小説のアイディアは作るもの!元ネタを使ったアイディア作りのコツ
小説を書く人も書かない人も、「アイディアがでてこない・・」と困ることってありますよね。アイディアってどうしたら次から次へと湧き出るのでしょうか?実は著名な作家でも、アイディアが天から次々降ってくる!というような嬉しい状況はまずありえません。そこにはアイディアを作るコツがあります。ここでは、アイディアとは何からできているのか?またその作るコツを解説していきます。
アイディアとは知識×知識の掛け合わせ
アイディアは、既存の知識と知識を掛け合わせたものです。ベストセラー『アイデアのつくり方』でも、次のように書かれています。
アイデアとは既存の要素の新しい組み合わせ以外の何ものでもないということである。
(出典:ジェームズ・W・ヤング『アイデアのつくり方』今井茂雄訳)
このように既にあるものを組み合わせることで「新しい何か」を創造すればよいのであって、始めから新しい何かを発想する必要はありません。この既存の知識は、「元ネタ」とも呼ばれます。
例えば、著名な作家が無名時代に考えた「元ネタ」がきっかけで花開くということもあります。自分が未熟だった時代に思いついた「元ネタ帳やノート」も、実はアイディアの宝庫です。このようにアイディアの元となる「元ネタ」は、あなたの知識だけでなく、経験も含め記憶や記録をしているすべてのものであると認識しましょう。
アイディアの枯渇は、インプット不足
とはいえ、「過去の元ネタ」だけに頼っていれば、いつかアイディアは枯渇します。その主な原因はインプット不足です。インプットを増やすために、小説、漫画、映画、シナリオ、体験など多くのものに触れて、ネタの引き出しを増やす努力が不可欠です。
しかし、ただ触れているだけでは、残念ながら「インプット」はされません。人の記憶に残るかどうかは、人の「好奇心」が大いに関わってきます。「これはどうなっているんだろう?なぜだろう?これはなんだろう?」という心の動きあって、人は始めて記憶をするようになります。
大切なことは、常に好奇心を持って生活をすること、自分の周りに起きる事象に興味をもつことです。特にリアルをインプットすることは、アイディアに繋がりやすいといわれています。好奇心をもつだけであなたが手にできるアイディアは桁違いに増えていきます。
元ネタを使ってアイディアを出すコツ3選
①別ジャンルの元ネタ同士を組み合わせてみる
例えば恋愛ものの小説を書きたい場合、同じよう恋愛小説から元ネタを引っ張ってくると、どうしても似通った内容になりがちです。
こういった場合は全く違ったジャンルのもの、またメディア自体も全く違うものから「元ネタ」を探すのがおすすめです。例えば恋愛小説を書く場合は、ゲームシナリオやSF映画からといった具合です。
②個性の強い部分を、「別の要素」に変えてみる
元ネタ×元ネタでアイディアを作るとき、一番避けたいのがいわゆる「盗作」です。その危険性を最も避けるためには、一番個性の強い部分を思い切って変えることです。例えば、
「桃太郎が、鬼を退治しにいく」という話の、「桃・桃太郎」と「鬼」を外してしまうと、単なる「男の子が悪者をやっつける」話となり、個性が消滅します。
そこに「名探偵」や「天才的な推理力で難事件を解決」という要素を加えると、「名探偵コナン」になりますよね?こういった具合に、元ネタの一番個性の強い部分を別の要素に変えるという方法が、元ネタを使ってアイディアを出すコツです。
③キャラクターの外見などの元ネタは基本的に使わない
キャラクターの外見に関する部分は、一番強烈な個性であり、記憶に残りやすいところです。盗作の危険性を避ける為にも、こういった外見の元ネタはあまり使用しない方がいいでしょう。キャラクターを元ネタにする場合は、そのキャラクターの行為、考え方などを使うと新しいアイディアが生まれやすくなるでしょう。
まとめ
元ネタが多ければ多いほど、その組み合わせによってできるアイディアは増えていきます。
これとこれを掛け合わせたらどうなるだろう?と思考錯誤をする。一見ダメそうなアイディアも中身を少し変えてみると急に輝きだしたり、アレンジ次第でどうにでもなるものです。
何事にも好奇心を持ってどこかに元ネタが落ちていないか?という視点で生活してみましょう。きっとアイディアが次から次へと生まれてきますよ!
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