新作を書く前にチェック!|タイトル・冒頭・あらすじの3点確認
テーマが決まった。プレミスも考えた。構成の型も学んだ。キャラクターも設定した。
――もう書き始めていいですか?
ちょっと待ってください。あと3つだけ確認させてください。
この3点を書き始める前にチェックしておくだけで、「3万字書いてから、この小説つまらないかもと気づく」悲劇を防げます。Step 3からStep 4への橋渡し記事として、ここでは全体像をお伝えします。各テーマの詳細は、リンク先の専門記事で深掘りしています。
確認1:タイトル――読者に「中身を想像させる」一文になっているか
良いタイトルが浮かんだら、コンセプトも冒頭も、はっきり言って全部出てきます。
タイトルで最も大切なのは、読者がどんなストーリーが展開されるか想像できることです。なぜなら、タイトルは読者に「予測の土台」を提供するものだからです。
タイトルのセルフチェック
• [ ] 読者がタイトルを見ただけで、物語のジャンルや雰囲気がわかるか?
• [ ] 同ジャンルの売れ筋作品のタイトルと並べて違和感はないか?
• [ ] 長すぎないか? 短すぎないか?(Web小説は20〜40字が目安)
• [ ] 検索したときに、似たタイトルの作品と埋もれないか?
2026年のタイトルトレンド
Web小説のタイトルは年々変化しています。2026年現在の傾向:
| トレンド | 例 |
|---|---|
| 状況説明型(30字超) | 「〇〇だった俺が△△したら□□になった件」 |
| 疑問喚起型 | 「勇者パーティーを追放されたので、最果ての地で暮らしてみることにした」 |
| シンプル象徴型 | 一般文芸に多い。「薬屋のひとりごと」「推しの子」 |
どの型を選ぶかはジャンルとターゲット読者次第です。迷ったら、自分が投稿するサイトのランキング上位作品のタイトルを10本リストアップしてみましょう。ヒントは先駆者にあります。
▶ タイトルの詳細は →「タイトルの付け方完全ガイド」
確認2:冒頭のシチュエーション――「このキャラ×この状況」は面白いか
小説の登場人物は物語の生命線です。徹底的に魅力を詰め込み、主人公属性もりもりの複雑なキャラクターにしましょう。
その上で確認すべきは、「どんなシチュエーションで物語がスタートするか?」です。
冒頭のシチュエーションは、タイトルの次に読者が見るものです。ここが面白くなければ、読者はブラウザバックします。
冒頭シチュエーションのセルフチェック
• [ ] 主人公は「何か」を求めているか?(目的が明確か)
• [ ] 冒頭3行で「この物語は何を描くのか」が伝わるか?
• [ ] 最初のシーンにコンフリクト(衝突・障壁)があるか?
• [ ] 読者が「続きを読みたい」と感じる引きがあるか?
シチュエーションからキャラを逆算する
面白い冒頭を作るコツは、シチュエーション先行×キャラ逆算です。
1. まず面白いと思える状況を考える(例:「魔王を倒した直後に勇者がクビになる」)
2. その状況を最大限に面白くするキャラクターを考える(例:「人の良さが仇になるタイプの勇者」)
3. シチュエーションとキャラの組み合わせを何パターンか試す
キャラクター設定を先に詰めてからシチュエーションを考えるのも正攻法ですが、初心者は「状況が先→キャラを合わせる」ほうが手詰まりになりにくいです。
▶ 冒頭の詳細は →「冒頭の書き方」
確認3:100〜200字のオチ付きあらすじ――書けるか?
タイトルと冒頭が決まったら、プロットや設定資料を作る前に、100〜200字であらすじを書いてみましょう。
このあらすじに含めるべきは3つだけ:
1. 要するにどんな話なのか
2. おおまかな結末はどうなるか(オチ)
3. 何がこの作品の一番の特徴か
あらすじの具体例
> 勇者パーティーを解雇された回復術士のリック。追放先の辺境で、人々の怪我を治すうちに村人たちの信頼を得ていく。やがて魔王軍の支配から村を解放し、「本当の勇者」として立ち上がる。――追放後に才能が開花する成長物語。(112字)
200字で書けたら、100字に集約する。不要な情報を削り、本当に重要なものだけを残す作業です。
なぜ「書く前に」あらすじを書くのか
• 自分が何を書きたいのか整理できる。 100〜200字に収まらない=まだ考えがまとまっていない
• 物語の着地点が見えるので迷走しない。 途中で「この話、どこに向かってるんだっけ?」がなくなる
• 面白くなさそうなら、この段階でやり直せる。 3万字書いてから「つまらない」と気づくより、200字の段階で気づくほうが圧倒的にコストが低い
▶ あらすじの詳細は →「あらすじの書き方完全ガイド」
書く前の総合チェックシート(保存版)
| チェック項目 | 合格基準 |
|---|---|
| タイトル | 読者がジャンルと雰囲気を想像できる |
| 冒頭シチュエーション | 最初の3行で「続きが気になる」を作れている |
| キャラクター | 主人公に明確な目的と弱点がある |
| 100字あらすじ | 要するにどんな話か+オチが書ける |
| 200字あらすじ | 上記+この作品の一番の特徴が入っている |
| 重複チェック | 同ジャンルの人気作品と設定が丸被りしていない |
| 自分のテンション | 「この話を書きたい」という気持ちが、まだ続いているか |
最後の項目が意外と大事です。チェックシートを全部埋めた結果、「あれ、なんかワクワクしない……」と思ったなら、それは設定を見直すサインです。設定を変えてもう一度チェックするか、いったん寝かせて別のコンセプトを試しましょう。
まとめ
新作を書く前に確認すべき3点:
1. タイトル ── 読者に物語を想像させる一文になっているか
2. 冒頭のシチュエーション ── 「このキャラ×この状況」は面白いか
3. 100〜200字のオチ付きあらすじ ── 書けるなら準備OK、書けないならまだ考えが足りない
この3点がクリアできたら、いよいよ Step 4 の各テーマを深掘りしていきましょう。
• タイトルを詳しく → 「タイトル設計完全ガイド」
• あらすじを詳しく → 「あらすじの書き方完全ガイド」
• 冒頭を詳しく → 「冒頭の書き方|名作に学ぶ技術」





