読み手に刺さる小説のジャンル決めとは?得意分野&ペルソナ設定を解説
以前、小説のジャンル違いに関するエントリーを書きました。どんなジャンルを書きたいかを決めて小説執筆に入りたいですね。ですが……
いざ小説を書こうと思っても、経験や知識不足から「自分にこのジャンルが書けるだろうか?」と不安になることはありませんか?そんな時はどうやってジャンル選定を進めるべきでしょうか?
ここではジャンルの決め方をご紹介します。自分の得意ジャンルがわからないという人向け「自分の得意ジャンルの把握方法」も合わせてご紹介します!
行き詰ったら「自分の得意ジャンル」を攻める
どんなにマイナーなジャンルであれ、自分が得意だ!と言い切れるジャンルがあれば、それをとことん攻めましょう。なぜなら得意分野は、小説投稿サイトなどの激戦区であっても賞を獲得できる可能性が高いからです。でも皆さん、自分の得意ジャンルを本当に把握できていますか?
《得意ジャンルの把握方法》
1.好きな小説のジャンル思い出してみる
好きなジャンルのものは、書き方などの知識が自然と脳内にインプットされているので、スムーズな執筆に繋がりやすいと言えます。
2.自分のプロフィールにでてくる分野を見極める
職業や趣味、好きなことの関連するジャンルは、他の人には書けないリアリティを盛り込めるので読み応えのあるものになります。
3.素直に「書きたい」と頭に浮かぶジャンルにする
書きたいという思いが何よりなので、そう思う時点でそのジャンルが実際に得意であることは多いものです。
それでもダメなら、ジャンルよりも先に「ターゲット」を考える!
どうしても自分の得意分野が見つからない・・という人は、ジャンルよりもまず「ターゲット」設定から始めましょう。ターゲットとは、自分が書いた小説を読む人の属性です。 例えば、「男性」「高校生」など大まかな情報でOKです。自分がどんな属性の人に小説を届けたいのかを考えます。
次に、小説投稿サイトなどでその属性の人たちがどんなジャンルを読んでいるのかを分析します。するとボリュームの多いジャンルが見えてきます。続いて、さらにターゲットを深堀して「ペルソナ設定」をします。ペルソナ設定とは1人の架空の人物を想像して、プロフィールまで作り上げてしまうのです。
例えば、
- 名前:夏目 結愛(なつめ ゆあ)
- 性別:女
- 年齢:25歳
- 職業:OL
- 収入:250万円
- 家族構成:父、母、兄2人
- 趣味:メイク、SNS、読書、旅行
- 好きなもの:猫、お酒
- 嫌いなもの:束縛されること
- 欲しいもの、やりたいこと:車が欲しい
- 生活の中にある不満:彼氏と別れたばかりで寂しいけど、まだ自由でいたい
こんな風に、まさに「小説のキャラクター」を考えるように細かく落とし込んでいきます。
ペルソナが「喜びそうなジャンル」を考える!
次はペルソナが好きそうだな、喜びそうだなというジャンルを考えていきます。ポイントはしっかりペルソナの気分になって考えることです。 例えば、前出したペルソナ「夏目結愛さん」の場合、「自由」という言葉がいくつか出てきています。また「猫」も飼い主には従順ですが、基本的には自由な生き物ですよね。そんな所をヒントに妄想していきます。
「夏目結愛さんは、猫に自分の姿を重ねているのかな?世間体的には彼氏が欲しいと言ってるけど、本当はもっと自由に身勝手に生きていきたいと思ってる。車が欲しいなんていう所も、自由にでいたいという願望のあらわれかな・・・」といった具合です。
そして仮に、「夏目結愛さんは、世間体に縛られず自由な世界にいきたいと思っている」という結論を出したとすれば、夏目さんが喜びそうな「SF小説と恋愛小説をミックスしたジャンルがいいかな」という風にジャンルを決めていきます。
その先も夏目さんのペルソナに合わせて、どんどんキャラクターや場所の設定などの細かい点も詰めていけばあっという間に小説の基本ができあがります。ペルソナ設定はとても大切だということがよくわかります。
まとめ
こうやってみてみると案外ジャンル設定は難しくありません。肝心なのは「ペルソナ設定」です。でもそんなペルソナ設定も頭に浮かぶ通りに好きに決めていけばいいので、これはこれで楽しい作業ではないでしょうか?何より楽しんだ者勝ちです!楽しめば楽しむ程、読者に刺さるジャンル決めができますよ!
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