ヒロインいつから出しますか!?4パターンで考えるヒロイン登場タイミング【2020/7/23パターン5追記】

2020年7月5日

 こんにちは。
 杞優橙佳です。

 本エントリーではヒロインを何話目から出すか、について書いていきます。

 ヒロインの登場タイミングについてはいろいろな考え方があると思います。
 ヒロインは早くださないとダメという話もありますし、舞台説明してからヒロインを登場させるべきという話もあります。

 本エントリーではヒロインの登場タイミングを4パターンに分けて、どういうスタイルのときにどのパターンを使えばいいかをまとめてみます。

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パターン①最初から(1話目)

 ヒロインはとにかく早く出す、という考え方があります。

 恋愛ドラマでは、1話目でヒロインと出会うところから物語が始まったりします。

 また、少年漫画でもヒロインは早く出てきます。
 例えば2019〜2020年の大ヒット作「鬼滅の刃」でも、1話目で①主人公 ②ヒロイン(禰豆子と考えた場合ですが) ③敵の3つが明示されます。

 ヒーローがヒロインのために冒険をする……というのが少年漫画のひとつの王道でもあります。

 ですのでボーイミーツガールの冒険活劇や、恋愛ドラマでは最初からヒロインを出すのが良いでしょう。

パターン②最序盤(2話目~5話目あたり)

 小説の場合は、1話目でヒロインが出てこないケースも往々にしてあります。

 特に異世界転生ものや、追放ものの物語の場合、1話目は舞台設定を描くので精一杯。本当のスタートは2話目から、というのが多いはずです。

 ですので異世界転生ものや追放ものといった題材で物語を書く場合は、最序盤でヒロインを登場させるのが良いでしょう。

パターン③起承転結の承の頭(10話目あたりまで)

 3つめのパターンは起承転結の承でヒロインを出す方法です。

 起でひとつの小さな物語が終わり、承で新たな展開が始まる……!というときにヒロインをあわせて出す方法です。

 起で舞台設定を終えてからヒロインを出すということで、おおきな意味ではパターン②に近いかもしれません。パターン②はヒロインと一緒に物語をすすめていく作品で、パターン③は主人公がある程度成長してからヒロインと出会う作品と言えるでしょう。

 具体的な例でいえば、TV版のエヴァンゲリオンを思い出します。

 レイがヒロインでないとは言わないですが、アスカの登場タイミングはまさに起承転結の承の頭で、落ち着いた物語を一気に明るくしてくれたヒロインでした。

 私の作品『境界を超えろ!』も46話中の14話でヒロイン、リングリットが登場しています。

 エヴァンゲリオン世代の人間なので、影響されたのかもしれません。

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パターン④中盤以降

 中盤以降でヒロインがでてくるケースも考えられると思います。

 例えば序盤から中盤にかけては、主人公が何を目的として旅しているのかを伏せ、目的が実はヒロインを取り戻すためだったというような。

 もちろん主人公の回想の中でヒロインを描くことになるのですが、それを中盤以降に書いていくというやり方です。

(ベルセルクでグリフィスという名前だけを出しておいて、触編でグリフィスが何者なのかを描くようなスタイルと考えてください。触編ももはや最序盤に等しいですが……)

 可愛いヒロインは、物語を読んでもらえる原動力になるので、そのヒロイン無しで読んでもらうのは大変難しいと思いますが、謎やバイオレンスで引っ張っていって、引っ張れなくなったあたりでヒロインが惹きつける!という二段構えは良いかもしれませんね。

まとめ

 ヒロインを何話目から出すか、という課題について4パターンを考えてみました。

パターン①最初から(1話目):ボーイミーツガール冒険活劇、恋愛ドラマ
パターン②最序盤(2話目~5話目あたり):異世界転生、追放ものなど
パターン③起承転結の承の頭(10話目あたりまで):主人公が成長してからヒロインと会う作品
パターン④中盤以降:謎やバイオレンスで読者の興味をひける作品

 可愛いヒロインはいわば最終兵器。ヒロインを出すタイミングひとつで読者に与える印象も違ってきます。ぜひ、あなたらしい登場の仕方をさせてあげてくださいね。

 あなたの素敵な小説家ライフの参考になれば幸いです。ここまで読んでくださってありがとうございました!

2020年7月23日追記 第5の選択肢パターン⑤

 本エントリーを投稿したところ、熊ノ翁@執筆重視/低浮上中さんから、第5の選択肢をご提示いただきました。

 たし、かに。
 男同士の友情を描く物語があってもいいですし、ヒロインを無理やり入れたことが目に見えて、萎えてしまう作品もあります。

 創作活動に「必ず」はありませんから、作者の感性を大事にして、効果的にキャラクターを動かしていきたいですね。

ここまで読んで頂きありがとうございました。
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