面白い話が書きたい!小説あるあるを解決「話が面白くならない編」
「何かが違う」「こんなことがしたかったわけじゃない」…日々小説を書いているとなぜか自分の書くものがつまらなく感じる瞬間がありませんか?人によって面白いの価値観は違いますが、まずは書く人が「面白い!」と感じなければ、誰にも伝わらない面白くない小説がコロンと生まれるだけです。では、そもそも面白い話とは何なのか?どうしたら面白く出来るのか?解説していきます。誰にでもできる方法です!
読者の「面白い!」=書き手が「汗をかいた所」
読者はどんな所を読んで「面白い!」と感じるのか。それはずばり書き手が「汗をかいた所」。つまり、考えたり調べたりと書き手が精魂込めて手を尽くした部分です。
例えば今ここに、「主人公がある被害を受けた上にその犯人にしたてあげられる話」を書くとします。読み手としては、「ふんふん、そうくるのね。で今回はどうするつもり?」と話の展開に期待するわけです。
しかし、このパターンの話は過去にもいくつもあり、読者も大体の展開は予測できてしまいます。それでも読者に「面白い!」と言わせるためには、誰も予測できないような展開をひねり出さなければいけません。
でもこれは相当難しい作業です。その答えや解決方法を考えるのはもちろん、そこまでの伏線となる要素をあちこちに張り巡らせたり…これはもはや数学の難題を何問も同時に解くようなものです。「難しい、きつい。けど『面白い!』と言わせたい」、このような思いで書き手が手を変え品を変え苦労して書いた所が、いわゆる面白い!と言われる部分です。
逃げた瞬間に面白くなくなる
では「面白くない」と実際に感じるのは、どんな瞬間なのでしょうか。
それは、書き手が楽をした、怠けた瞬間です。先程の話を例に考えてみます。犯人にしたてあげられた主人公は困り果てます。そんな時に急に都合のいい人物が表れて「この人は犯人ではありません、犯人はあの人です。」と真犯人が逮捕されてしまったら、話はあっという間に終わりです。
それどころか、事件も起きていませんよね?ただの濡れ衣の話です。また、もし塀の外で面白い展開を広げられたとしても、主人公がからむわけでもなく特に関係ありませんでした。となったら一気に興ざめです。
このように書き手が手を抜いて逃げた時、それが面白くなくなる瞬間です。
どうしたら「面白い」小説がかけるのか?
小説は簡単ではない!と腹をくくるべし
まずは書き始める前に、「主人公にとことん付き合って、慌てず急がず、最後まで一緒に歩もう」という気持ちで腹をくくりましょう。けして、焦って答えを求めたり、急いではいけません。
しかしいいアイデアがでない時、それはやはり苦しいものです。目隠しをされて暗いトンネルをただひたすらにさまよい続けるようなものです。でも忘れてはいけません。「とことん付き合う」と決めたことを。それでもけして逃げずにさまよい続けるくらいの気持ちが必要です。小説は簡単ではありません。まずは腹をくくりましょう。
もっと面白いものが書けるのではないか?と自問自答する
人はやる気があるから、面白いものが書けるわけではありません。面白い話がかけないからやる気を失うのです。人によってはこれをスランプと感じるかもしれません。スランプであれば、一旦やめてみたり、気分転換に他のことをしてその精神状態から抜けだすことは可能かもしれません。(⇒「19スランプから抜け出したい!小説あるあるを解決「スランプ脱出編」を参照)
でも「面白い」小説を書きたい!と本当に強く思うのであれば、スランプから抜け出した後のもうワンステップが必要です。
「面白い」小説に必要なのは、気分転換でぽっとでたようなワンアイデアではなく、もっと根底にある設計図の見直しが必要だからです。誰しも「これは自分の作品の中では最高の面白さ」と思える作品があるはずです。それができる自分なのだから、必ずもう一度できるはずです。
ここはとことん自分に向き合って「もっと面白いものが書けるはず」と自問自答を繰り返すこと、それが大切です。ここまできたら下手な気分転換や一旦中止よりもよほど効果があるはずです。
まとめ
面白い話が書けないと思った時、自分が小さく感じて心から嫌気がさしますよね。でもいつの日かその厚い壁を破った瞬間、得も言われぬ快感がそこには広がっています。きっと誰でも一度くらいは経験したことがあるのではないでしょうか?山はきつくて険しい方が上りたくなる。小説も同じ、また書きたくなるのです。苦しみから逃げないこと、それが面白い話を書く秘訣です。
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