人生はマルチタスク必須なのにシングルタスクでしか大成しないとしたら【小説家の戯言】

 明日くたばるかもしれない。だからこそ生き急がなければならない。

 最近染みた言葉です。

 私は不器用な人間で、マルチタスクが苦手でした。具体的には、例えば中学生や高校生の時に勉強をするか遊ぶかのどちらかしかできませんでした。もし学校から帰った後の時間が3時間あったとすると、多くの人は将来のために毎日1時間勉強し、2時間遊ぶことができると思いますが、私は勉強を3時間するか、3時間遊ぶかのどちらかしかできませんでした。

 それどころか、授業を受けた後で部活をすることにも耐えられなくなり、やめました。最終的に私の中学、高校生活は、義務であった授業と遊びだけで終わりました。恋愛や習い事の入る隙間はなく、はた目に見ると寂しい学園生活だったと思います。しかしながら個人的には精一杯だったので、当時は満足していました。

 

 それから10年以上時が経って、いつしか私はマルチタスクができるようになりました。仕事と遊びと勉強と恋愛を並行して進められた20代30代の日々は、今も鮮明に思い出せるほど楽しかった。ですが気づいたことも1つあります。

 20代前半、私は仕事と勉強に没頭し、世界で10万人ほどしか合格者のいない試験に合格しました。大きな成果でしたし、人生最高の成功体験です。ですがこのときはマルチタスクをしていなかったんですよね。結局のところ、大きなことを成すためにはシングルタスクが必要なんじゃないか?

 つまり小説家になりたいなら、1,2年は小説だけを書いてみる。もし絵で食べていきたいなら1,2年は絵だけを書いてみる。そうしないと大成しない、そんな気がするのです。

 ここで問題となるのは、冒頭に書いた通り、「いつくたばるか分からない」ということです。

 例えば2022年から2025年までの3年間、一切贅沢をせずに投資し続ければFIREできるとします。恋愛にはお金がかかるから、FIREしてから恋愛しようと考えて3年間頑張った結果。2025年に病気で亡くなることもあるわけです。

 もし亡くならなかったとしても、結婚適齢期を超えて若い人と知り合えない、体力もない、節約してきたせいでお洒落な店も知らない、年相応のエスコートもできない、服もダサい・・・・・・そして恋愛を諦める、恋愛したかったのに。こんな未来もあるわけです。

 恋愛とお金と、自分の夢や趣味、仕事と家庭と・・・人生は様々なタスクが同時期に発生します。マルチタスクを避けようとして、20代は貯蓄、30代は恋愛、40代は趣味、50代は仕事・・・などと1つずつやろうとしたって、そうはいきません。20代から自分にお金をかけた人だけが面白い仕事を任せてもらえますし、20代で楽しい遊びやおしゃれなお店を知っている人が恋愛で得しますし、20代の吸収力がある時期に始めた趣味こそ大成するでしょう。

 あとでやる、ではなく、いまやる。本当はやりたかったことから目を背けたところで、それは必ず後から追ってきます。だとしたらいまやってみる。

 それが人生のポイントだと思います。やりたいなと思ったら、後先考えずにやってみるのが、若いうちの特権というやつです。(そしていまは30代40代でも若者です)

 小説に関して言えば、第ゼロ稿を抱えて生きている時間が一番つらくないですか? 第一稿がどんなに酷く、多くの読者から叩かれたっていいんです。私はこれまで小説を書いてきて、そう思います。世の中に出せたことが一番の喜びだったと思います。

 思い立ったらすぐにやってみる。それを心がけていると、マルチタスクになるのは仕方がありません。ですが、シングルタスクでなければ大成しないことも知っておかなくちゃいけない。

 シングルタスクでなければ大成しないのに、全てを手に入れるためにはマルチタスクで進めるしかない・・・この矛盾に立ち向かう術を得ることが、人生だと気づきました。

 人によって答えは違うでしょう。ただ、ヒントとなる言葉は様々な場所に転がっています。冒頭で紹介した言葉もその一つです(私はあの言葉からシングルタスクじゃなくてマルチタスクでいくしかないんだという気概を感じます)。これは「20代で得た知見」という本から引用しました。

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 最近読んだ物語以外の本の中で、私的にスマッシュヒットです。自分の人生にも忘れがたい断片はあったかなぁと、夜のベランダでビールでも飲みながら考えたくなる本でした。特に恋愛に関する考え方が面白く、恋愛小説を書くときの資料としても役立つはずです。よかったら一度読んでみてください。

 人生の価値は預金額や恋愛や結婚で決まるものではないとも書いてありました。人生はマルチタスク必須ですが、シングルタスクでしか大成しないとしたら、何かを捨てた分だけ何かを大きくすることができるでしょう。何を捨てて何を残すか、人生で一番難しい判断です。選択には後悔がつきものですから。けれど何も捨てていない人生に色気は出ないし、子供のように何でも手に入れようとする人は醜いです。マルチタスクで進めるかシングルタスクで進めるかの答えは出ませんが、忘れがたい断片のある方向へ向かっていくことが、人生を見失わないポイントかもしれません。よかったら貴方の考えもコメントに書いてみてくださいね。

 最後に「20代で得た知見」から、いくつか良いなと感じた言葉を紹介します。

 心が動いている時間だけが、記憶に残る時間、生きている時間です。
 たった三秒で終わった出来事でも、それが永遠に記憶に残るほどのものなら、それは永遠より長い。
 人生は、忘れがたい断片にいくつ出会い、心を動かされたかで決まる。
 期待しすぎず、絶望しすぎず、嫉妬しすぎず、惚れすぎず、怒りすぎず、悲しみすぎない。そんな逆算ばっかり器用になる。でも器用って、退屈なのだ。

 器用になってしまった大人だけど、軽い気持ちで小説でも書いてみようかと思った方は、下記のエントリーもご覧ください。

 シングルタスクで小説家目指し、誰かの心を動かす言葉を書いてみたいという方には下記のエントリーが役立つと思います。よかったらどうぞ。

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ここまで読んで頂きありがとうございました。
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