「表現力がない」を解消、表現力を高める方法。

こんにちは。
杞優橙佳です。

よくこんな感想を目にしませんか?
「素晴らしい表現力に感動しました!」
でも、ちょっと待ってください。
表現力って、どういう力かよくわからない……と思いませんか?
人を感動させられるような力なら、ぜひ身につけたいですけれど。

本エントリーでは表現力について書いていきます。
では、なぜ表現力が重要なのでしょうか。そこから触れていきましょう。

表現力が重要な理由:プロットやアイデアに著作権はない

著作権ガイドラインによれば、プロットやアイデアに著作権はないといいます。

「プロットやアイデア」は著作権の保護の対象外と考えられており、基本的に許可を 得る必要がありません。 ただし、「既存の著作物の表現上の本質的な特徴を直接感得することのできる」場合 は、既存の著作物の許可を得なければならないとの判例もあります。

「プロットやアイデア」であっても、既成著作物から意図して多くを参考にして、著 作物の表現上の本質的な特徴を直接感得できるような可能性のある場合は、著作権者 の確認をとることを奨励します。

http://koenkyo.main.jp/wp-content/uploads/2019/07/guideline2019.pdf

 だとすると作家の独自性(作家性)はプロットやアイデアをどう表現するかによって決まります。

 つまり表現力=作家性ということもできるでしょう。

 ですから表現力を磨くことが重要です。

表現力を高める方法

 表現の意味を辞書でひいてみると

表現
[名](スル)心理的、感情的、精神的などの内面的なものを、外面的、感性的形象として客観化すること。また、その客観的形象としての、表情・身振り・言語・記号・造形物など。「情感を表現する」「全身で表現する」

https://dictionary.goo.ne.jp/word/%E8%A1%A8%E7%8F%BE/

とあります。

 表現の力=表現力とは、自分の心に思うこと、感ずることを他人に伝える力と言えるのではないでしょうか。

 だとすると、表現力の磨き方には2種類があると考えます。
①感情を表現する言葉をよく知ること
②自分の表現したい感情をよく理解すること

 ②を達成するためには①の言葉を知っておく必要がありますから、表現力をあげるためには、アメリカの心理学者ロバート・プルチックの提唱した感情モデルが役に立つかもしれません。

 プルチックは、人間の基本的な感情を『喜び・信頼・恐れ・驚き・悲しみ・嫌悪・怒り・期待』の8つとしてまとめ、感情同士が繋がっていると考えました。

https://swingroot.com/plutchik-emotion/

喜び→恍惚:希望が達成されたときや、優しさを感じたとき気持ち
信頼→敬愛:心配することなく、信じて安心できる気持ち
恐れ→恐怖:害悪や危険な事柄に対して逃避したいと感じる気持ち
驚き→共感:予期しない事柄を体験したときの瞬間的な感情
悲しみ→悲観:物事がうまくいかなかったり、大切なものを失ったときの気持ち
嫌悪→強い嫌悪:憎み嫌い、不快な気持ち
怒り→激怒:侮辱されたり傷つけられたりした時におこる不愉快な気持ち
期待→警戒:物事が自分の思い通りになることを望む気持ち
※外にいくほど浅い感情、中心にいくほど深い感情となります。

 作品を書く前には、この循環を眺めて、自分が表現したい感情はどれなのかを明確にしてみてはどうでしょうか。

 例えば主人公が恍惚とする様を書きたいのであれば、平穏を与え、喜びを与え、それがいつしか恍惚へと変わっていく。そのようなステップが必要となるでしょう。
※恋人同士が、この人といたら落ち着く……この人といたら嬉しい……この人といられたらうっとりする……これも感情循環のステップにそっています。

事実は感情によって七色に変化する

 感情のない文章は味気がないプロットに過ぎません。

例(事実).
 コロナウイルスで5名がなくなった。

 しかし表現したい感情があれば、プロットからこういった表現が可能となります。

例(嫌悪)
 不謹慎系Youtuberがコロナウイルスを撒き散らし、家族5名の命を奪った。

例(悲しみ)
 私の両親、祖父母、弟の5名が、コロナウイルスでなくなった。私はただひとり、この3LDKの戸建てにとり残された。

例(恍惚)
 私をいじめていた同級生の家族5名がコロナウイルスでなくなったらしい。私は思わず、口角を上げた。

 表現したい感情によって、コロナウイルスで5名がなくなったという事実を様々な文章で表現することができました。まさに、表現したい感情によって事実は七色に変化するのです。プロット(事実)と、どういう感情を物語にこめたいかを分けて考えると、新しい表現が生まれるかもしれませんね。

まとめ

 アイデアやプロットに著作権はありません。表現の力=表現力とは、自分の心に思うこと、感ずることを他人に伝える力です。表現力=作家の独自性を表すものになります。

 表現力を高めるためには、感情を表現する言葉をよく知り、自分の表現したい感情をよく理解することが大事です。

 本エントリーでは「表現力がない」を解消し、表現力を高める方法について書きました。

 あなたの素敵な物語ライフに、少しでもお役に立てれば幸いです。ぜひ参考にしてみてくださいね。