創作ネタ | 神アニメを見て創作意欲を打ち砕かれたクリエイターのみんなへ

2022年10月22日

 #リコリス・リコイル は2022/9/24に13話で完結しました。しかし幻の14話や15話、16話…と幻覚の話題がTwitterを賑わせるなど、話題を振りまき続けました。公式アンソロジーの発売、アフターパーティーで新作アニメの発表など、話題にはこと書きません。

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 私自身は8月中旬にリコリス・リコイルを始めてみたのですが、そこから2ヶ月のリアルタイム視聴の間、楽しい時間を過ごせました。

 そして素晴らしい作品に触れたら、作品を作りたくなるのがクリエイターです。TwitterやPixivでも素敵な2次創作がアップロードされています。私も創作意欲が湧いてきていて、それをオリジナル作品に向けたいと考えています。

 ですがここで、ふと絶望が襲ってきました。リコリス・リコイルみたいな作品をつくりたいけど、つくれない。今日はそんな絶望を抱えている人に向けてエントリーを書きます。

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アニメと小説でおなじをめざしちゃいけない

 このブログを読んでくださっているのは、小説書きの皆さんと思います。だとしたら1点、覚えておかなきゃいけないことがあります。

 アニメはチーム戦。小説は個人戦です。

 リコリス・リコイルを見ると、古今東西の才能があるクリエイターが集まって作っていることがわかります。錦木千束というキャラクターひとりとっても、原案アサウラさん、イラストレーターいみぎむるさん、衣装デザイン尾内貴美香さん、足立監督の台本、安済さんの声、浮き足さんのアイキャッチ、アニメーターの皆様の神作画。スタッフ全員の愛と情熱…すべてが合わさってあのキャラクターができあがっているわけです。

 当然キャラクターの設定ひとつ、台詞ひとつ、展開ひとつ。最後は足立監督の一存かもしれませんが、多くのスタッフとの議論があり今の形になったはずです。個人戦の小説とは、視野の広さが違います。リコリス・リコイルみたいな作品をつくりたいけど、つくれない。

 それが当たり前です。

 トータルのクオリティでは絶対に勝てない、まずこれは認めたほうが楽です。

 その上で、リコリス・リコイルのような最高のアニメと比較するのではなく、「一流のデザイナーやイラストレーター、声優の方の協力を得られなくても、自分がとにかく萌える!」そんなキャラクターをつくるところから始めて、そのキャラクターの好きなシーンをひたすら書いてみてはどうでしょう。

 リコリス・リコイルのような計算され尽くしたストーリー(街が目覚める前の静けさが好き…から始まって、南の島で夕日が沈むのが大好きで終わるような)はあえて捨てて、気持ちの赴くまま、着地も見定めず物語を動かしてみてはどうでしょう。

 個人戦の勝機は、そういった筋書きのないドラマでの奇跡のひらめきにあるように感じます。

 

アニメがつくれないから小説を書いているみんなへ

 リコリス・リコイルを見て、何か物語を作ってみたい!と創作をはじめた人の中には、絵が描けないから文章での表現を選んだ人もいるでしょう。もしあなたがそうならば、今の熱意を大事にしてください。

 あなたは絵が描ければ漫画かくし、何ならアニメもつくりたい。けれどそんな技量はないので小説を書いている。文章自体に大したこだわりはなくて、頭の中のアニメーションを具現化するために、小説の形をとっている。描写よりも台詞や展開にこだわりがある。そうではないでしょうか。

 

 あなたは文章表現を続けるうちに、小説好きから技法やらお作法で小言を言われます。ですが、あまり気にしないでください。創作は熱意が大事。頭の中のアニメを文字にしていきましょう!その上で誰か信頼の置ける第3者に読んでもらいましょう。

 

 そもそもリコリス・リコイルのような作品を小説で表現するのはめちゃくちゃ難しい。錦木千束の冒頭の台詞
「食べモグの口コミで店員が可愛いって。これ私のことだよねー」
「冗談は顔だけにしろよヨッパライ」
「この子がぁー!?」
 これを台詞だけ書いて誰かに読ませても、アニメと同じトーンでは読んでくれません。

 例えば普通の人は上記の台詞3つを続けて読むと、「冗談は顔だけにしろよヨッパライ」のセリフがあるために「この子がぁー!?」も顔をしかめて言っているような印象を受けるでしょう。

 アニメと同じような印象を持ってもらうためには、表情や声のトーンを文章で表現する必要があります。それにチャレンジしていけば、自然と文章はうまくなっていきます。だから、まずは何かを表現したいという熱意が大事なんです。

 リコリス・リコイルのような良い作品に触れたあと、何かを作りたいと感じるのは素敵なことです。リコリス・リコイルについては、Twitter小説やPixiv小説で二次創作が盛んですから、そこから始めるのもいいと思います。熱意を大事に、クリエイターの一歩を進んでいきましょう。

オリジナル作品を練っている人は、ほぼパクリからはじめては?

 最後はオリジナル作品をつくりながら絶望しているすべての方々に向けてです。正直、オリジナル作品をつくっていて、自分の作品の展開に夢中になれている人は、良いアニメを見てもそれほど絶望は感じないはずです(私も自分の作品に集中しているときは、他の良い作品を見ても違いを認めるだけで絶望はしません。自分の中に確固たる表現したいものがあり、それがリコリス・リコイルと異なるなら気にならないはずです)。

 一番絶望を感じるのは、いま設定を練っている段階だとか、物語のプロットを考えている段階の人ではないでしょうか。私も9月は絶望を感じました。笑 それこそ面白い物語を作るためにプロットやキャラクターを練っている人ほど、絶望に苛まれます。

 なぜならリコリス・リコイルの物語が完璧に見えてしまって、キャラクターデザインからストーリーまで影響を受けてしまうのですね。正解を見せられている気分になって。

 ですがこれは仕方のないことだと思います。自分の中に表現したい何かがあるわけでないので。面白い作品の正解があるなら、それに影響を受けるのは当たり前です。

 もう、いっそ認めてしまいましょう。設定もストーリーもほぼパクリからはじめるのです。例えば登場人物と世界設定はほぼリコリス・リコイルだが、主人公の人工心臓の設定だけ変える……ガンアクションじゃなくて異世界剣アクションにしてみる……など。ワンポイントだけオリジナリティを付与して、物語を書き始めてみるんです。

 そうこうしているうちに、オリジナリティは滲み出てきて、自分らしい作品になりますから。プロットやキャラクターづくりで絶望しているクリエイターにはおすすめです。

まとめ

 今日は「リコリス・リコイルのヒットを見て、絶望しているクリエイターのみんなへ」と題して、自分自身も含めたクリエイターの方々に向けたエントリーを書いてみました。

 何より最初に書きましたがアニメはチーム戦。小説は個人戦です。

 トータルのクオリティでアニメに負けているからといって絶望するのはやめましょう。私たちは私たちのできる範囲で、自分が楽しく読者も楽しい物語を書ければいい。

 それで満足できないなら、リコリス・リコイルの二次創作をしてみましょう。新しい二次創作作品を心待ちにしているファンがいます。楽しく書いた作品を認めてくれる味方はいっぱいいます。そこで小説を書くのが楽しいと感じたら、ぜひオリジナルを書いてみましょう。設定はほぼパクリからはじめてもいいので。気軽に。

 クリエイターが何かを作り出す、その行為は本当に素晴らしいことですから。絶望しないで、楽しく創作を続けましょうね。

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ここまで読んで頂きありがとうございました。
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