強い感動を呼ぶ‘’2人‘’物語!バディもの&ダブル主人公とは?
「バディもの」も「ダブル主人公」も読んで字のごとく、「主人公にあたる人が2人存在する」話です。これが思った以上に強い感動を呼ぶ効果があるのです!あなたもこの技を小説に生かしてみませんか?ここでは「バディもの」「ダブル主人公」それぞれの違いや、共通点、使い方をご紹介します。
「バディもの」とは
「主人公とそれをサポートをする一人の主要人物」という関係性を描いた物語を指します。例えばドラマ「相棒」などが有名です。または、「サポートする人物から見た主人公」を描くというものもあります。こちらは「シャーロックホームズ」などが有名です。
「ダブル主人公」とは
「公式で最初から主人公が二人いる、もしくは途中から主人公が一人追加された」物語を指します。
もう一人の主人公がどれくらいのレベルの行動や活躍をするかで、明確に「ダブル主人公」といえるか、あくまでもう一人は「事実上の主人公」止まりかが分かれます。「仮面ライダーW」などが有名です。
両者の違いは「2人の関係性」
両者の違いは「2人の関係性」です。バディものは、主従の関係がある2人を描くが、ダブル主人公は2人が同等の立場であることが多い点が大きく異なります。
両者の共通点は「性別は同じ、それ以外ほぼ真逆」「仲違いが基本」
両者は似て非なるものではありますが、それでもやっぱり似ているところがたくさんあります。
・性別は同じ
これは、単に主人公二人で性別が違ってしまうと普通に「ヒーロー」「ヒロイン」の関係性と捉えられやすく、受け手が確実に「2人が主人公」だと認識させるために同じにします。
・性別以外はほぼ真逆
立場、思想、性格、得意分野・・・挙げればキリがないという程、2人の主人公はありとあらゆる部分で真逆であることが多いです。その方が、物語のどこかで2人が手を結ぶ時の感動が大きいという効果と、もう一つ、2人共が真逆の世界観を描くことで、全体の世界観をより深く描けると同時に「読み手がどれくらほど作品に共感できるか」という問題さえも解消してくれるという効果があります。
ポイントは、「どこかでほんのりと2人の特性が重なる部分を残しておくこと」。でなければ、最終的に手を結ぶポイントさえも失ってしまいますし、読者に映る世界観をあまりバラバラにしすぎないためです。
・仲違いが基本
これは「もし2人が気の合う2人だったら?」ということを考えると明白です。もともと仲の良い2人が何かを成し遂げたとしても、それは普通の感動です。でもどうでしょう?仲違いしている2人が
いざという時にお互いの足りない部分を補うように一つのことを成し遂げたら、それはより感動すること間違いなしです。
感動ポイントは「信頼」
ではなぜ私たちは仲違いからの協力シーンに感動をするのでしょうか。それは2人は全くといってもいいほど真逆の人物であるのに、そこにはしっかりとした「信頼」があるからです。
読者はいつの間にか、主人公と同化していきます。そしてその主人公と仲違いしているもう一人の主人公と協力をし、読者が同化している主人公が認められることで、読者自身の「自己承認欲求」が満たされているのを感じられます。
それがどんなに一瞬であれ、仲違いしている相手に認められるからこそ一層の価値を感じることになるわけです。
例えば、漫画「スラムダンク」の最後の試合シーン。エース流川楓が、今までパスを一度も回したことのない主人公の桜木花道に最後にパスを回し、桜木花道がゴールを決める。そしてついに2人が向かい合ってタッチをする。
いがみ合っていた二人が協力してことを成し遂げる。それは確実な「信頼」があるからこその感動である。まさに信頼あっての感動シーンの代表作といえます。
まとめ
「バディもの」と「ダブル主人公」は非常に強い感動を生み出します。またいがみ合う時間が長ければ長いほど、最後の協力の感動度合がUPします。仲違いの理由を明確に描き、その分納得感のある協力シーンを描きだせば読者の心がわし掴みできること間違いなしです。ぜひトライしてみてください!
バディものやダブル主人公でチームを組む2人は男性2人でも、女性2人でもOKです。最近は百合ものも人気ですね! リコリス・リコイルの2人は最高のダブル主人公です!以下のエントリーでリコリス・リコイルの面白さを書いていますので、ぜひ読んでください。
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