、「なぜそう感じたのか?」を突き詰めていくことが何より重要だと本書は教えています。例えば「○○というセリフに心を打たれた」のなら、どの部分の言い回しに惹かれたのか、なぜそれが響いたのかまで掘り下げるのです。そうすることで感想に具体性が増し、ありきたりな「面白かった」ではないオリジナリティある言葉が生まれるといいます。
  • 読む人(ターゲット)を意識する … 自分の「好き」を自分のために書く分には好き放題でOKですが、不特定多数に伝えるなら誰に向けて書くかを意識しよう、と本書は提案します。例えば、あなたの書くブログ記事や小説を「その作品を全く知らない人」に読んでもらいたいなら、作品の前提知識や背景説明を丁寧に入れる必要があります。逆に「同じ作品が好きな人」に向けるなら冗長な説明は避け、コアな魅力を共有するほうが響きます。ターゲット次第で取るべきアプローチが変わるという視点は、創作でも読者目線を持つヒントになりますね。
  • 冒頭(書き出し)で心をつかむ工夫 … 本書の最後に語られるポイントは「書き出しが大事」ということ。問いかけから始めてみる、何か別のものと比べてみる、読者が「わかる!」と思う共感ワードを入れてみる…など、掴みのテクニックがいくつか紹介されています。ライトノベルでも冒頭の引きは命。著者自身、別の著書で「なぜ働いていると本が読めなくなるのか」というキャッチーなタイトルをつけていますが、それも「問いかけ」で注意を引く手法の実践と言えます。最初の一文で読者の興味をつかむ工夫、ぜひ意識してみたいですね。

ライトノベル執筆にこの本がどう役立つか

では、以上のようなコツが実際にライトノベル執筆にどう活きるのか、具体例を考えてみましょう。

1. キャラクター描写への応用: たとえば自分が生み出した主人公やヒロインを「大好きだ!」と思えるなら、そのキャラのどんなところが好きなのか細分化してみましょう。外見だけでなく、口調や信念、仕草や他キャラとの関係性…魅力を感じたポイントを洗い出し、それぞれになぜ惹かれるのか言語化するのです。この作業を通じてキャラ像がより立体的に掘り下げられ、読者にも伝わる生き生きとした描写につながります。また、自分がそのキャラに感じた魅力が「自分自身の体験に通じるから」なのか「他の作品にない新しさがあるから」なのか気付ければ、キャラクターの独自性を物語の中で一層際立たせることができるでしょう。

2. 感情表現・描写力の向上: シーン執筆の際、「感動した」「面白かった」といった抽象的な表現に頼ってしまうことはありませんか?本書の教えに従い、主人公が感動する場面では「何に」「どうして」心を揺さぶられたのかを具体的に書いてみましょう。たとえば「夕焼けを見て綺麗だと感じた」だけではなく、「茜色の空を背景にヒロインが笑う姿が、自分の昔失った妹の面影と重なったから胸が熱くなった」――そんなふうに細部まで踏み込めば、感情の機微がリアルに伝わります。語彙の豊富さより大事なのは、自分の中にあるイメージを丁寧に言葉に置き換える想像力(=妄想力)です。著者も「妄想をこねくり回して感想を生みだす」ことがコツだと言っていますが、ライトノベルを書く上でもまさに想像力こそ武器。頭の中の「好きなシーン」をとことん思い描き、感じたままを書き出してみましょう。

3. 「好き」を軸に独自性を打ち出す: ライトノベル作家を目指す初心者ほど、流行の設定やテンプレ展開に寄せてしまいがちです。しかし本書が教えてくれるように、創作の軸には常に自分の「好き」を据えることが大切です。他人の評価を気にしてブレるのではなく、「自分はこれが好きだから書いているんだ」という芯を持ちましょう。自分だけのフェチや萌えポイントを恥ずかしがらず文章にすることが、結果的に作品のオリジナリティにつながります。実際、本書の読者からも「感想を書くハードルが一気に下がり、自分も好きなものについて書いてみようと思えた」「語彙力に自信がなかった私でも、好きな著者に感想を伝えられるようになった」といった声が上がっています。これは創作においても同様で、「好き」を言語化するスキルを身につけることで自信が生まれ、思い切って自分の好きな物語に挑戦できるようになるということでしょう。

読めば伝染する熱意!本書のおすすめポイント

『「好き」を言語化する技術』を読み終えると、不思議と心に熱が灯ります。著者・三宅香帆さんの「推し語り」への熱意がページを通じて伝わり、こちらまで創作意欲が刺激されるのです。文章は平易でユーモアも交えられており非常に読みやすく、書かれている内容ひとつひとつに「わかる!」「やってみよう!」と強く頷かされました。難解な理論書ではなく、著者自身が試行錯誤して編み出した実践的なアドバイス集なので、読んだその日からすぐに応用できる具体性があるのも魅力です。

また、本書は単なるテクニック本に留まりません。随所にちりばめられたエピソードやメッセージから、「好きなものを語ることはあなた自身を語ること」という著者の信念がひしひしと伝わってきます。好きな作品について一生懸命言葉を綴ることは、ひいては「あなたの人生の素晴らしさ」を語ることなのだ、と。本当に好きなものに向き合う真剣さや、それを共有する尊さを教えてくれる一冊だからこそ、ここまで多くの人の心を動かしているのでしょう。

「好き」を胸に、あなたの物語を書き続けよう

創作の原点にあるのは「これが好き!」という純粋な想いです。その気持ちを言葉にし続ける限り、あなたの物語はきっと誰かの心に届きます。『「好き」を言語化する技術』は、「特別な才能や技術がなくても、あなたの感動を自分の言葉で語れるようになる」と私たちに教えてくれます。つまり、必要なのはあなた自身の中にある「好き」という情熱と、それを表現するちょっとした工夫だけ。裏を返せば、初心者だからと言って萎縮する必要は全くありません。好きなものへの想いこそが最大の武器であり、あなたにしか書けない物語を生み出す原動力なのです。

最後に、本書から私が受け取ったメッセージを贈ります。「好きな作品について語ることは、あなたの人生について語ること」。あなたが物語に込める「好き」は、あなた自身の大切な一部です。だからどうか、自分の「好き」に自信を持ってください。言葉に詰まってしまうときも、この本の教えを思い出して一歩ずつ言語化してみましょう。あなたの「好き」を諦めず書き続ける限り、きっと素敵なライトノベル作家への道が拓けていくはずです。一緒に、その一歩を踏み出してみませんか?

ここまで読んで頂きありがとうございました。
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