【物語の書き方】部分と全体の関係で考える小説
土日祝日も勉強をする日々が続いています。過去、このブログに書いた記憶サイクルを活用しながら、知識を頭へ叩き込む日々。(【記憶を定着させる方法】私はこうやって記憶しました。)
叩き込んだ知識をこねくり回して、どうすればお客さんの要望を叶えられるかなーと考えています。
改めて振り返ってみると、最初の頃、自分が理解していたことが的はずれなことに気づき、下記のツイートを投稿しました。
最初は部分のことしかわからなかったけれど、徐々に全体が見えてきて、あー最初馬鹿なこと考えていたなーとなる。
これについては執筆活動にもつながる気付きなのでシェアします。
最初は、機能一つ一つを作り上げることしかできない(部分)
社会人になると、お客さんに何かと提案するケースが増えてきます。ですが、提案をするためにはお客さんが何を望んでいるのかを把握する必要があります。そのためのヒアリングが上手くできれば、次の工程の作業が楽になります。とはいえこれがなかなか難しい。
例えばプリンタをお客さんに納品するとします。お客さんからはこんな意見をもらうのですね。
・常時、白黒で印刷したい。
・本社においてほしい。
・無線で印刷したい。
これらの意見について、どうすれば実現できるかを考えます。「無線で印刷したい」を叶えるには無線でプリンターと通信できる環境ができなくちゃいけないな。そのためにはバッファローとかの無線LANを導入して、セッティングしなきゃいけない……なんてことを一つ一つ考えていくわけです。
「常時、白黒で印刷したい。」はあの機能でいけるな。
「本社においてほしい。」は物理的な話だから納入先に連絡しなきゃな。
そういうふうに、機能一つ一つをどう実現するか、を考えるのが、提案という創造的資料を作り上げる第一フェーズです。
次に、機能がトータルで上手く動くかを考える(全体)
機能一つ一つをどう実現するかが決まったら、次に、機能がトータルで上手く動くかを考えます。プリンタを本社に置きながら、例えば別の拠点の方が無線で印刷しようと思ったら、拠点間で通信ができなくてはいけません。さらに白黒印刷も実現するには……トータルでどのような提案にすればいいか。
これを考えていきます。
こうして部分を理解し、全体でまとめる作業を行っていると、部分が全体にどう影響を及ぼすかがわかってきます。「無線で印刷したい」を実現するための無線LANをどこに置くかが全ての鍵じゃん……!と気づいたりするのですね。
全体を作り上げる中で、部分が精査され……結果としてひとつのまとまった提案ができあがるということです(まとまりきらず、8割完成で後は相談させてもらう、と出してしまうこともあるのですが)。これが第二フェーズです。
小説も部分と全体の関係でできている
部分を考えてから、全体をまとめていくと、部分も精査され、結果としてひとつのまとまったものが出来上がる。これって小説をつくるときも一緒だと考えました。
以前、プロットを書くのが億劫な人でもできるプロットの書き方をご紹介しました。
プロットを書くのが億劫な人でもできる、燃え尽きないプロットの書き方2点
ここで紹介した「燃え尽きないプロット①ネタだし40」は、まさに部分をつくりあげる作業です。ネタだし40は、時系列を後で並び替えたりできるよう、エクセルで管理したり、紙の付箋に書くとなお良いと書きました。この時系列順に並び替える作業や、「燃え尽きないプロット②年表」を作成することは、イベントをトータルで上手く並べていく作業です。
出したネタを時系列順に並べると、このイベントは他のイベントより前が良い、後が良いとアイデアが浮かんできます。また、何故この展開になったんだっけ?とキャラクターの心情を深堀りしたり、設定を修正する作業も発生します。
まさに「全体をまとめていくと、部分も精査され、結果としてひとつのまとまったものが出来上がる」ですよね。
つまり仕事でも小説でも、部分をつくって、全体でまとめる作業を行うという順番でつくれば、何かまとまったものが創れるということです。最初につくった部分を、後で、的外れだったと修正してもまったく問題ないです。
なんなら、まとまりきらず、8割完成で後は(小説投稿サイトに投稿しながら)相談させてもらうのも、有りだと思います。これも仕事と一緒ですね……。
まとめ
休日にあまり考えたくない話ではありますが、仕事で提案をすることと、小説を書くことは本質的に近いという話をさせていただきました。
小説で言うならば
・イベント一つ一つをどう実現するか、を考えるのが、第一フェーズ(部分)
・時系列順に並び替える中で、部分が精査され……まとまった物語になる、第二フェーズ(8割の出来で小説投稿サイトへ投稿するのも有り)(全体)
この二つのフェーズ……つまりは部分と全体の関係を意識すると、より物語づくりがスムーズに進むのではないでしょうか。参考にしてみてください。
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