小説執筆に役立つツール・アプリまとめ
小説執筆に役立つツールをまとめてみました。
文章の傾向分析、推敲補助など、小説を書くときに利用できる便利ツールを集めました。
みなさまの創作ライフのお役に立てれば幸いです。随時更新。
- 0.1. ノベルチェッカー
- 0.2. 小説形態素解析CGI(β)
- 0.3. 類語辞典
- 0.4. 即興小説トレーニング
- 0.5. 文体診断ロゴーン
- 0.6. 診断メーカー
- 0.7. タロットプロット
- 0.8. 連想検索エンジン
- 0.9. 執筆ツールLEVON
- 0.10. Live Novel
- 0.11. タイポ/変換ミス/誤字脱字エラーチェック/校正「Enno日本語エラーチェック」
- 0.12. 小説推敲補助ソフト「Novel Supporter」
- 0.13. 長文要約AI“ELYZA DIGEST”
- 0.14. 2次元画像生成サイト「WAIFU LABS」
- 0.15. 画像メーカープラットフォームPicrew(ピクルー)
- 0.16. AI BunCho
- 0.17. AIのべりすと
- 0.18. 新書ページメーカー
- 1. MidPlot
ノベルチェッカー
ノベルチェッカーは、小説の原稿に文章的な問題がないかチェックすることができるアプリです。
文章の禁則事項に触れていないか?(行頭字下げ、三点リーダー、カッコ末尾の句読点など)総文字数、原稿用紙換算にして何枚か? 地の文とセリフの比率、漢字の割合(全体の何%か?)、といったことを調べて、問題箇所を表示することができます。
原稿用紙に換算したら何枚になるか、文庫本に換算したら何ページになるかを算出してくれます。電撃やガガガの場合、富士見ファンタジアの場合など、出版社ごとのフォーマットにあわせて計算してくれるので、公募の前に、ぜひ活用したいツールです。
小説形態素解析CGI(β)
小説形態素解析CGI(β) – E.N.Nach 小説形態素 解 析CGI(β) フォームに小説文(SS)を入力してください。 最大50KB(25,000字)程度まで解析できます。
文章を入力すると、文章の傾向を解析してくれます。名詞や動詞などの出現頻度を数値で表してくれるので、自分の文章をデータで客観的に見ることが可能となります。下記のようなコメントも出力してくれるのが嬉しいです。これは私の作品パーフェクトホープを解析した結果です。
やや地の文が多めの文体となっています。
かな:漢字の比率は読みやすい範囲だと思われます。
1つ1つの文章の長さは平均的です。読みやすいと思います。
文体やテンポにもよりますが、平均と比べだいぶ副詞が少ないようです。
指示語がやや多めに使われているようです。
接続詞が少なめです。文章運びはテンポ・感性重視のようです。
体言止めはほとんど使われていません。
連用中止法が高い頻度で使われています。
若干説明寄り・要約寄りな文章展開のようです。具体的には、自立語における名詞の比率がやや高いようです。
物事を形容する言葉より、動きの描写が多いようです。
類語辞典
約3800000語の類語や同義語・関連語とシソーラスを収録
こちらのエントリーでも書きました。
「表現が定まってきてしまう」問題……「言葉が思いつかない」を解決する
この類語辞典というのは小説を書く上でとても便利です。
即興小説トレーニング
「より良い作品を創れるようになるのに最も効果的な方法は、一度生み出したものを大事にすることでなく、何度も生み出し、『生み出す』ことにおいて上達することである」という思想のもとに生まれた、小説練習用ウェブサービスです。
数をこなすというのは、どんなときにも有効ですね。このサイトは、お題を提案してくれ、時間内に小説を完成させていくという文章のトレーニングができます。必須要素「あり(無茶振り要素)」を選択すれば、必須要素も選択してくれます。
なれてくるまでは小説を毎日書くのは難しいので、こうしてお尻を叩いてくれるしくみは嬉しいですね。
文体診断ロゴーン
文体診断 λόγων ( ロゴーン ) 以下に文章を入力していただくと、名文の中から類似の文体を探し出します。 また、文章の表現力や読みやすさを評価します。入力の上限は5000字です。
文章を入力すると、どの作家や作風に似ているかを診断してくれます。
再び私の作品パーフェクトホープを解析したところ、浅田次郎に一致指数89.1で似ているそうです。
診断メーカー
[三題噺]がテーマの診断 – 診断メーカー
診断メーカーから、三題話をテーマにした診断へのリンクです。三題噺とは、落語の形態の一つで、寄席で演じる際に観客に適当な言葉・題目を出させ、そうして出された題目3つを折り込んで即興で演じる落語です。
つまり、ネタをみつけるためのツールですね。ネタ出しに悩んだ時に、よかったらつかってみてください。
タロットプロット
「性質」×「人物」×「場所」をランダムで組み合わせてネタ出しをおこないます。
「シャッフル!!」をクリックすると、キーワードが再抽出されます。
「性質」×「人物」×「場所」をランダムで組み合わせてネタ出ししてくれるツール。動物好きな小説家が、古代遺跡にいる。など、物語が始まりそうなネタを出してくれます。新しいキャラクターのアイデアに悩んでいたり、雰囲気を変えたい時につかえそうです。
連想検索エンジン
「連想類語辞典」はこんなときに役立ちます
・もっと的確な言い回しを見つけたいとき
・言い換えが可能な違う言葉を見つけたいとき
・単調な文章になってしまったなーと感じたとき
・ある言葉から連想される言葉を知りたいとき
検索フォームや索引から言葉を指定すると、その言葉の類語、同義語、連想語が表示されます。表示された言葉のリンクをたどることで、「類語の類語」も簡単に検索に検索できます。
一つの言葉から連想される言葉を表示してくれるサイトです。類語辞典をより曖昧にしたものと言えるでしょうか。少し触ってみると、新しい検索体験にワクワクすると思います。活用すれば、文章を書く上で、言葉のレパートリーを増やせること間違いなしです。
執筆ツールLEVON
LEVONβ版はブラウザで利用できる創作支援ツールです。
ブラウザから利用できる執筆ツールです。小説におけるシーン、登場人物や世界観や年表などを一まとめにして管理できます。
執筆ツールを探している方にオススメです。
Live Novel
この度、小説の執筆をリアルタイムで公開し、読者さんとチャットでコミュニケーションがとれるサービスを趣味で作ってみました!(中略)
https://note.com/livenovelproject/n/n0220631d950a
Live Novelのコンセプトは小説を完成させることではなく、
読者さんが作者さんのことをもっと好きになれる空間を作る!
なのです。
素敵な志のもと、運営されているサイトです。
小説家が小説を書くことが、エンターテイメントとなり、読者さんともっと仲良くなれるようにという思いが伝わってきます。配信者さんが加筆している場所をリアルタイムに追従できるようにするなど、日々アップデートされていますので、これからもっと盛り上がってくるサービスだと思います。
タイポ/変換ミス/誤字脱字エラーチェック/校正「Enno日本語エラーチェック」
日本語の文章のタイポ/変換ミス/誤字脱字エラーをチェック/校正「Enno日本語エラーチェック」
チェック対象となる文は、 現代日本語で書かれたフォーマルな文章 (出版物全般、公式文書、ビジネス文書、ビジネスメール、法務文書、特許文書、マニュアル、論文、ニュース記事、エッセイ、改まった手紙など) を想定しています。業種、分野、文脈は基本的に限定しません。
文章の校正をしてくれるツールです。
下記を宣言しており、アイデアを盗まれる心配もありません。
- チェックされた文章は、一切データベースに保存しません。
- チェックされた文章は、Googleなどの検索エンジンに保存されることもありません。
- チェックされた文章は、サーバーのログにも出力していません。
- サイトへの通信はSSL証明書によって暗号化されています。
ただし、トップページの『タイポ/変換ミス/誤字脱字エラーをチェックする』ボタンを押すと下記のポップアップが出てくる通り、インターネットに流してよいものかは判断しましょう。具体的には、仕事で使うのはやめたほうがよいです。
チェックしようとしている文章はインターネットに流してもよいものですか? メニューの[使い方]の注意書きを読んでいない方はいったん[キャンセル]を押して中断し、使い方をよく読んでから再開してください。[OK]を押すとチェックを開始します
実際チェックすると、下記のような画面が表示されます。文章が正しいかどうかの観点でコメントまで入れてくれます。とても便利ですね。
小説推敲補助ソフト「Novel Supporter」
本ソフトの目的は、小説の推敲を補助することです。
本ソフトは、小説をゼロから書くためのソフトではありません。書き上げた原稿の、推敲を補助するためのソフトです。
各種ツールを実行することで、小説のテキストファイルを加工して強調します。そうすることで、推敲の際に見落としがちな部分を、見落とし難くします。
本ソフトは、あくまで推敲の補助を行なうためのものです。小説自体を、機械的に改変するものではありません。
眼鏡をかけると文字が見やすくなるのと同じように、よく言われる注意点を気づきやすくするために、本ソフトを利用して下さい。
無料で下読みしてくれるようなツールです。
下記のように、推敲を助けてくれる機能が盛り沢山です。
- 単語近傍探索
- こそあど確認
- 文末重複確認
- 段落先頭重複確認
- 文章警告
- 画数ヒートマップ
- 文長ヒートマップ
- ルビ追加
- 文字種表示
- 指定文字数改行
- 音声読み上げ(SAPI5)
- センチメント分析
- 使用単語集計
- 正字略字切り替え
- 章ボリューム表示
- 言い回し確認
- 表記ゆれ確認
こちら、とても便利なのでWindowsユーザはぜひつかってみてください。
長文要約AI“ELYZA DIGEST”
“ELYZA DIGEST” は入力したテキストデータを3行に要約することができます。大規模言語モデルを活用した「生成型」の要約モデルであり、読み込んだテキストを元にAIが一から要約文を生成します。書籍・小説・ニュース記事のような誤字脱字の少ない綺麗な文章だけでなく、議事録・対話テキストのような乱雑な文章・文字列であっても対応可能です。テキストの直接入力以外にもURLを張り付けることで該当ページ内の全テキストから要約文を作成できます。
当AIモデルは、NLP(自然言語処理)の最先端技術を活用し開発され、2021年7月1日より東証一部上場企業であるSO MPOホールディングス株式会社と開始した実証実験でも利用されています。
どんな文章でも、AIが3行に要約してくれる長文要約ツールです。以下画像の赤枠フォームに、要約したい文章か要約したいページのURLを入力し、利用規約に同意するのチェックボタンを押してから要約スタートすることで、長文を要約してくれます。
私も昔書いた物語の序章(約4500文字)を要約してみました。もともとニュースの要約に利用する想定でツールが作られているため、シンプルでわかりやすい要約になっています。日本語になっていないところもありますが、それは私の文章がおかしいからですね(笑)
神戸市立大学大学院の主席が決まる日を、成田優作氏が振り返っている。主席は、56の単位を全てA以上の評価で取得していたという。学生生活がエンジョイし、いい会社に入ろうと考える学生が多かったと語った。
自分の書きたいことがまとまらないときに、思いつくまま書き出してみて、それを要約してもらうと、ネタ作りに役立つかもしれません。貴方も物語のあらすじ作成に活用してみてはいかがでしょうか。
2次元画像生成サイト「WAIFU LABS」
世界に誇る人工知能にアニメの描き方を教えました。見ている絵は全て人間ではないアーティストが描いたものです! ワイルドでしょ?それは、機械が人間と同じくらいワイフを愛していることが判明しました。
我々は誇りを持って人類の歴史の次の章を提示します:世界で最も賢いAIアーティストからのライトなワイフのコミッション。
5分以内に、アーティストはあなたの好みを学習して、あなたのためだけに完璧なウェイフを作ります。
トップページから[MEET YOUR DREAM WAIFU]ボタンをクリックすると、キャラクター画像が表示されます。自分の生成したいキャラクターイメージに近い画像をクリックしていくと、貴方好みのキャラクター画像を生成してくれます。
小説のヒロインのイメージをイラスト化したい時に使えるツールです。
画像メーカープラットフォームPicrew(ピクルー)
Picrew(ピクルー)は、「自分のイラストで画像メーカーが作れる」「作った画像メーカーで遊べる」 画像メーカープラットフォームです。
Picrewであそぶ
クリエイターが制作した画像メーカーで、好きなアイテムを組み合わせて、画像やキャラクターを作ることができます。
作成した画像は、ダウンロードしたり、SNSでみんなに見せて楽しみましょう。
Twitterのアイコンなどで、少し首を傾げた、同じ構図のイラストが大流行したことがありました。それらの画像がどうやって生成されたかをようやく突き止めました。
画像メーカープラットフォームPicrew(ピクルー)は、いろいろなクリエイターさんが画像生成ツールを提供できるサイトです。基本的に、画像の構図は変えられず、服や顔のパーツを選択して自分好みの画像を作るサイトのようです。私もひとつ作ってみました。
このサイトも、小説のヒロインのイメージをイラスト化したい時に使えるツールです。もちろんTwitterのアイコンとしても使えますよ。
AI BunCho
AI BunChoはAIが物語のタイトルやプロットを提案したり、本文を生成する創作支援アプリです。
小説に特化したAIであるパラメータ60億の大規模日本語言語モデルを用いており、かなり文脈に沿った文章の生成が行えます。
これまでに290万以上の作品がAI BunChoを用いて生まれました! (生成された作品データの総数)
AI BunChoは、AIを活用した文章生成ソフトで、人間のように自然な文章を生成することができ、ニュース記事、ブログ記事、小説などの文章を生成することができます。AI BunChoは、大量のテキストデータを学習し、人間のように文章を理解し、生成することができるようになっています。ややユーザインタフェースがわかりにくい印象なので、使い方は以下の動画を参考にしてください。
AIのべりすと
「AIのべりすと」は、日本語で史上最大の73億/200億パラメータ&総1.5テラバイトのコーパスからフルスクラッチで訓練した小説AIです。
お試しプロンプトから始めるか、好きな文章を入力して始めましょう。
ヒント: 最低でも5~6行程度の文章を入力した方が思ったようなジャンルの文章が生成されます。
こちらもAIを活用した文章生成ソフトです。AI時代が花開きつつありますね。「AIのべりすと」を用いることで、誰でも簡単にAIの力を借りながら小説を書くことが可能で、最初に入力した文章に応じて、セリフの口調や文脈に合った物語の展開がAI側によって生成されます(台詞を優先したり、地の文を優先したりといった指定ができます)。AIが生成した文章に加筆を行い、さらに文章を静止することで、オリジナリティに溢れる小説を作ることができますよ。
こちらもユーザインタフェースが若干わかりにくいですが、AIのべりすとのページに有る以下のボタンを押せば始められます。
あとは「吾輩は猫である。名前はまだない。そんな吾輩は今、」と書かれている枠内に文章を入力して、続きを書いてみましょう。吾輩は猫である〜を消して、自分の作品を貼り付けてもOKです。
新書ページメーカー
https://sscard.monokakitools.net/shinsho.html
「ページメーカー」シリーズとは
https://sscard.monokakitools.net/bunko_rule.html
テキストを書籍の本文になぞらえたレイアウトで画像化するオンラインツールです。Web上での気軽な作品発表や、手軽な紙媒体配布を楽しんでいただきたく、開発しました。現在、文庫、新書、A5二段組があります。(派生としてInstagram向け正方形サイズのバージョンも)
SS名刺メーカーさんの作成されているツールで、新書ページのような画像を生成することができます。小説書きさんがTwitterで活動するときには、ぜひこれを使って画像を生成して、その画像をツイートするようにしてみてください。とても読みやすいです。(Twitter自動連携機能も追加されており、4ページずつ投稿する機能があります!ページを生成したあとで、Twitterに投稿するか画像としてダウンロードするかを決められます!)
私は「源暎こぶり明朝」、「文字中1段(15行×39字=585字)」の設定が特に読みやすいと思います(他の設定はデフォルト)。作ってみたのが以下となります。文字が詰まっていても読みやすいと思いませんか?よければ使ってみてください。
MidPlot
映画、小説、漫画のストーリー制作や、スピーチなどにも使えるフォーマット「三幕構成」の作成を補助するアプリです。流れに沿って進めるだけで本格的なプロットが作成できるアプリです。
・AI機能搭載
・直感的に分かりやすいグラフ機能
・カードボード機能で視覚的に管理
先進的な取り組みには乗るのが良いですね。AIを使って小説執筆を効率よく進めていきましょう。
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