停滞期間プラトーとは?小説マスターへの道

 突然ですが、皆さんは小説のプロ、つまり小説家を目指していますか?

 自分に小説家になるような才能はない……自分が小説家なんておこがましい……そう考えて諦めてしまっている人もいるのではないでしょうか。

 ですがよく考えてみてください。

 その不安はどこから来るものでしょうか?

 今までの人生で何もマスターしてこなかった……部活も勉強も途中で挫折してしまった……そんな失敗体験が尾を引いているのかもしれません。

 だとしたら、小説家を諦めるのはもったいないことです。なぜなら貴方がこれまでの人生で何もマスターできなかった(と思い込んでいる)のは、「いつも途中で投げ出してきた」からです。

何かをマスターしようとすると私たちは必ず壁にぶつかる

 私たちはいつも一直線に成長しているわけではありません。

 成長したかと思えばにぶつかって停滞し、また成長し始めたら壁にぶつかり、それでも進み続けることを繰り返してようやく上達していきます。

 この壁…成長を実感できない停滞期間をプラトーと呼びます。

プラトー〘名〙 (plateau 「高原、台地」の意) 心理学の用語の一つ。 作業や学習の進歩が一時的に停滞し、練習曲線が伸びなやみ水平になる状態

 ほとんどの人はこのプラトーになった段階で心が折れて、続けることをやめてしまいます。

 そうすると、いつまでたっても何も身に付けられないことになります。

停滞期間プラトーの過ごし方

 私たちは、この世のありとあらゆるものを、成長と停滞を繰り返してマスターしていきます。ですのでプロとして大成するためには停滞期間、プラトーの過ごし方が重要になるわけです。

 では、なぜ停滞期間が発生するのでしょうか。

 例えばモンスターハンターをはじめたとしましょう。はじめた瞬間はあっという間に腕前が上がります。これまで苦戦していた敵を簡単に倒すことができると、成長を実感できますよね。

 ですが一定まで腕前があがると、それ以降は全然うまくならないどころか、下手になっている気もする時期が訪れます。

 ここで上達の快感がなくなり投げ出してしまう人は、大成しません。

 プロとして大成する人は、上達しない時期も最良のパーティを考えたり、他のプレイヤーの動きを参考にしたりして日々研究を続けます。そうすると、もう上がらないと思っていた腕前が上がり、上達します。

 腕前が上がるにつれて、上達するまでの時間は長くなっていきます。小説家になるような人は、人生の大半を「俺、文章下手だなー」と思いながら過ごしているかもしれません。

 上達しない時期、努力し続けるのは洞窟の中を手探りで進んでいるようなものです。果たして自分の努力は意味があるのか…そんなことを考えてしまう。その努力はいつか報われるのですが、そうするとまた次のプラトーに入ります。プロになるためには長いプラトーの期間を努力し続ける必要があるわけです。

プラトーを乗り越えるための方法

 プロになる人は、長いプラトーの期間、一定の努力を続けなければいけません。

 では、プラトーを乗り越えるための方法をご紹介します。

短期的な結果を重視しない

 上達するにつれて、プラトーの期間が長くなっていくことをご紹介しました。

 そのため、もし短期的な結果(誰かに勝つといったこと)を目標にしてしまうと、結果が出なかったから向いていないと判断して投げ出してしまいがちです。はっきりいって、世の中の競争に乗っかる必要はありません。また、他人の評価が入り込む目標(賞を受賞するなど)も、目標としてよくありません。

 1年後に小説家になろうのPVを10000にするとか、そういった長い目での目標を立てるのが良いですね。

努力を習慣化する

 努力を続けることはとてもつらいことですが、この辛さを緩和する方法があります。

 それが努力を習慣化することです。例えば1日500文字は文章を書くことを続けていくと、文章を書かなかった日はサボったみたいで気分が悪くなったりするでしょう。こうなれば儲けものです。1日500文字の執筆をハミガキと同じくらいまで習慣化していきましょう。

 このとき、少しでも新しいチャレンジをしてみることが大事です。あいうえおかきくけこ…と500文字書いたって何もうまくなりませんよね。ふと目にした気になる言葉を文章に組み込んでみるなど、努力を続けることが大成するポイントです。

好きなことをする

 プラトーの期間はとても長い時間になります。その間、努力を続けることは、たとえ習慣化したとしても難しいかもしれません。ですがそもそも好きなことなら続けられますよね。これが好きこそものの上手なれ、努力している人は好きでやっている人に勝てない…の真理です。あなたが心の底から小説を書くことが好きなら、きっと大成できるでしょう。一緒に頑張りましょうね!

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