推敲には「思いやり・冷静さ・勇気」が必要!小説の推敲方法を解説




 あなたは今小説を書き終えたとします。さぁ、それから何をしますか?すぐに読み返す?それともコーヒーを淹れに行く?もう原稿はお腹いっぱい!とばかりに外に出る?執筆後何をするかはもちろん自由です。しかしどんな小説家もすべきこと、それは「推敲」です。執筆後の「推敲」がなければ小説は完成しません。この記事では、推敲とは何か、具体的なやり方、その目的を解説します。どうぞコーヒーでも飲みながら楽な気持ちで読んで下さいね。

推敲は、「思いやりの行為」

「推敲」とはどんな作業だと思いますか?一言一句間違えないための誤字脱字チェックだと思われている方も多いのではないでしょうか。でもそれは「推敲」の一側面でしかありません。推敲とは自分以外の「他の人に楽しんでもらうための行為」すなわち「思いやりの行為」です。

 他の人に楽しんでもらうために原稿を書いた「過去の自分」に、なぜこう書いたのか?もっと伝わる表現はないか?誤字脱字で読みにくくないか?とさまざまな観点で質問をぶつけてみる。その後、「今の自分」ならこう書く!と新たな最良の文章に置き換える。つまり「推敲」とは「過去の自分への質問と、今の自分にできる最良の置き換え作業」ともいえます。

推敲のやり方とは?

推敲のやり方はいろいろありますが、ここだけは押さえたいポイント3つをご紹介します。

①小説から離れる時間をもつ

これは小説家がもっとも実践している方法ではないでしょうか?一旦書き終わったら、すぐに推敲開始せずにそのまま放置します。これを「小説を寝かせる」といいます。ある程度の期間をおくことで人は冷静になり、自分の作品の粗が見えるようになるからです。大切なのは完全に小説の内容を忘れてしまうこと。初めは1日程度、その後、後述する②や③を繰り返し、その後また1週間おく。このように何度も寝かせて下さい。冒頭で述べたように、外出したり思い切って旅をしてしまっても構いません。すっかり小説のことを忘れてしまいましょう!そうすることでいろんなアイデアも湧きやすくなります。

②見た目を変えて読んでみる

次にいろんな方法で読み込みます。まずは声に出して読み、リズム感・文のバランスを確認します。そして次に、横書きを縦書きにしてみる、フォントを変えて書き直すなどしてそれを読みます。書いている方向やフォントなど見た目を変えることで「まるで違った作品」のようになり、これもまたどんどん粗が見えてくるのでおすすめです。誤字脱字チェックもこの中に含まれます。例えば、声に出す音読の時は、リズム感だけをチェックする。次のチェックでは誤字脱字に集中する!など一つ一つの「読む目的」を決めてそれだけに集中しましょう。最終的には自分のスマホに転送して、スマホ画面で読むのもおすすめです。

③原稿を人の手に渡す

 原稿が自分の中にあるうちは、何度推敲しても同じ思考回路を辿ってしてまうことがあります。そういった場合は、自分以外の誰かに一度渡してみましょう。後ろに編集者が控えている人は編集者に。編集者はいないけど読んでくれる家族や知り合いがいる人はそういった人に読んでもらいます。人に渡した途端、ここはよかったかな?あの構成はまずかったかな?いいたい事は伝わってるかな?というリアルな思いが去来するはずです。これは人を冷静にさせる一番いい推敲方法です。

 

推敲の目的とは?

 推敲は「他の人に楽しんでもらう為の行為=思いやりの行為」と述べました。ではどんな文章なら人は楽しめるのでしょうか?

《人が楽しめる文章の特徴》

・「テーマ」や「コンセプト」が明確に伝わってくる
・読みやすく、わかりやすい

つまり「ストレスなく、いいたい事が明確である文章」ということです。そしてこのような文章を書き上げることが「推敲の目的」です。 この2つの項目にあてはまるような文を作る上で、余分な贅肉をそぎ落とすのが推敲であり、またそのために必要な文章を追加するのも推敲です。さらにもう一つ、「小説をもう一度高みにあげる」こともその目的です。自分にはもっといい小説が書けるはずだ!と自分を信じ小説自体を高めていきます。小説家としてはいつもベストな作品を世に打ち出したいですよね?「お金を払ってでも読みたいか?」このようなシビアな視点で小説を見つめなおし、より高みにある小説を書き上げるために「推敲」をするのです。

 

まとめ

 推敲は「人にストレスを感じさせず、言いたいことが伝わる文章にするための思いやりの行為」でした。時間を置く・見た目を変化させる・自分から切り離してみるなどして、冷静な目で粗をとことんチェックしましょう。そして書いた頃の自分と今の自分は違うのだと認識し、無慈悲な態度で自分の作品にばっさりとハサミを入れる、その「勇気」が必要です。小説は「推敲」を通じてようやく小説となりえるものです!

ここまで読んで頂きありがとうございました。
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