小説はまず足元固めから!ストーリーの基本決定、組み立て方まで解説
小説のストーリー、あなたはどんな方法で組み立てていますか?いざ書く!となっても「何から手をつけていいかわからない」という人も多いのではないでしょうか?ここではストーリーの基本決定、組み立て方について解説していきます。私には私なりの方法がある!そんなのいつも自然とおりてくる!という方も是非一度ご自分の方法と照らし合わせてみて下さい。新たな発見があるかもしれません。
ストーリーとは?
ここでいうストーリ―とは、「起承転結をすべて箇条書きにしたもの」です。小説をどんな風に章立てしていき、『頭の中にある淡いイメージを読者とともに共有するには、どんな形にすると分かりやすいのか』を考えていくのがストーリー決めです。
忘れてはならない「基盤作り」
ストーリーを考えるその前に、忘れてはならないのが「基本的な事を決定しておく=基盤作り」です。
すでに「テーマ」は決めていますか?決めていない方は、まずは「テーマ」を決めましょう。
そしてさらにもう一つ細かい決まり事を決めます。ノンフィクションや現代社会の話を書く場合は特に必要ないかもしれませんが、SFや現在とは違った世界観を描く場合は、『世界のルール(例:マスクなしで出歩くのは犯罪だが、銃は自由に持ち歩ける)』や『世界決定(例:恐竜と人間がうまく共存している世界)』などを決めておくと、ストーリーから大きく脱線するような心配がありません。
まずは足元をしっかり固める!それが重要です。
ストーリーは四章立てに
次に大まかにストーリーをブロック分けしていきます。この時四章立てにするのがおすすめです。これは起承転結にひとつずつ当てはめる場合に有効だからです。もちろん序破急などに当てはめたい場合は、3つのブロックに分ける事をおすすめします。以下に四章のおおまかな内容を説明します。
【一章】起
この物語が始まるきっかけとなる章です。物語の世界観やキャラクターの初期設定、性格をアピールするなど、基本的な情報を開示する場所です。このキャラいいな!最後まで読みたい!という感情移入を促す事ができるかどうかが勝負です。
【二章】承
「起」でおきた話を詳しく、かつ次の「転」に繋ぐための中間地点です。例えばSFなどであれば、スタンダードなバトルを描きます。ポイントはここで何かしらの伏線(フラグ)を立てておくこと。話が次の「転」に繋がりやすくなります。またここまでに、このお話全体の目的や着地点を一旦提示しておくと、全体の道筋が徐々に見え始めるのでおすすめです。
【三章】転
ここでは「急展開」を描きます。できればよりネガティブな展開がおすすめです。簡単に倒せると思ったボスが倒せない、実は仲間だと思っていた人物が裏の大ボスだった!など。また主人公とヒロインがどうしても別れなければならないと煽るのもいいでしょう。(この場合、ここまででいかにキャラクターに感情移入させられているかが重要なポイントになります)ここは一番の盛り上がりとなります。だからこそ一番丁寧に描きたい部分です。
【四章】結
主人公の逆転劇で終わりを迎えます。よほどのひねりを効かせた物語でない限りは、主人公の勝利で終わらせてよいでしょう。ここでのポイントは、すでに状況説明はたっぷりしてあるので、四章はひたすら闘いの場面描写に徹することです。そうする事で、スカッと爽快に逆転劇の幕を閉じる事ができます。
まとめ
このように「基盤づくり」をし、ストーリーを四章立てにする事は、起承転結の構成ができるという他に、回収すべき伏線や設定の回収忘れを防ぐという効果もあります。頭の中でわかっていても思わず忘れてしまうのが人間です。
もちろんこの組み立て方とは別の方法をとる人もいるかもしれませんが、基本から離れれば離れるほど「理解しづらくなる」という事を忘れずに。まずは潰せる疑問は丁寧に潰していき、そこからアレンジしていくとさらによいものができるのではないでしょうか?是非ご自分の方法も一度チェックしてみて下さいね。
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