カタルシスが売れ行きを左右する!小説における『カタルシス』とは?




 小説におけるカタルシスはとても大切な役割を持っています。カタルシスは、まさに「売れるための要素」です。と聞けば、これを外すわけにいかないと思いませんか?中にはもっと早く知りたかった!という人もいるかもしれませんよね。

 そんな『カタルシス』について、ここではよくわかる簡単な言葉で説明します。『カタルシス』効果で売れる小説を生み出しましょう。

『カタルシス』とは何か

 先に少々難しい話をします。そもそも『カタルシス』とは、詩学や、心理学の世界において「浄化」を意味する言葉です。

 これに対し、哲学者のアリストテレスは、「悲劇の効果」の1つとしてこのカタルシスを上げており、「悲劇が観客の心に怖れと憐れみを呼び起こし感情を浄化する効果」という意味で、現在も演劇学用語として使われています。

 また精神医療においても用いられており、「抑圧されていた心理を意識化させ、鬱積(うっせき)した感情を除去することで症状を改善しようとする精神療法」という意味を指します。

 どんな分野においても共通していえるのは、「心の中にたまったものが一気に開放され、気持ちが浄化されること」ということです。

小説の上での『カタルシス』とは

 では、小説の上ではどのような意味があるのでしょうか?一言でいうと、『カタルシス』とは「抑圧からの開放」です。もしあなたが「抑圧から開放」されたら、思わず「気持ちいい!」となりませんか?

 イメージしてみて下さい。険しい山道をひたすら何時間も歩いて登り、体力も気力も使い果たし、「もうこれ以上無理だ・・」と思った瞬間、視界がパーッと開け、目の前には下の町が一望できる素晴らしい風景が広がり、一気に吹き通る心地よい風を全身で感じる。あなたは思わず「気持ちいい!」と口走ってしまいませんか?

 それと同じです。小説にもそのような「抑圧からの開放」をストーリ―に入れ込むことによって、読者にも「気持ちいい!」という感情が湧きます。カタルシスを得ることで、抑圧されていた欲求が満たされ、人は満足感と共に快感を覚えることになるからです。むしろそのカタルシスを得たいからこそ読者は小説を手にするといってもいいくらいです。

カタルシスの強烈さが小説の売れ行きを大きく左右する

 カタルシスが強烈かどうかは、小説の売れ行きを左右するともいわれています。カタルシスはそれ程小説にとって大切な要素です。

 では、具体的にどのように『カタルシス』を入れ込むのか。要は、度々主人公に対して「障害」を入れんで起伏を作ればいいわけです。

・【抑圧】主人公が敵となるキャラクターから痛めつけられる
 または、さまざまな苦難が押し寄せる。
 ↓
・【開放】主人公は有力な情報や仲間を得て、敵役に反撃する【開放】


《例:シンデレラの場合》

【抑圧】 両親をなくし天涯孤独のシンデレラは、継母たちから冷たい扱いを受ける。お城の王子様が婚約者を探すための舞踏会に行くのも邪魔をされた。
 ↓
【開放】シンデレラも仲間たちのおかげで何とか舞踏会に行けることに。
 ↓
【抑圧】日頃から門限に厳しくされていたシンデレラは、慌てて帰るため靴を片方落とす。
 ↓
【開放】王子さまはガラスの靴を頼りにシンデレラを探し出し、結婚して仲良く暮らす。

 こういったストーリーはよくある典型的な型ではあるのですが、この「抑圧」と「開放」の波を受け、その度に読者は「快感」を得ながら読み進めます。読者はこの小説を読めば確実に「快感」を得られるだろうという小説を求めます。つまりカタルシスが強烈な小説ほど売れるというわけです。

まとめ

 カタルシスはそもそも「浄化」を意味する言葉で、詩学・心理学・哲学・精神医療・演劇学などで用いられる言葉です。小説における「カタルシス」とは、「抑圧からの開放」であり、カタルシスが含まれたストーリーを読んだ人に「快感を与える」という大切な役割を担っています。

 カタルシスが強烈かどうかは小説の売上を左右します。これから小説を書く際はぜひこのカタルシスについても意識してみて下さい。売れる小説が書けるようになりますよ。

ここまで読んで頂きありがとうございました。
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