自分の作品を読者に自信をもってオススメする方法!

2020年6月5日

 誰かに作品をオススメするのって、パワーがいりますよね。この作品、すっごく好き!と自信をもって言えるものでなければ、勧めることもはばかられますし。勧められた方もあまり嫌々勧めてきているのかなって思うものです。

 特に自分の作品は粗が目立って見えるものです。作家は読者を増やすために、作品のいいところを伝えていかないといけないのですが、恥ずかしくてできないって人も多いのではないでしょうか。

 では、自分の書いた作品を自信をもってオススメするにはどうすればいいのでしょう。

 本エントリーでは、自分の作品を読者に自信をもってオススメする方法!をご紹介します。

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作家は、自分の作品に自分で感想やレビューを書こう!

 私が作家の皆さんにおすすめしたいのは、自分の作品に自分で感想やレビューを書く、ということです。

 と、お待ちくださいね。「小説家になろう」などの投稿サイトでは作者が自分の作品に対して「感想」や「評価」をつけることはできませんし、禁止されています。それらを推奨しようという話でもありません(ご注意を)

 ではどうするか。
 作家の皆さんであれば、作品を書き出すツールはお持ちですね?

 パソコン、スマートフォン、あるいは下書き用のノートブックやメモ帳、なんでも構いません。あなたの書いた作品をあなた自身が読み手としてどう読んだのか、どんな部分を面白いと感じ、どんなキャラクターが物語の中で動いていて、それに対して自分はどう感じたのか。 

 あなたが書き上げた作品に対する「あなた自身の感想」。これをあなただけの目につくところで構いませんから書き出してみましょう。誰かに見せるための感想ではなく、作者のあなたが見るための感想を書き出すのです。

認知心理学でいう、可視化

 少し話が脱線しますが、「認知心理学」という言葉をご存じでしょうか。心理学の世界で現在、主流として用いられるもので、心理的なケアや援助を必要とする人々に、「認知療法」などと呼ばれるアプローチを行います。

 「認知心理学」が専門とするのは「情報の処理」とも言い換えられます。この「認知心理学」の用語に「可視化」と呼ばれるアプローチがあります。

 自分の作品に、自分で感想をつける作業は、この「可視化」という用語で説明や表現ができるかもしれません。

 2つの目線があります。
 1つは書き手としての目線
 もう1つは読み手としての目線です。

 二つの目線で、作品を多角的に見てみましょう。

書き手としての目線で可視化

 作品を書いているときって、ハイになりますよね。自分の作品は何より面白い!私はそんな妄想の中で執筆を続けます笑

 執筆途中のあなたは、これまでのストーリー展開や考えだしたキャラクターの性格、はたまた自分自身の経験などに基づいて、頭の中で描きながら作品を生み出しましたね。複数の展開案から、ひとつを選ばなければならない場面もあったはずです。

 自分が一番ベストという展開を選んできた結果……それがあなたの作品でしょう。

 では作者はどうしてその展開を選んだのか?これこれこういう理由で一番面白いから選んだのだと、目に見える形で書き出してみる。
 こうして面白さの理由を突き詰めて考えると、次作品でも活かせる、あなたの必勝パターンができあがるはずです。

 例えば二人の幼馴染に喧嘩をさせておいて、別の友人と仲良くさせてから、「やっぱり俺は幼馴染がいい!」と言わせると、胸が熱くなる。そういったストーリーのパターンをいくつも自分の中に蓄積していく。
 そうすれば、書き手としてのレベルは一段も二段も上がるはずです。

読み手としての目線で可視化

 書き手として自分の作品を読んだ後は、読み手として「分析」してみましょう。読み手として自分の作品に向き合ったときに感じた率直な思いを書き出すのです。

 ここは少しくどいな……。このキャラクターの行動原理がわからないな……。この単語が突然出てきたな……。
 など、感想を書き出す作業そのものが、一種の「推敲」と同じ役割をもってきます。

 また、この部分はやっぱり面白い!この部分が泣ける!といったお気に入りの見せ場にも気づくでしょう。なぜこの部分が面白いのか、なぜこの部分で泣いたのかを書き出してみる。

 そうして綴った「自分の感想」は、自身の作品に対する新たな発見を与えてくれ……何より自信や愛着や愛情をもたらしてくれます。作者が好きでないものをどうして読者に薦められようか! 作者は自分の作品をどこまでも好きでいるべきです。

 その手段として、自分自身で感想を書き出す技が使えます。ぜひ、積極的に活用してみてください。

レビューを書こう!

 さあ次はレビューです。この記事でも書きました。レビューとは、作品を誰かにオススメするときに書く、レビュワー自身の作品です。

 レビューを書くには、事前準備が必要です。
 作品に関する予備知識の収集や著者の経歴、執筆の目的などの著者への理解、物語の背景や構想、登場人物の性格の把握、気になった展開のメモなど……。

 こう考えたら、レビューするのってハードル高い、と思うかもしれません。

 しかし自分の作品についてはどうですか?

「あなたは自分の作品のどこを面白いと感じたのか?」
「あなた自身が作品を書き始めたきっかけはなにか?」
「作品を書き終えて、キャラクターにどんな声をかけてあげたいか」

 あなたの作品を一番知っているのは、ほかでもない貴方です。

 作者として、キャラクターや物語の中に寄り添ったあなた自身の言葉で、作品の魅力を伝えるための文章を書いてみましょう。

 実際に書き出してみると、あなたが読者にこの物語やキャラクターをどう受け止めてほしいか、非常にはっきりと、わかりやすく再確認できるはずです。

 また、自分の経験が展開に反映されていた。あのエピソードがあった時期に書いた物語だから、こんな表現ができたなど。自分の人生の物語がそこに展開されていると気づくはずです。

 だとしたら、あなたは自分の作品を自分の分身のように大切に感じられるでしょう。大切な気持ちは、レビューを読んだ読者にも伝わるのではないでしょうか。

まとめ

 「自分の作品を読者に自信をもってオススメする方法!」というエントリーを書きました。

 作者としての自分に大きな自信や力を与えてくれるのが、「感想」です。
 その感想やレビューを自分自身で書いてみると、自分の作品を好きになり、誰かに心からオススメできるようになります。

 ぜひ
誰かに見せるための感想ではなく、作者のあなたが見るための感想を書き出す
キャラクターや物語の中に寄り添ったあなた自身の言葉で、作品の魅力を伝えるための文章を書く
 をやってみてくださいね。

 具体的な感想やレビューの書き方は、こちらを参考にしてください。必ずやあなたの素敵な物語ライフのお役に立てると思います。最後まで読んでくださり、ありがとうございました。

ここまで読んで頂きありがとうございました。
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