創作ネタ | 【小説が漫画に勝った日】視覚的な娯楽の扉が開いた(開かんでいい?

2021年7月21日

 小説が漫画に絶対勝てない部分があります。
 それは視覚的な娯楽です。

 視覚的な娯楽とは、ビジュアルで強烈なインパクトを残すという娯楽的手法のことです。この分野では小説は漫画の足元にも及びません。

 例えばヒット作メーカー松井優征先生の、大躍進のきっかけとなった作品「魔人探偵脳噛ネウロ」。
 ネウロが一躍脚光を浴びるきっかけになったのが……このドーピングコンソメスープです。誰もが見た瞬間ツッコミを入れたくなるようなシーンですね。

 Twitterでリツイートされてきたら、何だこれは!?と気になってしまいます。

 

視覚的な娯楽としての小説

 視覚的な娯楽として、小説は漫画に絶対勝てませんが、諦めてしまったら小説の発展はありません。

 そこで様々な試行錯誤が行われています。アニメや漫画と親和性を良くするため、イラストレーターさんに表紙をつけてもらってライトノベル、ライト文芸と称して売り出すというのも一つの手です。

 ただ、純粋な文章で視覚的な娯楽を目指す試みは、アスキーアートで絵を表現してみる……レベルの状況から進歩していませんでした。

 しかし2021年初頭、「漫画を越える視覚的な娯楽」としての小説が生まれました。

 それがこれです。

ゴボゴボゴボゴボゴボゴゴボゴボゴボゴボゴボゴッ! ブバッブバッ! ブビュルルルルルルルルルルルルルッ!!! ビュッパアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアッッッーーーーーーーーーーーーーーーーッ! ビュルルルルルルルルルルルルウウウウウウウウウウウウウウウーーッ!ブポッピュボップビャブボビュボボバッ、ビュボボボボボボバァーーーーーーーーーーーーーーーーーーッ! ゴビュッゴビュウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウッッッ!!! ゴボゴボゴボゴボォオオオッッ! ブバッブバッ! ボボドボピュルボボボボボビュボビュルルルルゴビュルルバババビュルウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウッッッ! ゴビュッ!ゴビュウウウウウウウウウウウウッ! ブビュルルルルルルルルルルルゥウウーーーーーーーーーーッ! ビュッッッボァアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアーーーーーブァアアアアアアアアアアアアアアアアアアッッッッ!!! ビュグッビュグッビュボボボボボボボボボボボボボボッボォォォォォォォォォォォォォ!!! ゴビュッ! ゴビュウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウ! ゴボゴボゴボゴボゴボゴボォオオオオッ! ブバッブバッ! ボボドポビュルボボボボビュボブルルルゴゴビュルババビュルウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウッッッ!!! ゴビュッ、ゴビュウウウウウッ、ブビュルルルルルルルルルルルルルルルルアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアッッッ!!!

転生したら破滅フラグしかない悪役貴族だった件~エルフ、獣人、吸血鬼をメイドにしました~ (美少女文庫)※実際は10ページあります。

 購入者もブチ切れる始末。

 あーあ、やっちゃったよ。
 ですが私は、この出来事が小説に新しい扉を開いたのではないかと感じました。だって、絶対に勝てないと思われた視覚的な娯楽のジャンルで、小説の本文がここまで話題になったんですよ。
 こんな扉の開き方でいいのかという話はありますが……。

 

視覚的な娯楽をつくりだす3F

 視覚的な娯楽は、かっこよさではつくれません。漢字をふんだんに使った真面目な文章では、いくら良い文章でもTwitterでバズることはないでしょう(私は大好きですけれど)。

 漫画でもそうですが、「視覚的な娯楽」の特徴として3Fがあげられます。

・ふきんしん
 →慎みなく、不真面目であること。
・ふざけている
 →まともではなく、現実的ではないこと
・ふきだす
 →笑えること

 小説を書く人間は「慎み深く、まともで現実的で、笑いと無縁の文章」を書きがちです。視覚的な娯楽と真逆です。

 最初にご紹介した「魔人探偵脳噛ネウロ」の松井優征先生は、
「ジャンル物はそのジャンルが好きな人間が描くと
 同じくそれが好きな人の方しか向いてない作品に
 なってしまいがちなのです
 そうなるとジャンル自体に興味のない人にはそっぽを向かれます
 そうならない為にも!
 作品を良い意味で突き放し 時に題材をイジリ倒す『悪意』を!!
 作家は内に燃やし続ける必要があるのです」

と書いています。

 もちろん松井優征先生のバランス感覚があるからこそ、イジりが成り立つので、100%賛成はできないのですが、共感する部分があります。

 それは前例にとらわれないこと。
 炎上するほど長いブビュルルを書くのが良いとはいいませんが、書こうとしているジャンルの通例をふきんしんに、ふざけて破り、読者をふきださせるのも娯楽としてのあり方だと感じます。

 すると短い文章であってもTwitterでバズることができ、多くの人に視覚的な娯楽として消費してもらえるかもしれません。※実際、鬼のように売れたそうです。

ここまで読んで頂きありがとうございました。
このホームページは創作者支援サイトです。
創作者の方向けの記事を発信しています。