師匠を2人以上持て | スタンスラインを確立することが大事

 少年ジャンプ漫画賞さんの公式Twitterで、漫画賞に関する様々なQ&Aが行われているのですが『藤本タツキ先生の作品が好きで、自分の作品が藤本タツキ先生の作風に似てきてしまうという相談』に対して、少年ジャンプ漫画賞さんの回答が話題になっていました。

「師匠を2人以上持て」という言葉があります。藤本先生以外にも何人かお手本にしたい作家さんを見つけましょう。お手本が一人だから真似と感じてしまうのでしょうが、二人以上ならオリジナルになっていきます。 

 本エントリーでは、「師匠を2人以上持つ」ということについて書いていきます。

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小説家を目指す人が、師匠を2人以上持つメリットは?

 小説家になるためには、書き方や表現の方法などを学ぶことが大切です。そのために師匠がいることが望ましいとされています。冒頭のツイートでも紹介しましたが、2人以上の師匠を持つことで書き方や表現のバリエーションを学ぶことができると考えられています。2人の師匠から影響を受け、学びを取捨選択をすることで、自分の作風を確立することができます。

師匠が1人だと、どういった弊害があるか?

 師匠が1人だと、書き方や表現のバリエーションを学ぶことができなくなります。人は誰しもバランスを取って生きています。つまり陰と陽、光と影、善と悪のように2つの価値観の狭間で、自分自身の立ち位置、スタンスラインを確立していくということです。1人の師匠から学ぶだけでは、価値観が1つしかなく、自分自身のスタンスラインを確立することができません。

 また、1人の師匠からの影響を受けすぎると、その師匠が絶対であると思い込み、徹底的に真似してしまい、自分自身のスタイルを確立することが難しくなります。なぜなら師匠が1人だと、書き方や表現に対する考え方を狭めることになり、創造力を抑制してしまう可能性があるからです。

 師匠が複数いることで、自分自身のスタイルを確立することができ、多様な視点から学ぶことができるため、作家として成長することができると考えられます。

師匠が2人いても、似たような作風の師匠だと、視点が固定されるため良くない?

 逆に言うと、師匠が2人いても、似たような作風の師匠だと、視点が狭まり、自分自身のスタイルを確立することが難しくなる可能性があります。また、似たような作風の師匠から影響を受けすぎると、やはりその作風を絶対視してしまい、創造力を抑制してしまうかもしれません。

 それでも、師匠が似たような作風の場合も、深く付き合うと大切にしているものや表現したいものの差が見えてくることがあり、それぞれが自分にとって有益なアドバイスを提供してくれる可能性があります。2人の師匠から異なるアドバイスを受けることができれば、自分自身のスタイルを確立することができるはずです。自分一人でもがいたり、師匠を1人だけ持つよりはよっぽど作家として成長することができると考えられます。

全く作風の違う師匠2人からだと、アドバイスが違いすぎて取り入れるのが難しい?

 師匠が全く違う作風の場合、アドバイスの解釈や取り入れ方に苦労する可能性があります。自分の作風に合ったアドバイスを受け取ることができる師匠を選ぶことが重要です。

 それでも、異なる作風から学ぶことは、自分自身の作風を確立する上でも有益であるかもしれません。異なる作風から見た技術やアイデアを取り入れることで、新しい可能性を見出すことができるかもしれません。ただし、2人以上師匠がいるあなたに対し、絶対自分の言うことを聞けという、【別支店を全否定するような師匠は良くない】です。

師匠を選ぶときの注意点

 師匠選びは個人差もあるため、自分に合った師匠を選ぶことが大切です。

 ポイントとしては、自分自身が成長するために必要な視点やアドバイスを受けることができるかを考えることが重要です。師匠を選ぶときの注意点についていくつか挙げます。

 直接コミュニケーションを取りたくない人は、1,4,5のポイントから参考にしたい作品を選んで、その作品を真似ましょう。

  1. 自分に合ったスタイル: 自分が書きたい作品のスタイルに合った師匠を選ぶことが大切です。
  2. アドバイスの内容: 師匠から受けるアドバイスの内容が自分が求めているものであるか確認しましょう。全否定されるような関係は望ましくないと考えます。
  3. コミュニケーション: 師匠とのコミュニケーションがスムーズであるかを確認しましょう。
  4. 師匠の成績: 師匠のこれまでの成績や実績を参考にしましょう。今も作品を作り続けているかも重要です。10年前から創作をやめてしまった人は、現代の感覚と乖離している可能性があります(表現規制や人権意識など)
  5. 目標: 自分の作家としての目標が師匠と合っているかを確認しましょう。そのためにインタビュー記事などを読んで、師匠が何を考えて作品をつくっているかを知ることも重要です。

 師匠と直接コミュニケーションを取りたくない人は、DKさんもおっしゃっていますが、3作品から魅力的だと思う要素を抽出してきて言語化し、組み合わせていくことをおすすめします。そうすることで、あなたのスタンスラインを確立していくことができます。

マンガじゃなくてシナリオでも似たようなことをやらせてるかな。
「2作品以上」とあるけど、私は「3作品から魅力的だと思う要素を抽出してきて言語化、説明の上で、組み合わせて新しい1つの作品に反映させてシナリオを書きなさい」という課題。多分私だけじゃなく、やられてる方は多いと思う

師匠を探すために有益なツールや場所

 師匠を探すために有益なツールや場所についていくつか挙げます。

  1. 書籍: 師匠の作品を読むことで、師匠のスタイルやアイデアを知ることができます。
  2. インターネット: 師匠のブログやSNSなどを調べることで、師匠のスタイルやアイデアを知ることができます。作品を見て真似たいなと思ったら、作者についても調べてみましょう。作者の思想や表現したい想いというのは、作風に大きな影響を与えます。
  3. 出版社や編集部: 出版社や編集部には、作家のスタイルやアイデアに合った師匠を紹介してくれることがあります。もし業界につてがあるのであれば、こういったルートも模索してみましょう。いまはSNSで業界の人とつながることもできます。
  4. 作家協会: 作家協会には、作家のスタイルやアイデアに合った師匠を紹介してくれることがあります。
  5. 先生: 自分が小説を書き始めるきっかけになった先生や、小説について知識が豊富な先生からアドバイスを貰うことも有益です。
  6. 作家のイベントやワークショップ: 作家のイベントやワークショップに参加することで、作家と直接交流を持つことができます。師匠となる可能性のある作家に会うことができます。私は青木健生(@p_kobushi)さんのWCG、オタクペンギン(社長)(@NovelPengin)の #BB小説家コミュニティをおすすめします。

 師匠を探すためには、自分に合ったスタイルやアイデアを持った師匠を見つけるために、様々な場所やツールを利用することが重要です。

 また、自分のスタイルやアイデアを確立するためには、自分自身も多くの作品を読んで、自分のスタイルやアイデアを確立することが重要です。師匠が2人以上いることで、様々なスタイルやアイデアからインスパイアされ、自分独自の作品を作ることができるでしょう。

まとめ

 小説家を目指す際、師匠を2人以上持つことが望ましいと言われる理由は、1人の師匠から学ぶことができるスキルやアイデアに限界があるためです。

 2人以上の師匠から学ぶことで、様々なスタイルやアイデアに触れ、自分独自の作品を作ることができる可能性があります。師匠を選ぶ際には、自分に合ったスタイルやアイデアを持っているか、自分が求めるアドバイスができるかを考えることが重要です。

 また、自分自身も多くの作品を読んで、自分のスタイルやアイデアを確立することも重要です。

ここまで読んで頂きありがとうございました。
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