比喩は安易に使うのは危険?!比喩の種類、注意点、作り方を解説

 小説によく使われる比喩表現。でもこの比喩表現は、下手に使ってしまうと作品自体が台無しになると知っていましたか?まずは比喩表現の種類と、「どう使うことが下手な使い方なのか?」その具体例と理由、オリジナル比喩の作り方をご紹介します。比喩は便利だけど、使い方は要注意!小説を書く皆さん必見です!

 

比喩の種類

 比喩とは、「~のように」に代表されるように何かを何かで例えることを指します。また一見比喩ではなさそうな文でも「暗に何かをほのめかすような文」を比喩的表現といいます。次に5種類の比喩をご紹介します。

①直喩(ちょくゆ)(シミル)

 最もシンプルでお馴染みの比喩。「~のような」を伴ったもの。明喩とも呼ばれます。

②隠喩(いんゆ)(メタファー)

 「~のような」を使わずに言い切るもの。暗喩(あんゆ)とも呼ばれます。①の直喩に比べると強い印象になります。

《例文》こどもは、私の生きる力だ。

③寄想(きそう)

 常識では結びつかない二つのものを結びつける比喩表現のことです̻

《例文》地下アイドル、地下芸人(売れないこと、知られていないことを”地下”と表現)

④転喩(てんゆ)

 前後の出来事のみを書いて、あることを表現するものです。

《例文》私は書類にサインをし、指輪を外した。(離婚を決意したことの例え)

⑤換喩(かんゆ)

 呼び名を「言い換える」ものです。

《例文》平成の怪物(野球の松阪大輔選手)

 

誰かが作った比喩は安易に使わない

 比喩は使うだけで小説がレベルUPするような気がして使いたくなるものですが、下手に使うのは失敗のもと。安易に使ってはいけません。決めセリフのごとく、ここぞ!という時のみに使用することで比喩は際立ちます。特に「よくある使い方」が最も危険です。「よくある使い方」というのは日常でよく使われる「慣用句」などを多用するということです。

《例》
 二つのものが全く違う様子⇒月とスッポン
 大人数が静まりかえる様子⇒水を打ったように

確かにこのような比喩は大変頭に残りやすく秀逸です。しかし、このような「誰かが作った表現」を多用するのは、創造性を求められる小説にとってはマイナス要素です。絶対に注意すべきことは「誰かが作った比喩を安易に用いないこと」です。

 

オリジナル比喩は「学んで、試す」で作る

 前項では「誰かが作った比喩を安易に使わない!」といいましたが、既存の比喩を知ることはやはり大切です。まずはたくさん知ることです。その上でその比喩がどのような仕組みでできているかを一つ一つ分析をし、パターンを学びます。
 そして日常で見聞きするいろんなものをそのパターンにあてはめて比喩を考えます。この比喩は意味が伝わるだろうか?秀逸な比喩と言えるか?など何度も推敲します。ポイントはたくさん知って、たくさん試すことです。

 

まとめ

 比喩表現はその種類の名前を聞くと難しそうですが、日常耳にしている表現ばかりです。大切なことは、誰かが作った比喩を安易に使わないこと。これは小説の評価を下げる要因になります。小説は創意性を求められる芸術です。比喩表現を利用したい時は、時間をじっくりかけて学び、新たにオリジナルの比喩表現を作りましょう。

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