【小説の執筆、推敲が辛い時に役立つ考え方】小説家は3つの人格を使いこなそう

2019年9月26日

小説家のみなさん、
こんにちは。
杞優橙佳です。

今日は自分の作品との向き合い方について書いていきます。

誰かのために作品を書いているわけではないと思いつつも、誰にも応援してもらえないと辛くなってきて、小説を書く手も止まってしまいますよね。

そんなときに、3つの人格を上手く使えたら、執筆が止まることなく進められます。みなさんであれば、物語の登場人物を演じるように、自分の中に3つの人格を用意することもできるはず。

お役立ちな3つの人格について説明していきますね。

小説家は3つの人格を使いこなそう!

私が小説を書く時に心がけているのは、
3つの人格を使い分けることです。

それは
人格1.自分大好き、自分全肯定、創作大好きマン
人格2.批判的な読書家、日本語添削マン
人格3.作品ファンの編集員、これいいじゃんマン
の3人です。

では、それぞれどういった場面で登場するのか、見ていきましょう。

人格1.自分大好き、自分全肯定、創作大好きマン

この人格は、プロットの作成時と小説執筆時に出てきます。
特に活躍するのは小説執筆時ですね。物語を完成まで持っていくのはすごいエネルギーが必要です。だからあなたは自分大好きじゃないといけませんし、自分のすることを全肯定してあげる優しさをもつべきと考えます。

創作に取り組もうと思う人が1000人に1人だとすれば、
物語を書き切れるのは10000人に1人でしょう。

10000分の1に入るために、まず自分の悪い点も含めてありのままを受け入れてあげましょうね。文章が荒いなーと思っても、書いていれば上手くなっていきます。人格1がダメでも人格2がなんとかしてくれます。

人格1の役割はまず物語を完成させること。
0から1を生み出す、もっとも貴重で価値あることのできる人格です。
自分を好きな自分を信じましょう!

人格2.批判的な読書家、日本語添削マン

人格2はプロット推敲と、小説完成後の推敲を担当します。
人格2は自分に対して批判的な目を持たなければなりません。

『この文章読みにくいな、この物語冗長だな、何が目的かわからなくなってきたな、このキャラクター誰だっけ?』

読者の目線で厳しく物語を批判してください。そして批判するだけではなく、建設的なアイデアを出すよう心がけてください。この展開の方がいいんじゃないか?この表現のほうがいいんじゃないか?そういうコメントこそが人格2に求められる姿勢です。

逆にいうと、面白くないなと思考停止したり、自分には無理だと思考停止するのは人格2失格です。

この人格は批判家ですが、否定はしないのです。
そうすることで自分を攻撃せず、前向きな創作活動が続けられます。創作者は誰もが繊細です。

せめて自分だけは、自分が傷つかないように配慮してあげましょうね。

人格3.作品ファンの編集員、これいいじゃんマン

人格2と同じタイミングで投入される人格です。
人格1と何が違うの?というと、一歩引いているところです。

人格1はあくまでも創作者ですから、批判を大げさに受け止めてしまうし、自分の書いた物語に愛着もあるので変更を躊躇してしまいます。

人格3はそうではなく、一歩引いたところから他人事のように物語を見ます。
人格2のアイデアが面白そうならちょっと変えてみるかと作品をいじるのも躊躇しません。

原作の雰囲気はリスペクトするものの、よりよい作品になるなら展開をバッサリ切ることも。他人の作品に手を入れるような感覚で、物語をブラッシュアップしていきましょう。

ですが忘れてはいけないのは、人格3はあくまで作品ファンで、出来上がったものに対してはこれいいじゃんと肯定すること。

人格3が人格2と一緒になって作品を批判すると、作者は辛くなってきますからね。自分で自分を認めてあげる、もうひとりの自分を創りましょう。

三重人格での物語制作の流れはこうなる

3人の人格の使い分けはこうなります。

・プロット作成 人格1
・プロット推敲 人格2,3
・小説執筆 人格1
・推敲 人格2,3

基本的には自分大好きマンの人格1が先導し、その後はネガティブな人格2とポジティブな人格3が議論して、作品をブラッシュアップしていくイメージです。

人格1は最終的には消えてしまってもオッケーです。

俺SUGEEと物語制作を牽引してくれる人格1は推進力として大変頼もしいのですが、周りの声を取り入れられず凝り固まってしまう可能性もありますから、どこかのタイミングでお別れした方がいいんですよね。

長い時間が経って、人格1が消えた頃に作品を見直すと、冷静な目線で作品をブラッシュアップできたりします。

とはいえ作品はポジティブに肯定するのは忘れないでくださいね。

Twitterなどで宣伝するにしても、自分の作品を愛して、みんな知ってもらいたいと考える人格3が重要となってくるのです。人格3はあなたの作品を好きなあなた自身。

あなたの作品はあなたにしか書けないんです。大事にしてあげてくださいね。

まとめ

さて、本エントリーでは、小説家は3つの人格を使いこなすべきだという話を書きました。

人格1.自分大好き、自分全肯定、創作大好きマン
人格2.批判的な読書家、日本語添削マン
人格3.作品ファンの編集員、これいいじゃんマン

他にも私はこういう人格を使いこなしてますとかありましたら、ぜひコメントくださいね。ではでは。

ここまで読んで頂きありがとうございました。
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