『書籍化しました』という報告が、『書籍化マウント』と捉えられる現状について

 「小説家になろう」のエッセイで、「書籍化マウント」という言葉に対して異論を表明された方がいらっしゃいました。

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 エッセイの作者さんは、「『書籍化しました』という報告が、『書籍化マウント』と返されるようになったらしい」ことに対して、混乱とフラストレーションを表明しています。

 「書籍化マウント」というフレーズを使う人の中では、書籍化している作家を強者、書籍化していない作家を弱者として捉えています。その上で「書籍化マウント」という言葉で強者を避難することで、強者からの配慮を求める、他責思考の最たるものです。

 エッセイの作家さんも、他人に焦点を当てるのではなく、自分の仕事を改善することに焦点を合わせるべきであり、他人の成功に落胆してはならないとをおっしゃっています。私もそう感じます。

 ですが、小説を頑張って書いている人であれば多かれ少なかれ、書籍化した作家さんに嫉妬を抱いてしまうケースもあるのではないでしょうか?

 本エントリーではこの「書籍化マウント」について考えてみます。

マウントを取るという行為について

 まずはマウントを取るという行為について、理解しましょう。

 「マウントをとる」とは、相手よりもポジションが上であると優位性を認識させるために言動で威圧的な態度をとったりすることです。優位性を認識させるためのツールとしては、社会的地位や財産などの経済的な利益、自己実現や冒険心などの結果が使われます。

 Twitter等の文字ベースのコミュニケーションツールにおいては、威圧的かどうかは読んだ人の解釈次第ですから、『書籍化しました』という報告は、発言した本人にその自覚がなくても、社会的地位や財産(印税収入)などの示唆になります。だから反応する人がでてきているわけですね。

マウントを取られたと感じる人の真理

 人間がマウントを取られたと感じるのは、自分の財産やプライバシー、権利、地位などが他人によって侵害されたと感じるからです。 また、感じる人は、意図的にまたは無意図的に、自分の意見や考え、感情やニーズが無視されたと感じることもあります。

 これらの状況は、人々にとってストレスや不安を引き起こし、自尊心や自己像に影響を与える可能性があります。

自分より成功している人に対して、「マウントを取るな」という人の真理

 自分より成功している人に対して、「マウントを取るな」という人がいます。そのような行動の原因は、複数の要因が関係している可能性があります。その中でも、ストレスや不安が原因の一つである可能性が高いです。

 他人の成功に対して、自分より不利な立場にいると感じることは、自己評価に影響を与え、ストレスや不安を引き起こします。また、自分自身が望んでいる目標や夢に到達できないと感じることも同様です。

 それに加えて、他人の成功を妬むことや、他人を陰口を言うことによって、自己の不満を発散しようとする心理もあります。しかし、このような行動は他人を傷つけるだけで、自己にとっても望ましい結果を生むことはありません。

 ただ、言葉には出さないが、誰もがそのように感じてしまう場合があります。特に小説家を目指して頑張っている人ほど、他人の成功が妬ましく感じるものだと思います。

どうすれば他人の成功を妬むことや、他人を陰口を言うことを止めることができるか

 他人の成功を妬むことや、他人を陰口を言うことは、時間の無駄だとわかっていても、止めることが難しいです。そしてストレスを抱えていきます。

 この負のループを止めるためには、自己を取り巻く環境や心理を変えることが重要です。以下に、その方法のステップを紹介します。いきなり4を目指すのはハードルが高いので、まずは1の自己評価を改善することから始めるのが良いでしょう。そうすることで自己に対して良い影響を与え、他人に対しても良い影響を与えることができます。

  1. 自己評価を改善する: 他人の成功を妬むことは、自己評価に影響を与えるため、自己評価を改善することが重要です。
  2. 目標を設定し、努力する: 他人の成功を妬むことは、自分自身が望んでいる目標に到達できないと感じることが原因の場合があります。目標を明確にし、努力することで、自己に自信を持つことができます。
  3. 他人を尊重する: 他人を尊重することは、自己を尊重することにもつながります。他人の成功を妬むことや、陰口を言うことは、他人を尊重していないことを示しています。
  4. 感謝の気持ちを持つ: 他人の成功を妬むことは、自己に対して不満を持っていることを示しています。感謝の気持ちを持つことで、自己に対して不満を持つことなく、他人の成功を喜ぶことができます。

自己評価を改善するための方法

 自己評価を改善するための方法には、様々なものがありますが、以下に一部を紹介します。

  1. 自己アフィリエイト: 自己アフィリエイトは、自己に対して肯定的な言葉を使用することです。自己アフィリエイトをすることで、自己に対して自信を持つことができます。
  2. 目標設定: 目標設定をすることで、自己に対して明確な目標を持つことができます。目標達成をすることで、自己に対して自信を持つことができます。
  3. 成功体験: 成功体験をすることで、自己に対して成功を感じることができます。成功体験をすることで、自己に対して自信を持つことができます。
  4. 問題解決能力を高める: 問題解決能力を高めることで、自己に対して自信を持つことができます。問題解決能力を高めることで、自己に対して自信を持つことができます。
  5. ポジティブな人と交流する: ポジティブな人と交流することで、自己に対してポジティブな思考を持つことができます。ポジティブな人と交流することで、自己に対して自信を持つことができます。

 これらは自己評価を改善するための一例であり、個人差があります。自己評価を改善するためには、自分自身に合った方法を見つけることが重要です。

まとめ

 本エントリーでは「書籍化マウント」という言葉について考えました。マウントされたと思う理由は、自分が持っていないものを他人が持っていることに嫉妬しているから、でしょう。

 頑張っている人にとっては、自分より先を行っている人々は羨ましく見えるもので、多少の嫉妬は仕方ないと考えます。ですが嫉妬しているだけでは時間が過ぎ去るばかりですから、まずは自己評価の改善から初めて、嫉妬に時間を使わない小説家ライフを心がけたいですね。

 この記事を書いていて強く思い出したのは、以下のツイートです。『山月記』で学んだことを忘れないようにしたいと、改めて自戒しました。

高校の現国で『山月記』を必ず扱うのは、誰もが不確かなアイデンティティのなか"特別でありたい"ともがく大学受験を控えた多感な時期に「いくら勉強ができても自己顕示欲や自尊心をコントロールできる、人としての器を育てなければ獣に身を落とす」という人生で最も大切な事を学ぶためだと思っている。

https://twitter.com/girlmeetsng/status/1557918827039657986?s=46&t=aAC-DOWsy_BUxLb9fb0hew
ここまで読んで頂きありがとうございました。
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